【リメイク】最近のお直しをご紹介します!【リサイズ】
2021年6月20日
「新型コロナウィルス感染拡大防止の為に」
ご来店の際に、お電話いただけますとありがたいです!

2021サマーコレクションフェア
7月20日
期間中、スーツ、ジャケットなどオーダーの方に、特典があります。
詳しくはコチラをどうぞ!!

最近手がけさせていただいたお直し事例をご紹介いたします。
最初は10年前に購入したパンツが小さくなり、着れなくなってしまった・・・
というご事例です。

ウェストが8センチ、ヒップ、太もも巾あたりがキツキツで長時間着てられない、という状態でした。
既製品のパンツには十分な縫い代が無いので、この場合別生地をウェストから裾まで、タキシードパンツの側章のように入れる以外ありません。

リネンと化繊のミックスされたベージュ色のパンツなので、脇に入れる生地はリネン系の似た色合いの素材をチョイスしました。
英国ハリソンズにちょうどいいピュアリネンがありました。

もともとパンツは総裏仕様でした。
外側に4センチ巾の生地を継ぐということは、内側の裏地も継がなくてはなりません。
ストックしているライニングからこれも似ている生地をチョイスして継ぎました。

お預かりして一週間後、ご納品の際にはお客様だけではなく、周囲のお友達からも「素敵!」、「前より良くなったんじゃない(笑)」というご感想をいただきました。

パンツリサイズ(生地代込)お直し料金・・¥18000

次にご紹介する事例は、リメイクといいますか、リデザインの部類です。
20年ほど前に当店でお仕立てしたダブルブレストのジャケット。
当時お客様のご体格も大きく、ダブルが流行っていたのでこのカタチでオーダーされました。

正面から見ると判りますが、肩幅が50センチもあります。
また、当時流行の4個ボタン×1個掛けの通称「ロングターン」のダブルで、現在の流行から見ると少しレトロな印象です。
最近シングルのスーツをオーダーされたこともあり、すっきりとスマートな印象のシングルブレストにデザイン変更したい、それとともに現在の体型に合わせて肩幅小さくしたい、とのご要望をいただきました。

ということで、リメイク後のジャケットです。
シングル2個ボタンにデザイン変更するとともに、ダブルの印象を残したピークトラペルは変えず、肩幅や胴回りは現在のサイズに合わせました。

すっきりとクールにまとまりました!
ダブルをシングルに変更するリメイク代金は¥30000です。
他に肩幅や脇の出し入れなどは別途料金がかかります。

大切なお洋服のお直し、他で断られたお直しなどございましたら、
ぜひ 三洲堂テーラーへご相談下さい!!
こちらのリフォームページもご参考ください!

三洲堂テーラーには英国、イタリアの
上質生地バンチブックと、上質な生地ストックを
多数ご用意いたしております!


現在の納期は、
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・約30~40日
プレ・ビスポーク(仮縫い付き・マシンメイド)・・約40日
パターンオーダー(マシンメイド)・・・30~35日
皆様のオーダーをお待ちしております!

SANSYUDO TAILOR
三洲堂テーラー
鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F
099-224-6255
ご予約・お問い合わせはコチラからどうぞ
WEBサイト
http://sansyudo.co.jp/booking-visit/
FACEBOOK
https://www.facebook.com/sansyudo/
INSTAGRAM
https://www.instagram.com/sansyudo1930/?hl=ja
【リメイク】ネット通販で購入したお洋服のお直しは当店で!
2021年2月7日
「新型コロナウィルス感染拡大防止の為に」
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2021 NEW YEAR SALE 開催!
好評につき、2月8日まで延長いたします

オーダーメイド商品・10~20%OFF
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コロナ禍でのステイホーム状況で、お洋服のネット購入も多くなって参りました。今ではほとんどの主要ブランドがネットでスーツやジャケットも販売しています。
そんな中で最近増えている相談が、ネットで購入したお洋服がどうにも身体に合わないのでお直し出来ないか、というご依頼です。

