ブログ

【今日のスタイル】MADE IN GREAT BRITAIN 水色のブレザー登場

2016年4月6日

私たちが取り扱っている生地には、「耳」が付いています。

生地の耳には、製造した織物工場(ミル)の名前や、生地の品質が表示されています。

当店で見かけた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

sc (5)

 

 

この「耳」には表記されている以外の情報も入っています。

 

生地には「地の目」というものがあります。洋服になる生地の向きは、上から下へ流れています。その流れの通りに各パーツをカットしなくてはなりません。

服の身頃は上から下への順目ですが、袖だけ下から上への逆目にカットすると、服として完成した場合の色合いや柄行きや毛並みが揃わないのです。

 

「耳」に記入されているテキストの記入方向と同じ方向に生地の「地の目」が流れていて、その流れの通りに生地をカットすすれば間違いが無いのです。

 

 

image

 

 

今日ご紹介するブレザーは、私が自分の着用分で仕立てたものです。

この生地の耳をある部分に使わせていただきました。

というのも、耳の表記が今時珍しかったからです。

 

 2

 

 

ダブルブレスト6個釦、2個掛けのクラシックなスタイルですが、

ピークトラペルの幅を昔風にやや広くとってみました。

 

 

 7

 

生地はウール&コットン&テリレン(Terylene=英国化繊の一種)の三者混紡です。

コットンが入っているのですが、仕立ては従来通りの毛芯仕立てにしました。

 

 

10

 

 

背中、肩、バストラインはジャストフィットさせつつ、立体的な仕立てを心がけてみました。

 

8

 

9

 

 

ボタンは夏らしい高瀬貝釦の生成りを選びました。袖も本切羽にしています。

ライニングは英国LBD社の白ペイズリーです。

 

 

3

 

 

4

 

 

背抜きの中央部分に、生地の耳が残るように裁断士の伊達がカットしました。縫製職人の黒木にも、生地の耳を残すよう説明しました。

 

 

5

 

 

耳のフレーズは、「MADE IN GREAT BRITAIN」(!)。

カッコいいですね~。伝統的な英国毛織物の矜持が感じられます。

 

 

6

 

 

生地ネームは英国のDilroyd LONDON(ディルロイド?読みが正確ではありません)。

とにかく数十年前のヴィンテージ生地です。仕入れ台帳も紛失していて詳細が判らないのですが、Dilroydは昔はカシミアなども取り扱ってたようです。おそらくミル(織物工場)ではなく、マーチャントだったのでしょうか?

 

 

1

 

 

ということで、この水色のブレザーには、今日合わせているようなライトグレーの正統派トラウザー(ズボン)または、コットンパンツでもコーディネートできると思います。

 

新しい服は何かのきっかけで、早くおろしたいものです。

 

この春夏はこのブレザーを伴に走っていく予定です!

 

【今日のスタイル】・・大雪の降る街を♪・・・只今気温-4℃?

2016年1月24日

一昨日「最強寒波」襲来の報道を少し茶化したら、このような街になってしましました。

手元のスマートフォンの気温表示で-4℃。・・・へっ?ホントですか?

 

外は大雪ですが今日は通常通りの営業です。

なにしろ仮縫いのおご来店が2件入ってます。それにSALE開催中ですし。

ただし、当店のアトリエも地方から通勤する裁縫士2人が電車の運行休止で休みました。

バスで通勤している裁縫士も午後から運休なので帰宅しました。

 

 

 4

 

 

さて、SALE開催中ですがこのようなおススメ生地がまだまだございます。

 

 

5

 

 

写真の2着は良い素材でBESPOKEにおススメです!

上のダークネイヴィーはスコットランドの生地マーチャント「リッド&テイラー」の320g/mのオルタネートストライプです。重々しい雰囲気だけではなく、パープルのストライプも入っていて英国モダンを感じさせます。定価25万円→20%OFF

 

下のロロ・ピアーナのSuper130チャコールグレーは、ネイヴィー系のダークスーツの次に持っておきたいスーツの一つです。260g/mのスリーシーズン向けの使える1着になります。スリーピースもおススメです。定価23万円→20%OFF

 

 

 

次はジャケット生地のおススメです。

 

 

6

 

 

上はロロ・ピアーナのウール&カシミア330g/m。明るいブルーにウィンドウペンが旬です。

 

下はゼニアのTROFEOカシミア280g/m。びっくりするほど軽く温かいです。

 

両方とも定価18万円→20%OFF

 

 

3

 

 

 

ということで、いよいよ雪も本降りです。

平地でも20センチの積雪が予想されています。照国神社へ続く表参道もこんな感じです。

上海から来た中国人や台湾からの観光客でアーケードはごった返しでした。でもみんな「初雪」でうれしそうです。

 

 

1

 

 

私の格好はというと、やはりこれに限ります。ハリスのコートにマフラー、カシミアのハンチング。おかげで防寒はばっちりです。先日述べましたようにアンチ・ダウン派としては、あくまでウール系の重ね着を繰り返すつもりです(笑)!

 

 

 2

 

 

頼れるハリスツイード。こちらも在庫ありです。

 

ということで・・・今日明日は大雪ですから特別サービスをいたします!

 

皆様のご来店をお待ちしております!

