【今冬は寒い!?】エコダウン・コートがおススメです!【パターンオーダー】
2020年10月5日
「新型コロナウィルス感染拡大防止の為に」
ご来店を基本的に予約制にいたしております。
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2020AW GIFT TICKET FAIR スタート!
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~10月26日・月曜日

「今年の冬は寒くなる!」 との気象庁の冬の予測です。
12月~2月のいわゆる冬期の平均気温は、関東以西は例年に比べ、
3割~4割低くなる、との長期予報が出ています。

「毎年言っている?」そんな気もしますが・・それはさておき(笑
いよいよコートのオーダーが入り始めました。

昨日仮縫いしたコートはマキシ丈のロングコートです。
生地はハリソンズ(Harrisons of Edinburgh) のオーバーコート、540g/mウール。
くるぶし丈までのロングで、ウェストをやや絞り気味に、裾にかけてはフレアを出してほしい、とのリクエストでした。なかなかカッコいいコートになる予感がします!

昨年から大人気の、
イタリア、サーモア社、「ECO DOWN」・チェスターコート
オーダーが入り始めました!
外見はチェスターフィールドコートですが、インナーにノーマルダウンやフェザーの1.8倍の温かさを誇る、「THERMORE ECO DOWN 」を配置。
サンプルをご試着できます!
驚く軽さと温かさをご体感ください。

「THERMORE ECO DOWN」とは、
ペットボトルはじめ100%リサイクルファイバーを加工し混紡した、環境配慮タイプのダウン素材です。
すばらしくソフトな手触りと超軽量ウエイトに比べ、高い保温性を持っています。
気軽に洗濯でき、ドライクリーニングも可能です。ライニングから羽毛が出てくる事もありません。


ご覧のように、インナーにはサーモア・エコダウンが充填されとても軽く温かい着心地です。
気温がやや高めの際は、着脱可能なフロントジッパーを取り外して着て下さい。

真冬はジップアップで首元まで寒さを防御します。
私も作冬通して着てみましたが、数回の東京出張や厳冬期の高地への旅行でも身体が冷えないので、大変便利に着ました。スーツやジャケットはもちろん、セーターやカーディガンにエコダウンコート一枚で防寒出来ます。

実際に着てみると判りますが、サーモア・エコダウンのインナーは非常に薄くソフトなタッチです。にもかかわらず高い保温性があります。
コート自体のウェイトは軽量なのですが驚くような温かさを感じます。
サーモア・エコダウンなら、コートをスマートなシルエットのままで着用出来る、というメリットがあります。普通のダウンならモコモコと膨れますが、このダウンコートならスリムフィットのままでOKです!

サーモア社としては、このコートはジャケットを着ずに、直接シャツやニットの上から羽織っていただきたいとのことです。
ただし、私はスーツの上から着用しても圧迫感や違和感を感じませんでした。

エコダウンコートは、パターンオーダーでご注文を承っています。
表生地は多数のコレクションをご用意いたしました。
サンプルコートで、ご紹介している表生地は、イタリアのチェルティ社(Cerutti)の「Oxygen(オキシゲン)」という名前の、珍しい秋冬向けサッカー生地です。

他にもイタリア生地で人気の高い、フェルラ(FERLA)やカノニコあたりの柔らかいタッチのソフトツイードなどもお薦めです!

イタリア、サーモア「エコダウン・チェスターコート」
MTM(パターンオーダー)お仕立て上りプライス(税別)
コート一着、¥127,200から
写真のチェルティ生地の場合、¥148,000 になります。
サイズは5種類用意いたしました。
大きさ、肩幅、着丈、袖丈など、オーダー調整いたします。
納期は約4週間になります。

みなさまのオーダーをお待ちいたしております!