簡単なサイズ直しから、全面的なリメイクまでご依頼内容は様々ですが、今回はパンツのお直しをご紹介します。
お客様はファッションが大好きな20代の方です。これまでも尖ったブランドの服をお持ちになり、リメイクしてきました。
しかし、今回ご購入されたスーツはパンツのヒップとワタリ幅(太もも幅)が極端に細く、サッカーで鍛えられたお客様が着けると、血流が止まりそうなくらい圧迫してしまい、普通に着用できません。

ウェストはちょうどいいサイズなので、ヒップ周辺からワタリまで大きくサイズ直し出来ないかという依頼でした。

しかしズボンの裏を返してみると直しの縫い代の余裕が全くありません。

そこで、デザイン担当の福留が裁断士、伊達と相談し、パンツの側面に似寄りの生地をお入れして、ヒップとワタリ幅にゆとりを持たせることにしました。

ちょうどいいウールのベージュ色の生地がありましたので、補正担当のベテラン薄窪がパンツを解体して、ウェスト直下からヒザ上にかけて、別生地を継いで縫い合わせました。
このようになりました。

そして先日、ご依頼の若いお客様にご着用頂きました。
サイズが大きくなり、余裕を持って着ける事ができました。

お客様はサイズ直しにご満足いただいたことに加えて、もともとモードな服がリメイクを施すことになっても、そのブランドの雰囲気を維持していることに感動していました。


上下でご試着をいただきました。ついでにお袖丈が長かったのでこちらもお直しいたしました。
お客様はこのスーツを着てご友人の結婚式にもご出席される予定です。

お直し代金(税込)
①ズボンのヒップ~太もも幅に別生地を入れてお直し・・・¥11000
※生地代が別途必要になる場合もございます。
②袖丈直し(左右)・・¥3800
次にご紹介するジャケットは、イタリアのモードなブランド、最近名前が売れている「ドルチェ&ガッパーナ」のブラックジャケットです。
デザインは、一個ボタンのシングルですが、ご購入されたお客様には、少しジャケット丈が長すぎて、しかも釦位置が非常に低く感じられましたので、なんとかならないだろうか、とのご相談でした。

そこで、一個ボタンを2個ボタンのフロントに作り変え、ジャケット丈も詰めることにしました。

最終的には、このようなスリムな2個ボタンシン、グルブレストのジャケットに変わりました。

お直し代金(税込)
①ジャケット丈お直し(センターベント)・・・¥5500
※サイドベンツの場合¥6600
②肩幅~脇~ウェスト+袖筒のサイズ直し・・¥18000
※全て繋がっているのでトータルでこのプライスになります。
肩幅、脇などの単体でのサイズ直しは各パーツ料金になります。
③シングル一個ボタンを2個ボタンへ作り替え・・・¥5500
④袖丈直し(左右)・・¥3800

皆様のお直しのご依頼をお待ちいたしております!
まずはお気軽にご相談下さい!
099-224-6255
三洲堂テーラーまで!

三洲堂テーラーには英国、イタリアの上質生地バンチブックと、上質な生地ストックが多数ございます。

現在の納期は、
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・約30~40日
プレ・ビスポーク(仮縫い付き・マシンメイド)・・約40日
パターンオーダー(マシンメイド)・・・30~35日
皆様のオーダーをお待ちしております!


三洲堂テーラー
鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F
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【お直し】保管していたコートが現役に復帰!【リフォーム】
2021年1月25日
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2021 HAPPY NEW YEAR SALE 開催!
好評につき、2月8日まで延長いたします

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お洋服のお直しのご依頼が増えてきました。
衣替えの季節では無いのですが、このコロナ禍でお家の様々な物を見直す時間も増えていることも理由のひとつかもしれません。
不要な服はメルカリで売ってしまうのも一つでしょうが、様々な思い出のある大切に保管していたお洋服はそう簡単に手放せないものです。
三洲堂テーラーは、そんなお洋服を再び現役に復帰させるお手伝いをいたします。今回はコートとパンツのお直しをご紹介いたします。

最初にご紹介するのは、20年ほど前に購入した、キャメルのロングコートのお直しです。ブランドはポールスミスで、膝丈まであるオーバーコートです。素材はアンゴラ系のとても肌触りが良い生地を使っています。

