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リアルなBESPOKEの現場を写真中心にご紹介します!

2019年6月12日

BESPOKE  ・・・

 

 

お客様それぞれの型紙を起こし、仮縫いフィッティングして補正を行います

 

ジャケット、トラウザー、ウェストコート、オーバーコートなど

 

全て専門の職人がハンドメイドで一着づつ仕立てる

 

本格的なオーダーメイドのお洋服。「フルオーダーメイド」ともいわれます。

 

 

BESPOKEは三洲堂テーラーが1930年の創業以来続けていることです

 

 

スーツ上下お仕立て上がりプライス(税込)・・・¥198000〜

 

納期・・・約一ヶ月〜40日 (特別にお急ぎの際はご相談ください)

 

 

 

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BESPOKEの現場を写真中心にご案内いたします

 

 

 

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【最近のアトリエから~仕立ての様子】

 

衣替えの季節になるとともに、本格的な秋冬物の仕立て作業で忙しくなってきた当店のアトリエ。

 

 

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大柄なお客様のスリーピースの補正を考えるカッター伊達。

 

秋冬物はスリーピースのオーダーも多く入るとともに、ロングコートやBARBOUR風のブルゾン、自身がデザインしたラウンジジャケット、レディースのダブルブレストのジャケットなどなど、とにかく頭を使う作業が続きます。

 

 

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最近納品したスリーピーススーツの補正では、ある大柄なお客様からの「シュッとしたスーツ」を作ってよ、というリクエストがきました。

 

いつもタップリとした余裕のあるお洋服が好きなお客様ですが、全体のシルエットをスマートにさせつつも、「着やすさ」という要素は外せないので、その両立をポイントにデザインと補正を考えました。

昨日納品させていただき「思った通りのスリーピース!」とご満足いただきました。

 

 

 

 

 

 

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入社半年の新人小濱にラペルの作り方を教える加治木。

 

小濱は高校のファッション科で服作りを専攻して、4月の卒業後直ぐに当店に就職しました。アトリエではマスターテーラー加治木に付き、部分縫いから学び「引っ張り仕事」という先輩職人のパーツを作る作業をしてきましたが、ついにジャケットの製作に取り掛かりました。

 

 

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各パーツを作るだけの作業と違い、一枚の毛芯の上に生地を据え、全体の出来上がりを考えながら最終的にジャケットを作り上げる。小濱的には想像を超える大変な仕事のボリュームらしく、毎週の朝礼での報告に苦戦が伺えます。

 

山登りと同じく、一歩一歩途方もなくつらいのですが、合間に景色が見えたりしつつ、山頂が近づいて来ます。先輩加治木の導きで成長してほしい「金の卵」です。

 

 

 

 

 

 

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ジャケットの芯据えに集中する水迫

最近は水迫の緻密なハンドワークの成果が、服作りに結び付いてきました。

 

特にハンドステッチは、水迫自身が様々な番手の糸を使い、入れ方や引き方も変えて実験して、最適なビジュアルを生み出せるように技術を高めています。

 

 

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キャメルヘアのネイヴィーブレザーに水迫が施したハンドステッチです。

カジュアルでスポーティーになりすぎず、ブレザーの印象がより良くクラシックになるように。

お客様やデザイン担当の福留理恵子と打ち合わせを重ねて、いい雰囲気に入れることができました。

 

 

 

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トラウザーズ(ズボン)の専門職人、橋元

アトリエのメンバーに加わり2年半の橋元はトラウザーズ仕立ての専門職人です。

 

 

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最近のトラウザーズは、ノーマルなタイプに加えベルトループレス、サイドアジャスタ付きのタイプが増えてきました。

 

 

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今回オーダー頂いた、カノニコの6PLYという弾力性のあるメッシュ生地を使ってフライフロント、サイドアジャスタのトラウザーは、生地の落ち感も良く、とてもいい感じに仕上がっていました。

BESPOKEならではのトラウザーズの完成度をますます高めてほしいものです。

 

 

 

 

③アトリエ (5)

 

 

ベテランの薄窪は、若手が様々な技術面での壁にぶち当たった際に、解決法を導き出してくれるこの道54年の大ベテランです。

 

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最近手がけた大仕事は、お父様の形見のモーニングコート上下を受け継いだお嬢様が、お洒落着として着て楽しめるようにリフォームしたことです。

モーニングコートは仕立てる職人が日本にも少なくなってきた正礼装服。構造は複雑で様々な工夫が服自体に仕掛けられています。

このモーニングをリフォームする仕事は薄窪が中心になり、伊達、福留理恵子のチームで行いました。蘇ったモーニングコートに命が吹き込まれました。

 

 

 

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黒木幸、85歳。昭和10年(1935年)生まれ。

この手によって約70年近く、お客様のお洋服を仕立ててきました。

今もアトリエの魂となってけん引してくれます!