 

 

 

【エッセイ】フランネルにツイード、楽しい季節の到来

2015年12月13日

冬のお洒落の愉しみは、寒く冷たい空気から身体を温め、そして周囲からも温かく見えるように考えてお洋服を着ることだと思います。

 

 

  IMG_5440

 

 

今日はウール素材の大きなネイヴィーのチェックのジャケットに、ウール&カシミア素材のチャコールグレーのフランネルのパンツを合わせて着ています。休日なので鮮やかな色合いのネイヴィーのタートルネックのニットをインナーとして着用しました。

 

 

IMG_5434  

 

 

ツイードの魅力 (7)

 

 

12月も中盤に差し掛かり、ようやくフランネルやツイード生地でのスーツやジャケットのオーダーが増えて参りました。昨日はDrappersのフラノ、一昨日は英国KYNOCHのヘヴィーウェイトの生地で、それぞれスリーピースのオーダーをいただきました。そんな折に英国W.BILL社から美しいタッターソールチェック生地が入荷しました。

 

ツイードの魅力

 

 

ツイードの魅力 (3) 

 

 

このタッターソール柄の生地は二着ともMADE IN ENGLANDのウール素材です。

いかにも英国らしい美しいチェックは、オッドベスト(替ベスト)やパンツに使われます。今回はゴルフ用ニッカボッカをお仕立てさせていただきます。

 

 

  3

 

 

4

 

 

さらにハリスツイードやシェットランドツイードも入荷してきました。こちらはMADE IN SCOTLAND。スコットランド北西部のアウターヘブリデース諸島を中心に織られた温かみのあるツイードです。

 

harisl

 

 

 5 

 

 

ツイードの魅力 (6)

 

 

アイルランド北西部ドニゴール州からは、その地域で織られることで有名な「ドニゴール・ツイード」をご紹介いたします。

 

 

doni

 

 

MADE IN IRELANDのツイード生地は織り上げる際に多数のネップを生地に織り込みます。このネップが入ることで、かの地の自然と風土を表現した、なんとも言えないケルト地方独特の雰囲気の生地が仕上がります。

 

  ツイードの魅力 (5)

 

 

ツイードの魅力 (4)

 

 

フランネル生地は16世紀のウェールズ地方で生まれました。ウールに程良い起毛を施し、軽やかで温かく手触りの良い秋冬生地に織りあげます。英国のみならず、イタリアでもこのフラノ生地の生産を得意としています。裁縫士の水迫が手掛けているチョークストライプもフラノ生地ならではのお洒落感ですね。

 

 

 franelle

 

 

 6

 

 

冬のBESPOKE TAILORでヨーロッパの上質な生地をご覧いただくことは、絵画の鑑賞と似ていますが、よりリアルに彼の地の風土や自然を感じることが出来ます。ぜひ現物の生地を手にとってご覧くださいませ!

 

 

 TWEED JACKET お仕立て上り代金

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・・¥140,000~

 

SARTORIA(パターンメイド)・・・・¥74,000~

 

他にツイード生地に関してのトピックはこちらです。

 

レディス・ノーフォークジャケット

 

パターンメイドでツイードジャケット

 

 

【今日の格好】衣替2日目、ウール&リネンのスーツで!

2015年10月2日

抜けるような秋の快晴です!衣替えの翌日は、何を着ようか考えてみました。

 

01

 

 

私の場合、かならず自分の店のBESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)のスーツまたはジャケットと、パターンオーダーのシャツ、各種ネクタイを合わせます。

基本的に「お客様を引き立てるクラシック」、という考えもあり(?)、派手さを抑えたお洋服が中心になります。

 

 1

 

 

秋から冬にかけて・・・ということで8月末でピュアリネン(麻100%)は終了です。

しかし、秋冬のザックリとしたスーツ生地として、リネンブレンドのウール生地というカテゴリーが存在します。今日はそのウール&リネンで仕立てたスーツを着用しています。

 

 3

 

実は早い秋向けに、毎年各地のミル(織物工場)が、「合服」としてウール&リネン(+シルク等)の生地をリリースしています。写真は今シーズンのロロ・ピアーナのコレクションです。

 

 5

 

 

私のスーツ、生地はイタリアの「フランコ・フェラーロ」というブランド。もともと夏向けのコレクションでしたが、やや肉厚なので、春や秋に着用する「合服」として重宝しています。

 

2

 

 

カジュアルな雰囲気を一層出すために、ステッチを配し、肩の作りははノーパッドのふらし袖、しかもサイドスリットを入れたノーフォーク風の背中です。生地の柔らかさもあり、着用感は軽く柔らかく、ストレスがありません。

ただし、あまりにソフトなので、ノーネクタイにするとだらしなくなります。リネンブレンドなので、タンスにしまった麻のクレリックシャツを取り出し、ウール&ヘンプのザックリとしたネクタイと合わせてコーディネートしました。

 

 

 4

 

 

しばらく、26~28℃位の、「南九州らしい秋」が続きます。しかしサマーウールやモヘアでは季節感がありません。着るものに迷う季節ですが、衣替えした秋冬のお洋服の中からチョイスして、無理をしてでも、多少暑くても着るべきだと思います。私たちはやはり「四季を持つ日本人」ですから!