購入した時代はゆったりとしたシルエットのコートが流行っていて、長身ですが少しスリムなお客様には大き過ぎるコートでしたが、気にせず着てらっしゃったようです。しかしこの10年ほどオーバサイズが気になりこのコートの出番も減っていました。
お直しポイントは3つです
①大き過ぎる胸周り、ウェスト周りからヒップ周りにかけて、全体的に縦に身頃を詰めました。
②胸周りを小さくすると同時に袖筒巾も全体的に2センチ詰めました。
③袖丈を4センチカット、適正なコートの袖丈に作り直しました。

ちょうどいいサイズにリメイクしたロングコート。
再び通勤やご出張での出番がきそうです。


次にご紹介するのは、レディースのロングコートです。
生地はピュアカシミアで虫喰いも無く、コンディションも良い服です。
お客様の叔母様から譲られたこのコート、サイズが全体的に大きく、少し野暮ったく見えることと、襟型が気になること、ボタンが昔風で古臭いことから、今ひとつ気に入らず、着る機会もさほどありませんでした。

リメイクのおポイントは大きく4箇所です。
①全体的なシルエットが大き過ぎる。ラグラン袖の形も古く丸みを帯び過ぎている。
下の写真のように、昔のラグラン袖は肩辺りに丸味を帯びさせるラインが普通でした。しかし、現在のラグラン袖は、向かって右側のピンでつまんだ形のように、なるべく膨らませずスッキリとしたラインのデザインになりました。

②ステンカラーの襟型が自分に似合っていない
③ボタンも古い形でノスタルジックですが、今の時代に合わない気がする・・

ということで、肩から胸回り~ウェストにかけて、余分なラインをお取りしました。

袖丈も2センチお詰めいたしました。

ステンカラーの襟を、スタンドカラーに作り直すと、ずいぶんすっきりした印象になりました。
釦もプラスティックのレディース用から、本水牛の天然物にお取替えしました。

これからも思い出のコートはお客様のお役に立てることと思います。
最後にご紹介するのはモードなデザインのパンツです。
若いお客様のM様は、ネットや古着屋さんでこだわりのモードな服を購入することが、趣味でらっしゃいます。これまでも数回お直しをご依頼されましたが、すべてモード系デザインのお洋服でした。

パンツのヒップ周りと太もも幅が極端に狭く、若いM様の太ももでは入らないほどです。
しかし、ズボンの構造上「縫い代」を全く取っておらず、そのままでは補正ができません。

そこで、似寄りの生地を使って分解した脇線に入れ込み、ヒップと太ももの幅をお出ししました。


もちろんお客様のご了解を得ての作業です。
ウェストから入れた別生地の余りは、ウェスト中央でお取りしましたので、ウェストの大きさは変更有りません。

三洲堂テーラーのお洋服リメイクは、大切なお洋服をもう一度甦らせてお洒落したい、というお気持を実現させることが目標です。
メンズ、レディースに限らず、全国の皆様からのご依頼をお待ちいたしております!

三洲堂テーラーには英国、イタリアの上質生地バンチブックと、上質な生地ストックが多数ございます。

現在の納期は、
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三洲堂テーラー
鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F
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【リフォーム】大切なお洋服のお直しなら三洲堂テーラーへ!
2020年12月18日
「新型コロナウィルス感染拡大防止の為に」
ご来店の際に、お電話いただけますとありがたいです!
JAPAN BRAND COLLECTION 誌で
当店が紹介されています。
LINK

2020 Merry Christmas !!

クリスマスシーズン、三洲堂テーラーではお洋服のオーダーをいただくと、ギフトチケットのプレゼントをいたします。
オーダーメイド・ギフトチケットフェア開催中!
我が家では年末にかけて大掃除をしていると、いつものように洋服の整理が始まります。
年に一度の仕分け作業で、これからも着る服、捨てる服の選択になりますが、必ず「捨てずに取っておいた着てない服」が出現します。