 

 

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黒木の最新作、ロロピアーナのジャケット。

美しい袖と肩入れは若い職人達の見本です。

 

 

 

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今日もひと針ひと針、服作りは進みます。

みなさまのオーダーを心よりお待ちいたしております。

 

One autumn afternoon in our atelier.
Artisans working for their many dreams….!

 

 

 

 

【サファリジャケットをBESPOKEする!】

 

ファリジャケット(Safari Jacket)はメンズのみならずレディースにおいても定番の、そして旬のファッションアイテムです。

 

今回ご紹介するのは、ふわりとした浮遊感あるサファリジャケットです。そのために、全身の見える部分にはミシンを使わず、すべての工程を「手縫い」で仕立ててみました。
【全体のシルエットは「浮遊感」】


ボックスシルエットのジャケットはフロントにやや余裕を持たせて、背中は少し幅を狭くしています。ウェストをベルトでブラウジングでする際に、程よく絞りが入っているように設計しました。

 

 

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服の土台となる毛芯は、一枚だけフロントに入れました。

ただし、身返しには台場が構築されているので胸回りがへたる事はありません。

 

肩、脇、背中央の縫い線は全て「折伏せ縫い」にしてハンドステッチで留め付けています。縫い線が立体化され陰影も出て背中や脇にも存在感があるように見せています。

 

 

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BESPOKE TAILORでは通常縫い線に対して、重量感のあるアイロンを使い、ウール生地に水分を与え、生地そのものを熱と水分で抑えつけて膨らまないようにきっちりと仕立てあげます。

 

 

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しかしこのサファリに関しては「浮遊感」がキーワードなので、織り伏せ縫い線に対してドライアイロンでプレスし、より「ふっくら」とした仕上がりになるように心がけました。

 

 

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背ヨークも背中にフワリと付いているように見せています。
【サファリらしさを演出するフロント】

 

 

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サファリの特徴、フロントにあるポケット4個も手縫いで作られました。

 

フワリと立体感ある箱型のポケットは、サファリジャケットの特徴であるミシンステッチを入れず、すべてハシゴまつりという手法で作りあげて、身頃に留め付けています。フラップは星ステッチも入れずに、ふっくらと付いています。

 

 

 

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このフラップのふわり感は英国の老舗BESPOKE TAILORのハンツマン(HUNTSMAN)がInstagramに上げていたフラップポケットの画像からインスピレーションをもらいました。
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身頃にポケットを留め付ける箇所もハンドステッチを使いました。
腰の箱ポケットには、過去にサファリジャケットをオーダーされたお客様からのアイデアを利用させていただきました。

 

ポケットの後部にスラッシュポケットをかぶせて、手を入れるように設計しましたが、これは意外に便利ですし着用時のポージングにもひと役買っています。

 

 

 

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前身頃フロントにもハンドステッチを入れました。
オフホワイト色のまつり糸でを使い、際から約1センチの部分に約8mmピッチで目立ちませんが、よく見ると存在感あるハンドステッチが入っています。

 

 

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サファリジャケットはフロントに4個の釦が付いています。第一釦までしっかり留めることは少なく、第二ボタンまで外して着る事もあります。その際には前身頃がめくれますが、違和感が無いようにハンドステッチを身頃の裏側まで入れています。

 

 

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肩パッドの無いサファリですが、シャツの肩と同様の「ふらし袖」にしました。これでも袖側に約5センチほどのイセ込量が入っています。そのため着心地が格段に快適です。

 

 

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【カラーとカフス】

 

襟(カラー)とカフスには毛芯を入れています。

襟は立てる事が多いので、へたれないように芯を入れました。

 

 

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袖をめくる事が多いサファリなので、カフスをめくった際の「剣ポロ」にも「身返し処理」が施されています。ここは縫製担当の水迫の発案です。

 

 