三洲堂テーラー
鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F
099-224-6255
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【今日のアトリエ】秋とともに深まるBESPOKEへの情熱【職人】
2020年10月4日
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9月25日・金曜日~10月26日・月曜日

店頭にはこの春の幾多の苦難を乗り越えた、イタリアのドラッパーズ(DRAPERS)から最新生地バンチブック(見本帳)が届きました!

ラグジュアリーフランネルの頂点「LADY SANFELICE AND FLANNELS」、
こだわりの社長コレクション「DRAPERS GOLDEN SELECTIONS」、
今回初登場 Super160`s コレクション「Greenhills」が登場。

しかし、驚いたのは何と言っても、かのSeptemberに現れた、「Earth, Wind and Fire」と名付けられた、全天候ウール生地が登場した事です。
生地背面に撥水、防水皮膜を貼り、なおかつ迷彩柄や各種カラー系のプリントを施した「アース、ウィンド&ファイアー」です。

レインコートやブルゾン、トレンチなど 、撥水加工を施したこのドラッパーズのEarth, Wind and Fireで、面白い作品が作れそうです。

衣替えの季節、10月になるとともに、本格的な秋冬物の仕立て作業で忙しくなってきた当店のアトリエ。

大柄なお客様のスリーピースの補正を考えるカッター伊達。
秋冬物はスリーピースのオーダーも多く入るとともに、ロングコートやBARBOUR風のブルゾン、自身がデザインしたラウンジジャケット、レディースのダブルブレストのジャケットなどなど、とにかく頭を使う作業が続きます。

最近納品したスリーピーススーツの補正では、ある大柄なお客様からの「シュッとしたスーツ」を作ってよ、というリクエストがきました。
いつもタップリとした余裕のあるお洋服が好きなお客様ですが、全体のシルエットをスマートにさせつつも、「着やすさ」という要素は外せないので、その両立をポイントにデザインと補正を考えました。
昨日納品させていただき「思った通りのスリーピース!」とご満足いただきました。

入社半年の新人小濱にラペルの作り方を教える加治木。
小濱は高校のファッション科で服作りを専攻して、4月の卒業後直ぐに当店に就職しました。アトリエではマスターテーラー加治木に付き、部分縫いから学び「引っ張り仕事」という先輩職人のパーツを作る作業をしてきましたが、ついにジャケットの製作に取り掛かりました。

各パーツを作るだけの作業と違い、一枚の毛芯の上に生地を据え、全体の出来上がりを考えながら最終的にジャケットを作り上げる。小濱的には想像を超える大変な仕事のボリュームらしく、毎週の朝礼での報告に苦戦が伺えます。
山登りと同じく、一歩一歩途方もなくつらいのですが、合間に景色が見えたりしつつ、山頂が近づいて来ます。先輩加治木の導きで成長してほしい「金の卵」です。

ジャケットの芯据えに集中する水迫
最近は水迫の緻密なハンドワークの成果が、服作りに結び付いてきました。
特にハンドステッチは、水迫自身が様々な番手の糸を使い、入れ方や引き方も変えて実験して、最適なビジュアルを生み出せるように技術を高めています。

キャメルヘアのネイヴィーブレザーに水迫が施したハンドステッチです。
カジュアルでスポーティーになりすぎず、ブレザーの印象がより良くクラシックになるように。
お客様やデザイン担当の福留理恵子と打ち合わせを重ねて、いい雰囲気に入れることができました。

トラウザーズ(ズボン)の専門職人、橋元
アトリエのメンバーに加わり2年半の橋元はトラウザーズ仕立ての専門職人です。

最近のトラウザーズは、ノーマルなタイプに加えベルトループレス、サイドアジャスタ付きのタイプが増えてきました。

今回オーダー頂いた、カノニコの6PLYという弾力性のあるメッシュ生地を使ってフライフロント、サイドアジャスタのトラウザーは、生地の落ち感も良く、とてもいい感じに仕上がっていました。
BESPOKEならではのトラウザーズの完成度をますます高めてほしいものです。