なぜ捨てられないのか、という理由では
「値段が高かった」
「大切な思い出がある」
「貴重な贈り物だった」などなど。
なぜ着れないのか、という理由では
「体型が変わってしまった」
「デザインが時代遅れ」
「重すぎる、大きすぎる」といったところでしょうか。
三洲堂テーラーでは、「捨てられない、着ることができない」大切なお洋服を、ベテランスタッフ、プロフェッショナルの職人、裁断士がご相談に乗り「再び着て楽しむことができる服」に作り直しいたします。

リフォームやリサイズするにしても、そのお洋服のデザインや魅力を保ちつつ直しの方向性を考え、プランを立てなくてはなりません。
ベテランスタッフの福留理恵子はリフォームの経験が豊富です。
自分自身の服も、思い入れのあるものはリフォームしながら着続けています。
裁断士の伊達は服の構造を熟知しています。的確な方向性とアドバイスが出来ると思います。

実際の技術的な作業は、ベテランの裁縫士、薄窪が対応いたします。
今までジャケットやパンツ、ベストなど数限りなく仕立ててきた裁縫士の薄窪は、お直しのプロです。
これは難しい!と言えるバランスの調整や完全にデザインをやり直しする作業などお任せ下さい。
それでは最近のお直し事例をご紹介いたします!
【事例① おじい様のオーバーコートのお直し】

箱の中に入っていたのは、昭和45年(1970年)に当店でお仕立したカシミアのコートです。故人であるお客様のお孫さんがお持ちになりました。ご自身用にリメイクしてもらいたいとのことです。

当時の担当裁縫士の名前が「四元」と記されています。
昭和37年に入店した、ベテラン裁縫士の薄窪はその職人の事をよく覚えていました。

それにしても虫食い一つない、美しいキャメルのカシミアコートは、最高の保存状態です。

※店ネームの電話番号が、(2)6920 になっています。
昭和45年ごろは鹿児島市内の局番が一桁だったとは驚きです!

そして、当時の三洲堂テーラーの技術者の緻密な仕事ぶりがうかがえるディテールの数々に驚かされます。
表の手星ステッチ、裏の台場パイピング、ボタンホール、チケットポケット、スラントポケットなどなど、
手前味噌で申し訳ございませんが、丁寧な手仕事です。
おじい様はご身長はあまり変わらなかったようですが、お孫様とはご体格が違います。

↑ BEFORE
着丈、袖丈、肩幅、身頃 すべてにおいてオーバーサイズでした

↑ AFTER
最適なサイズに修正しました。
フロントの胸回りには昭和45年当時使っていた分厚い毛芯が入っていました。
こちらも全面的に取り除きました。

↑ BEFORE
背肩巾が広すぎます。着丈もやや長いです。

↑ AFTER
背中から見るとよく判ります。

↑ AFTER
50年の時を経て蘇ったコート。
お孫様のスーツの上から、あるいは冬のカジュアルなニットなどの上にも温かくお身体を包んでくれるコートになりました。
今年の寒い冬にお役に立てることと思います。
【事例② デザイナーズブランドのレディースパンツ】
30代後半に購入したデザイナーズブランドのニッカボッカ風パンツ。
股上がフロント部分では非常に浅く、背では深いデザインです。
履きにくく、いつの間にか敬遠。しかし捨てるのはもったいないので、ずっと保管をしていました。

思い切ってベルト部分を外し、股上用のワイド幅のベルト部分の型紙を起こした上で、股上用のブラックのツイル生地を付け直しました。

女性らしいシルエットのパンツに作り直しました。

着心地がとても良くなり、寒くなったのでニットなどと合わせてコーディネート。週に1回このパンツもローテーションに入りました。


【事例③ ワイドパンツをジョグパンツへリメイク】

↑ BEFORE
ヒザ巾24cm、裾幅27センチ。ベルボトム風です
3年前に、若かりしジュリーこと沢田研二さんのスタイルに憧れて作ったワイドパンツ。
2本タック、膝も裾も約28センチのワイド巾、地面すれすれのロングパンツです。
しかし、前股上がやや浅く、若干シルエットと着用感に不満がありました。