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ベルトに関しては、フォックスブラザーズから少し多めに生地を仕入れたのですが、パーツが多く生地に余裕がなくなってしまいました。

 

 

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大切なパーツであるベルトは最後に作りましたが、このように生地の耳(セルヴェッジ)を使わざるを得なくなりました。

 

 

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しかし、生地のセルヴェッジが付いたベルトは、Instagramのサイト上で海外のテーラーや職人さんから「面白い!」というコメントも複数いただきました。
【④実際に着用しました】

 

立体感あるポケットや、ウェストのブラウジングでエレガントな雰囲気を出せました。
当初の狙い通り、浮遊感あるサファリジャケットになりました。

 

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ご紹介した見本サファリが店内にございます。

ぜひ一度手にとってご覧くださいませ!

 

 

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サファリジャケットは、通常のジャケットをお仕立てするより工程もパーツも多く手間がかかります。プライスは以下のようになっております。

 

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サファリジャケット・お仕立て上りプライス(税込)

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥218,100

※ノーマルジャケット料金¥188,100

 

 

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【スタッフ、コロナ禍の中で自分のスーツを作る企画】

 

コロナの影響下の4月下旬から5月にかけて、アトリエの仕立て職人、加治木と水迫が、自分の服を仕立てました。6月には裁断士の伊達もスーツを仕立てました。

 

すべて、各スタッフが自分の着てみたい服を考え、デザインし生地を選び、型起こし、仮縫いとフィッティング、補正を経て、ジャケットとトラウザー、ウェストコートも社内で仕立てたものです。特に加治木と水迫という、当店を代表する仕立て職人にとって初めての経験で、全ての事が勉強になりました。

 

その模様は今回ご紹介する私、福留のスーツの記事の後に掲載していますので、ぜひご覧いただきたいと思います。

 

 

 

 

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ということで、BESPOKE TAILORの店主である私も8月にスーツを一着仕立てました。

 

「56歳の私が今着てみたいスーツとは?」

最終的には、写真の様なダブルブレスト6×2個掛け・サイドベンツのスーツが出来るまでの過程をご紹介します。

 

 

 

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旬のトレンドは、ジャケットならジャストサイズで短めの着丈、パンツは次第に2本タックが流行し始め、膝から裾はテーパードで着丈も短め、といったところでしょうか。

 

そんな機敏な雰囲気を感じさせる旬のシルエットに、「ゆとり」と「クラシック感」というエッセンスを少し加えて、2020年の秋冬のBESPOKE SUITS に新しいデザインを考えてみました。

 

 

 

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起点になったのは、6月にカッターの伊達が自分用に仕立てたスーツです。

 

夏用のサッカー生地でゆとり感のあるサマースーツを作りました。ジャケットは一枚仕立て、パンツはイージーパンツをイメージした股上が深く、すそ幅も広い、全体的にゆるりとしたシルエットです。

 

30代前半の若い伊達からこんな雰囲気のアイデアが出たことが驚きでした。

 

そんな服から刺激を受け、私も年齢ならではの「ゆとり感」と細部にこだわったBESPOKE SUITにしようと考えました。

 

 

 

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カッター伊達やデザイン担当の福留理恵子と打ち合わせを重ね、

私の新しいスーツを型起こししてみました。

 

生地はイタリアのDRAPERS(ドラッパーズ)のウール&モヘア(25%)、250g/m。

張りと弾力性があるベージュのストライプです。

 

 

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2回の仮縫いフィッティングを経て、ジャケットは水迫、パンツは橋元が縫製しました。

 

 

 

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今年入社の新人の小濱は腕も上げてきたので、水迫のアシスタントとして初めて本物の着用分スーツの身返しと袖を作りました。

 

 

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若手の頑張りで、仕上がり前の袖付けと襟付けのフィッティングまで仕上がりました。完成まであと一息です!