ベテランの薄窪は、若手が様々な技術面での壁にぶち当たった際に、解決法を導き出してくれるこの道54年の大ベテランです。

最近手がけた大仕事は、お父様の形見のモーニングコート上下を受け継いだお嬢様が、お洒落着として着て楽しめるようにリフォームしたことです。
モーニングコートは仕立てる職人が日本にも少なくなってきた正礼装服。構造は複雑で様々な工夫が服自体に仕掛けられています。
このモーニングをリフォームする仕事は薄窪が中心になり、伊達、福留理恵子のチームで行いました。蘇ったモーニングコートに命が吹き込まれました。

黒木幸、85歳。昭和10年(1935年)生まれ。
この手によって約70年近く、お客様のお洋服を仕立ててきました。
今もアトリエの魂となってけん引してくれます!

黒木の最新作、ロロピアーナのジャケット。
美しい袖と肩入れは若い職人達の見本です。

今日もひと針ひと針、服作りは進みます。
みなさまのオーダーを心よりお待ちいたしております。
One autumn afternoon in our atelier.
Artisans working for their many dreams….!




三洲堂テーラー
鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F
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【アクティブ】REDA ACTIVE で動きのあるスーツライフを!!
2020年9月30日
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9月25日・金曜日~10月26日・月曜日

イタリアのミルブランド、レダ(REDA)社のユニークな生地、「REDA ACTIVE 」をメイドトウーメジャーで仕立てたスーツが完成しました。

REDA ACTIVE ははSuper120ウールながら、ストレッチ、防シワ、しかもウオッシャブル(!)。この機能性からREDA ACTIVEの夏物生地はシャツ地としても使われています。

この秋冬では、無地からトレンドの色柄であるチェックまで幅広い展開です。


オーソドックスなシングルブレスト2個ボタン、サイドベンツ、
総裏でお仕立てしました。

美しいライトブラウンの生地はイタリアのREDAの十八番です。
iPhoneのカメラでは中々上手く撮れない色合いです。

ボタンは本水牛の艶消し
ライニングはキュプラのライトグレーです。

お客様は非常に若い方ですが、ブラウンのスーツをお探しだったようで、このお洒落感あるブラウンをお選びいただきました。

ストレッチ、防シワに優れ、アクティブなビジネスマンにぴったりのこのスーツ、
「ウオッシャブル」ではありませんので、そこはご注意いただきながら、どんどん着こなしていただきたいと思います!

REDA ACTIVE 340g/m Pure Wool
スーツS上下・お仕立て上りプライス(税込)
1・BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・¥211,200
2.プレ・ビスポーク(仮縫い付き・マシンメイド)・・¥149,380
3.MTM(メイド・トウ―・メジャー/ パターンオーダー)・・¥83,380

皆様の秋冬物新作生地でのオーダーを心よりお待ちいたしております!



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【ラウンジジャケット】自由に腕が動く!1900年頃のBEPOKE
2020年9月19日
【ご案内】 9月22日・祝日は 店休日です。
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【秋冬スタート!】2020AW・スタートアップ・フェア【ご案内】
●期間中、BESPOKEまたはプレ・ビスポークでお洋服のオーダーをいただきますと、「天文館シネマパラダイス」のペアチケット鑑賞券を差し上げます!
●その他、メイド・トウ―・メジャー(パターンオーダー)含め特典を設けています。
期間:9月2日・水曜日~9月21・祝日/月曜日

三洲堂テーラーは、
フックス・ブラザーズ、ハリソンズ、ドラッパーズ、ゼニア、ロロ・ピアーナ
スキャバル、カノニコ、デルフィノ、ドーメルなど、
九州でも珍しくフルセットでもバンチブックをご用意しています!