↑ AFTER
そこで思い切って活動し易いようにリメイクしてみました。
一番の見た目ポイントは丈を大きくカット、くるぶし丈にしました。そして裾に6センチ幅のゴムを入れてまるでベアリングが付いているようにデザインを変えてしまいました。

パンツ本来のエレガントさを残して活動的に使えるように、股グリを下げることにより、前の股上を深くしました。
逆に後ろ股上が深すぎたので、1センチ引き下げバランスをとりました。
リメイクで新しく生まれ変わったパンツ、これからも愛用いたします!
【事例④ 染め直しデニムシャツ&コート】
お気に入りなので、ついつい愛用し過ぎて色あせてしまったデニムシャツ。

↑ BEFORE
ライトなブルーのデニムシャツもいいけど、さすがにほころびやキズもあり、そのまま着用していくには抵抗がありました。サイズもデザインも気に入ってたので、思い切ってインディゴ色に染め直しました。

↑ AFTER
植物系の繊維、コットン、リネンは綺麗に染まります。
ウールやシルクは色ムラが出る事もあります。また、化繊系の生地は上手く染まらないので、事前にご相談ください。

↑ BEFORE
グレーのバーバリーのコート。コットン100%。

↑ AFTER
ダークネイヴィーに染め直しました。バーバリーやアクアスキュータムなど英国製のミリタリー系コートはへヴィーなピュアコットンが多く、綺麗に染め直しできます。
【事例⑤ お父様のモーニングコートをお嬢様のお洒落着にリデザイン】

ご依頼された40代の女性のお客様は、お亡くなりになったお父様の思い出のモーニングコートを保管されてきました。
しかし大柄なお父様のモーニングコートを、ご自身がモード風のジャケットコートとして着てみようとお考えになり、様々なお直し店をご検討された結果、当テーラーにご依頼いただきました。
お直しのご依頼を受けた、スタッフの福留理恵子、カッター伊達、ベテラン裁縫職人薄窪の三人が、チームでこのお直しに取り組み事になりました。

モーニングコートは構造が複雑です。
通常のジャケットが、半身3枚パネル生地で作られていることと比較して、
上半身は4枚パネル、裾部分のテールを構築するために2枚のパネルを使い、さらにダーツを駆使しています。

基本的にモーニングコートだけは、様々なスーツやジャケット、コートの中で、もっとも補正が出来ないお洋服です。
構造が複雑なのでサイズ拡張は全くできません。
小さくするのも完全にばらばらにしないと無理です。一般的なお洋服のお直し屋さんでは作業が大変過ぎて断られてしまします。

大柄なお父様のモーニングコートをお嬢様のサイズに合わせるために、まずコートの肩を解き、袖を外して分解しました。
ウェストやテール部分もすべての縫い線でいったんほどき、もう一度お嬢様のボディサイズに近づけるよう仮止めし直しました。

袖はカッターの伊達がもう一度製図し直し、サイズとラインを調整しました。
都合2回の仮縫いをしましたが、コールズボンはハイウェストのままで、ウェストだけを合わせて全体のシルエットは、たっぷりとしたゆるやかなラインを保ちました。

実際にモーニングコートとコールズボンを合わせて着ることはない、とのことでしたので、仮縫いの際に着てきたワンピースの上からモーニングコートを着てみました。
合わせてスカートの上からモーニングコートを着ると、モードな雰囲気になります。

一か月がかりでお直ししたモーニングコートをご着用いただきました。


とてもあの大きなお父様のモーニングコートとは思えないほどです。

コールズボンは丈、ズボン全体の幅などを調整して、このような雰囲気に生まれかわりました。


ハイウェストでたっぷりとしたワイドパンツは、新しい仕立てたダブルブレストジャケットにもぴったりコーディネート出来ます。
このお直しは時間と手間がかかりましたが、最終的にお客様のご満足を頂けました。
貴重な経験をさせて頂きました。ありがとうございます。
リメイク・リフォーム専門ページはコチラです!
みなさまも「捨てられない、着ることが出来ない」大切なお洋服がございましたら、お気軽にご相談下さい。
また、よくある傷の修理やウェスト補正、丈つめなどももちろん承っています。


三洲堂テーラー
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