 

 

 

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6月から企画したのですが、お客様優先で仕事しておりますので(笑)、ようやくお盆前にスーツとして仕上がりました。

 

ちなみにマスクはベテランの薄窪が共生地で作りました。

 

 

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まず、ジャケットからご紹介します。

 

 

 

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ダブルブレストで6個ボタン×2個掛けのクラシックスタイル

サイドベンツを切りました。

肩幅や身頃に今までのスーツより、少しゆとりを入れてみました。

 

 

 

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ピークトラペルの幅も11センチと、少し広めです。

 

 

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水迫の手により、シルクのハブ糸でハンドステッチを入れました。

ややきつめに糸を引きました。立体的なハンドステッチではなく、星ステッチに似た見ても判るようなステッチです。

ステッチの凹凸感は下の写真で判ります

 

 

 

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ラペルも少し表面を膨らませて、着用した際のバストに綺麗に沿うようにお仕立てしてあります。

 

 

 

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上襟をネックに向かって優美に昇らせるために、

企業秘密のテクニック(笑)を使いました!

この技術は日本を代表するモデリスト、柴山先生の直伝です。

 

 

 

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肩から袖にかけて、私の「超撫で肩」をカッター伊達がうまく補正してくれました。

そこに水迫の縫製の腕が加わり、美しく優雅で立体的な袖が付きました!

 

 

 

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鹿児島の夏は暑く期間も長いので、

「背抜き」仕様でお仕立てしました。

 

ライニングは人気の英国LBDのミラー加工されたビスコースです。

サイドベンツは際の額縁仕様が決まります。

 

 

 

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ドラッパーズは高級生地マーチャント(独自コレクションを展開する生地問屋)です。

昔から経営者がチョイスする「ゴールデンコレクション」というセレクト生地のラインナップを用意して、そのシーズンのお洒落を提案しています。

この生地もそのコレクションのスーツ地です。

 

 

 

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2本タックのパンツは、ワタリからヒザまでやや幅を広くしました。

パンツの裾幅は22センチで、ご覧のように靴もほぼパンツの裾に隠れます。

このシルエットをしばらくはいてみようと思います。

 

 

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ウェストはベルトレス。

2本タック入り、サイドアジャスターで調整します。

・・・最も私はブレイスーズ(サスペンダー)愛用者なので、アジャスターはそのままで使っています。

 

 

 

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毎年、何らかのスーツを作り続けてきましたが、

久しぶりに満足できる一着になりました。

 

 

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現在、このスーツをかなり着用しています。

皆様にも店頭でご覧いただけますとありがたいです。

 

 

 

 

 

【裁断士・伊達、自分の服を作る】

 

このシリーズの目的は、自分の服を仕立てることにより、オーダーされるお客様のお気持ちにも近づけるのではないか・・・、ということですが、今回は如何なりましたでしょうか?

 

裁断士・伊達も自分の着たい夏のスーツを、自分でデザイン、型起こしをしました。

仮縫いフィッティングは福留理恵子と私が担当、自分で補正をして、ジャケットはベテラン黒木、パンツはベテランの福崎が縫製をしました。

 

 

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伊達の夏スーツ、

夏には少しゆったりとしたサイジングでリラックス感あるスーツを着てみたいので、生地はドラッパーズのウールサッカー。デザインは降らし袖のパッドレスジャケット、ジョグパンツというコンフォートスタイルになりました。

 

 

 

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もちろん自分でデザイン、パターンを引きました。.

 

 

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しつけ糸で留められた「仮縫い」服は、全体にゆったりとしたサイズイメージになります。

そのまま補正した製図通りで仕立てると、意外にきっちりした服が出来てしまう事があります。

 

伊達は身長に対して肩幅が広く、既製品のジャケットが合いません。

 

リラックス感あるスーツを作るために、完成間際にもう一度肩まわりの確認をしました。この時点でも背幅を出して、肩まわりに余裕を持たせるように補正しました。

 

 

 

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ジャケットは今までと基本的なサイジングを変えていないのですが、今回最もこだわったのは、パンツのデザインです。

 

デザインはジョグパンツ風。生地の特性を生かして、身体に纏わり付かないようにするために、2本タック、ワタリ幅(=太もも幅)、ひざ幅、すそ幅共にいつものテーパードよりもウェストはベルトレスでゴム入りのストレッチをかけ、最後に紐を通してリゾート感を出しました。

 

 

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股上は伊達自身のパンツ史上最も深い、27センチにしました。

 

パンツ全体を長くする事で、脚を長く見せる効果を狙いました。ジャケットの打ち合いからもパンツの生地がのぞいているので、脚長効果とリラックス感も得る事が出来ました。

 

 

 

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ジャケットは一枚仕立て、降らし袖、アウトポケットでサッカー生地の質感もあり、充分リゾートなイメージに仕上がったと思います。