今回ご紹介するツイードのラウンジジャケットは、以前ご紹介した1900年頃にフランスで流行したラウンジジャケットの製図を元に作りました。

「ラウンジジャケット」については下記ページに詳細に書いていますので、興味がある方はご覧ください。
【19世紀】スーツの起源に迫るラウンジ・ジャケット【復刻!】

ということで、サイズ48にラウンジジャケットのサンプルが仕上がりました。

生地はスコットランドのミル(織物工場)、ポーター&ハーディング(Peter and Harding)の典型的なツイードです。

ちなみにツイードなので革付きボタンや本水牛ボタンで迷いましたが、今回はメタルにしました。ブロンズ系の渋く深いモスグリーンのメタルボタンです。

このジャケットの最大の特徴は「肩線バックのデザイン」です。

当店の縫製とデザインを指導いただいているモデリスト、柴山登光先生の著書では「肩線バック」については、以下このように由来と効果が述べられています。
・・・19世期後半、今のカタチになる以前、背広を作る方法として、生地を体に当てて余るところはつまんで身体に合わせていったと思われます。
その時に肩下がりをつまんでいくと、肩甲骨を超えた袖つけ後ろ側に一番多く余りが出ます。そこにダーツ(折り目)を取るように縫い目を持って来て、肩甲骨の膨らみを出しやすくしたと思われます。
現に後ろに回す肩線は斜めになった分、イセ(前身頃の肩線で余った生地を肩線の継ぎ目の後ろ身頃側にアイロンで収縮させて入れ込むテーラー独自の手法)は、多く入れられるので背幅が増えて、肩甲骨を包み込む効果は出しやすいのです・・・。
この手法は19世期末に一早く既製品のスーツを生み出してアメリカでは、手間がかかる手法として廃され、現在のような肩の中央に肩線が入る作業のし易い方式が一般的になりました。肩線中央は20世紀初頭に、あっという間に世界中に広がったようです。

どれくらい肩が動かしやすいのか、実際に私も着てみました。

サイズは少し大きいのですが、驚くほど無理なく手が前に出せます。

肩線バックデザインに加えて、袖が動き易い秘密がはもう一つ隠されています。
「等半袖」と言われる、同じ袖巾の二枚袖、がその秘密です。

皆様もご自分のジャケットを見ていただければ分かりますが、上袖と下袖という2枚の生地で、一本の袖が出来上がっています。普通は上袖のサイズが少し大きめで、下袖は小さく作られています。
この目的は、ジャケットを着た時に、袖の縫い線が表に出て目に触れないように、このような構造にしているのです。

※普通のジャケットの下袖です。サイズが少し小さい事がわかります。
ツイードのラウンジジャケットの袖は、上下とも全く同じサイズで作られています。
そして、着る人の腕のカーブした形と同様に袖もカーブして作られています。
上下袖とも同じサイズだと、カーブの形に縫製する事が容易なのです。
カーブした袖は、肩線バックと共に更に腕を動かし易くする要因の一つになります。

このジャケットなら、電車の吊り側を掴んでもさほどストレスがありません。

古い1900年頃の製図には、腕の稼働域を上げる秘密が隠されていました。

このツイードジャケットには、全身にハンドステッチが入りました。


フロントはハンドでダブルステッチを入れました。
ツイードということもあり、より装飾的にスポーティーなイメージになりました。

背中中央、脇線、袖の縫線がにも、折り伏せ縫いをした上で一本ハンドステッチを入れて、立体感を出してみました。

ということで、遊び心のある少しお茶目なイメージのツイードジャケットは、店頭でご試着いただけます。
皆様もぜひ「腕の自由な動き」をご体感ください。
Porter & Harding (Scotland) Tweed Wool (380g/m)
ジャケット・お仕立て上りプライス(税込)
1・MTM(メイド・トウ―・メジャー/ パターンオーダー)・・¥88000
2.プレ・ビスポーク(仮縫い付き・マシンメイド)・・¥128000
3.BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・¥188000


皆様のご来店を心よりお待ちいたしております!

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