 

 

 

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84歳ベテラン職人・黒木に、パイピングは目立つ黒でとオーダーしました。

 

 

 

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デザインとパターンと、仕立て全てが上手くいくトレーニングを、スタッフ3人のスーツを通して考える事が出来ました。

 

 

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伊達は、数年前までは自分がカッコいいと思うスタイリングを念頭に製図をして、型紙を起こしていたのですが、最近はお客様にとって何が「最もいいカタチ」なんだろうと常に思いながら型起こしをするようにしています。

 

今回の「プロジェクト」で、加治木や水迫、そして自分のスーツを仕立た結果、一着一着をオーダーされるお客様の思いをのせて型紙を引いていく重みと責任感をさらに感じたようです。

 

 

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The suit for the cutter Date was designed by myself

 

 

 

 

三洲堂テーラー TEL 099-224-6255

 

メールでのお問い合わせはコチラからどうぞ!

 

 

 

③アトリエ (12)

 

 

裁縫士 加治木、水迫

二人ともジャケット、パンツ、ベスト、ワンピースからコートまで全てを一人で製作できる技術を持つ「丸縫いの仕立て職人」です。

 

【BESPOKEの世界 自分の服を作る!  水迫編】

 

フィッティングを体験して…

緊張もするのは何だろう?.

その方らしさは何だろ?

考える時間は私たちにも大切でした。.

 

 

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仕立職人の水迫がシングルスリーピーススーツを仕立てました。

 

 

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水迫も当初ネイヴィー系のスーツを考えていたのですが、周りのスタッフの意見などもあり、このベージュのミリオンテックスを選びました。

 

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彼女の一番の悩みは、スリムな体型で既製服はなかなか合うものがないとのこと。.

レディース3号位のサイズの服はなかなかありません。

 

 

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ただし、裁断士は彼女のサイズに完全に合わせてしまうのではなく、ややゆとりを持たせたシルエットを心がけて仮縫いと補正をしました。

 

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私たちにとっても改めて参考になったにですが、初めての本格的な仮縫いフィッティングに、水迫は当初緊張したようです。

 

 

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仮縫いに限らず、オーダーメイドは常に「選択」を求められます。

最終形の服のイメージが出来ていない中で、仮縫フィッティングに臨むと、「これでどうでしょうか?」「もう少しこの部分を補正しましょうか?」というフィッターの問いかけに答えられず、困惑してしまいます。

これまでも、そんなお客様に接してきましたので、改めて私たちスタッフはお客様に協力して、ゴールになる服のイメージを共有しよう、リラックスして頂きフィッティングさせて頂こうと思います。

 

 

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もちろん仮縫い中に気付いて、デザインを変更したりすることもあります。

それが当初のイメージと違い、お客様の魅力を引き出す要素になることもあります。

そこが、オーダーメイド、その中でも本格的に仮縫いをするBESPOKE の魅力です。

 

 

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レディーススーツのジャケットは、通常全てオリジナルの毛芯をソフトに組み合わせて仕立てるのですが、今回は芯地に張りを持たせるメンズ仕様で仕立てました。

そのおかげで立体感が増し、小柄な彼女を包んでバランスよいスタイルになりました。

 

 

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水迫の丁寧な縫製。

背抜仕立てにして、ジャケットのフロントと身返しのライニング部分から、ウェストコート(ベスト)まで、穴糸で細やかな総ステッチを施した可愛い繊細な洋服が出来ました。

 

 

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また、一般的な既製品のレディースジャケットには、ペン差しやポケットが無く、仕事をする際に不便を感じていたようです。そこでペン差しやスマホを入れるポケットなど考えて作りました。

 

 

 

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水迫からお客様にお伝えしたいことは、

オーダーメイドを体験して頂き、自分の身体にジャストフィットする服が、こんなに気持ちの良いものだ、ということを実感して欲しいとのことです。

 

 

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多少お金は掛かると思いますが、その価値が十分あるお洋服が手に入ると思います。

ご来店を心からお待ちいたしております!

 

 

 

 

 

【BESPOKEの世界 自分の服を作る! 加治木編】

 

 

このシリーズの目的は、自分の服を仕立てることにより、オーダーされるお客様のお気持ちにも近づけるのではないか・・・、ということですが、今回は如何なりましたでしょうか?

 

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まず、加治木がスーツを仕立てました。

 

最初はネイヴィー系のスーツを検討していたのですが、途中からアトリエの仲間たちの意見を聞いたりして、ベージュのダブルブレストスーツに決まりました。ダブルブレストは人気があるそうで、自分でも着てみたいと思っていたようです。

 

 

 

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加治木によると、

 

生地選び、デザイン検討、仮縫いフィッティング、ライニングやボタンを選び・・・

 

プロのカッターの製図、プロのフィッター2人に見てもらい補正をする。

 

特に仮縫いフィッティングは仕様や補正を考えながら進行していくので、とても楽しいし勉強になりました。

 

ころまで自分の服を作った時に比べて、周囲のプロのスタッフの力も借りて、愉しい時間と貴重な体験になりました。

 

 

 

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各パーツの製作からはじまり、徐々にカタチになっていきます

 

 

 

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「夏仕立て」は自分の勉強の為に・・・・

涼しく軽い真夏の仕様です!

 

 

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ついに完成しました!

 

 

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ダブルブレスト6個ボタン2個掛け、サイドベンツ

クラシックでクールな印象です!

 

 

 

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自分で着て驚いたポイントは、肩の作りの立体感です。

しっかりとした肩周りと袖には、我ながら驚いたとのこと

 

 

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加治木の雰囲気にピッタリのスーツになりました。

 

 

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パンツはベルトループ無し、大きな持ち出しが付いたレディースらしいデザインです。

 

 

 

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オーダー未経験の若いお客様に、ぜひ伝えたいことは、

 

「オーダーメイドはとても楽しい体験になります!

ぜひ服作りの楽しい世界にも触れてほしいです。」とのことでした。

 

 

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「仕立て職人、自分の服を作る!」 第一部ここまで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【No.1 BENTLEY DRIVING JACKET】

 

3年前、アメリカ大使館で開催された「SAVILE ROW AND AMERICA」展。

話題になった、高級車ベントレーの為の「DRIVING JACKET」のオーダーが入りました。

 

 

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※企画から仕立て工程は、このページ下部に詳細が記載されています。

 

 

【BENTLEY DRIVING JACKET 完成しました!!】

 

 

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正統派3つボタン、サイドベンツ

 

 

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ベントレーを象徴する「ダイアモンド型のステッチ」。

キルティングの上に立体的な視覚効果とともに入れてあります。

 

 

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背中のサイドに深く入れてあるインパーテッド・プリーツ。

業界では単に「ノーフォーク」と呼ばれています。

 

 

 

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ドライブやシューティングといったスポーツに欠かせない、腕を前に出す際に稼働域が広がる仕様になります。

 

 

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胸ポケットは斜めのフラップ、スナップ止め。

ふたの裏には、チェックのウール&カシミアをお付けしています。

 

 

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随所に隠れたディテールが存在します。

それを見つけるのも楽しみの一つです。

 

 

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腰ポケットは右側に一個のみ。

 

 

 

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生地はオーストリアの「ローデンクロス」。

 

 

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ようやく完成しました。

 

 

【インナー編】

 

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Driving Jacket のインナーは、キルティングが施されたウィンターコットン。生地はゼニア。風を通さない、美しいグリーンをご用意しました。

 

 

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ベントレーのオープンカーでも、風が身体に吹きつけます。

首元まで覆うインナーは必需品です。

 

 

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ジャケットから見えるフロント部分だけをプロテクトします。

 

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ジャケット側にも釦があり、インナーを外れないようにお取り付けすることが可能です。

 

 

 

 

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ようやくジャケット+ベストが完成しました。

 

「カーゴパンツ」を合わせてみました、

単体の写真は撮っていないので、お客様に履いていただきました。

 

 

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大きめのフラップ付き・パッチポケットが個性的!

 

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ヒップには、ベントレーのダイアモンドが燦然と光ります。

 

徹底的にこだわったジャケットとパンツになりました。

 

 

 

 

【No.1 BENTLEY DRIVING JACKET】

 

3年前、アメリカ大使館で開催された「SAVILE ROW AND AMERICA」展。

話題になった、高級車ベントレーの為の「DRIVING JACKET」のオーダーが入りました

 

 

製作は老舗テーラーの「ギーブズ&ホークス」。

アトリエでの企画から仕立てていくプロセスも公開されていましたので、デザインや細やかな仕様が比較的把握できます。

 

 

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ギーブスのアトリエにあるこのジャケットを、完全にコピーし、お客様のご体格に合わせてBESPOKEします。パンツは独創でドライヴィング・パンツを作ることになりました。

 

 

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ジャケットの品質を左右する要素、最も大切な生地は、オーストリアのローデンクロス(360g/m)に決定しました。

 

 

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お客様の型紙がありますので、そこからジャケットとパンツを型起こし。最初の仮縫いをいたしました。

 

 

 

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ジャケット、パンツともに仕立て職人の水迫が担当。

まずパーツを作り始めました。

 

ちなみにフラップ裏のチェック生地は、奥様がオーダーされたスカートの共生地を使っています。生地はDRAPERSのウール&カシミア。

 

 

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フロントもキルティングなどがあり凝っていますが、背中はインパーテッドプリーツが左右に入る、ノーフォークスタイル。

 

 

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裁断士の伊達が全面的に関わり、インナーのベストのプロトタイプを作ります。

 

 

 

 

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補正を加えて、仕上がりを確認いただくため「中縫い」をいたします。

その準備も出来ました。

 

 

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完成に近く見えますが、身返しなど内部は全くできていない状態です。

来週はフィッティングになります。

 

 

~(承前)

 

7/18 ジャケットは、中縫いのフィッティング。キルティングインナーベストの仮縫いをしました。

 

まずベストから。生地はゼニアのウィンターコットンをお選びいただきましたが、直接カットする前に、シーチング(仮縫い用の粗綿)でプロトタイプを作りました。裁断士、伊達の手によりキルティングが施され、肉厚のインナーベストが出来ました。

 

 

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インナーベストのフィッティングはうまく合わせることが出来ました。

シーチングでさえ、存在感がありますから、実際のウィンターコットンなら、さらに上質な雰囲気になると思います。

 

 

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インナーベストの上に、中縫い状態のドライヴィング・ジャケットを着ていただきました。

数か所補正が出ましたが、こちらも概ねフィットしていました。

 

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仮縫いには、担当裁縫士の水迫も立ち会わせました。

 

三洲堂テーラーはアトリエが店内にあり、職人からもお客様のお姿が判ります。仮縫いフィッティングに立ち会い、服の雰囲気やお客様のご体格、表情などたくさんの要素が頭に入ります。

 

 

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ドライヴィング・ジャケットとベストは、いよいよ来週から本縫いに入ります。

 

※ここから冒頭の【完成】に戻ります・・・

 

 

 

【No.2 BAL COLLAR COAT】

 

お客様から合コートのオーダーが入りました。主に春先と秋から冬の入り口に着るためのコートです。

デザインの概念は共通していましたので、生地選びにかかりました。

 

厚めのコットン、カバートクロス(COVERT)などの案が出ましたが、春コートの必要性が高い、とのことで、英国ウィリアム・ハルステッドのウール&モヘア2PLY(30%)、330g/mの「NAVIGATOR」生地をお選びいただきました。

 

モヘアの独特な艶があり、ザックリとした肌触りと質感・・・英国生地らしい風格が漂います。

 

 

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基本デザインは「ラグラン」で、スタンド・カラーにしたいとのことです。

 

 

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東京トランクショーの関連で、ホテルニューオータニで仮縫いいたしました。

 

 

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仮縫いフィッティングで、仕様やサイズが大幅に変更!

襟はバルカラー(ステンカラー)になりました。

 

 

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裁縫士はベテランの黒木が担当する事になりました。

 

 

 

●③アトリエ (7)

 

 

パーツ作りから作製開始です。

ポケット、背中や袖のベルトなど・・・

 

 

 

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 ・・・承前

 

 

パーツを作りつつも、芯の硬さやしなやかさ、襟の大きさなど裁縫士の黒木も、ほかの職人のサポートを受けつつ、数多くの補正をしました。

 

 

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コートのカタチになり「しつけ糸」を付けた仕上げ前の状態で、アトリエの責任者、福留理恵子により全体から各パーツのチェックをします。

この状態ではほとんど直しもなく、翌日最後の仕上げになりました。

 

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・・・・ということで、バルカラーのラグランコートが仕上がりました。

 

 

 

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詳しくは、ブログの新製品紹介コーナーでご案内いたします。

 

 

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お客様に納品させていただいた数日後、お客様の奥様から一枚の写真が届きました。

 

破顔一笑、とてもご満足されているご様子に、担当の黒木はじめ一同ほっと一安心しました。

 

 

 

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【ラグランコート編・完】 

 

 

 

 

 

 

当店は1930年から続くBESPOKE TAILORです。

 

店の棚に高く積まれたヨーロッパ製の生地、バンチと呼ばれる見本帳のライブラリーの中から、気に入ったものを選び、お打ち合わせし、採寸し、仮縫いと補正をして、職人が仕立てる、という工程を踏んで一着のスーツが出来上がります。

 

その服を着て何をするのか、どう過ごすのか、という事が重要になります。お客様が自分の楽しみのために誂える・・・テーラーの役割を伝承して参ります。
伝統のテーラーリング技術を進化させ、よりスタイリッシュかつ
最上級の服を御仕立ていたします。

 

 

 

三洲堂テーラーのモットー

 

あなたが着るべき服を
あなたにお届けします

 

BESPOKE TAILOR はまずお客様の着るべきお洋服を考えます。
主人公はブランドやメーカーではなく、お客様。
お客様がこれから進まれる人生の様々なシーンで、着るべきお洋服を真摯に考え、お客様とともに作り上げます。

 

 

①店内外観5

 

 

 

①店内外観 (2)

 

 

 

 

【BESPOKE・・・大人の世界】 第三回・師弟関係

 

三洲堂テーラーの洋服仕立て職人のほとんどは、入店し見習いをスタートとして、最終的にはジャケット、ウェストコート(チョッキ・ベストの事)、パンツの3点を全く「一人の手」で作り上げることのできる「マスターテーラー(Master Tailor)を目指します。

 

 

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しかし一口に目指します!・・・といっても、その道は覚えるべき膨大な技術、デザインと素材に対する理解、パーツごとの製図が身についてなくては、実現しない目標です。

 

 

③アトリエ (7)

 

 

 

従って、ズボンとウェストコートには専門の師匠が付き、ジャケットは別の専門の師匠が付いて監督しながら仕事を覚えます。

自然と弟子は師匠の技術をすべて伝承する事になります。

 

 

 

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※・・・手前が加治木、奥に黒木

 

 

現在三洲堂テーラーの縫製の屋台骨をになっている職人、加治木はアトリエの長老の黒木から約1年間みっちりジャケットの縫製を教わりました。教わった当時はもう一人女性の上着職人が在籍していたので、彼女からも技術を教わりました。

 

 

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黒木の服の特徴はダイナミックな立体感です。加治木はこのポイントを受け継ぎました。人のボディは立体的なので、ボリュームがある服は必須です。

 

今上着の縫製をマスターして間もない水迫も、加治木からこの立体的な服作りを学んでいます。

伝承される技術と服作りのコツみたいなものを、マスターから学びつつ、若い職人は今に生きる皆様の服を、旬のデザインと技術で作り続けています。

 

 

 

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この毎日服作りという厳しい山に挑む若いアトリエの職人達を、ぜひ応援いただければと思います!

 

 

 

師弟3

 

 

 

 

 

【BESPOKE・・・大人の世界 第二回】お洋服の補正

 

前回は裁断士(カッター)についての話題でした。引き続きアトリエのキーとなる「補正・仮縫い」担当職人の薄窪をご紹介いたします。

 

 

③アトリエ (6)

 

 

薄窪は今年73歳。15歳で私の祖父が経営していた当店に丁稚で入店しました。以来58年、私の代に至るまで熟練職人として在籍しています。

 

ズボンに始まり、チョッキ、ジャケットの職人として活躍、高度成長の多忙なアトリエを支えてもらいました。

 

 

③アトリエ (4)

 

 

現在はお客様からのお預かりするお洋服の補正、BESPOKEやプレ・ビスポークのお客様の仮縫いを準備しています。

 

オーダー専門店、特に当店の様な「BESPOKE TAILOR」となりますと、納品したお客様が10年、20年とご着用されます。

永い期間ご愛用いただくには、都度補修を加えたり、お客様の体型の変化や、流行の推移によりお仕立てした「服」のサイズやデザインを変えていく必要があります。

 

 

W直し

 

 

このズボンは最近ウェストを5センチ出しました。よく見るとその「跡」が判ります。

BESPOKEのズボンは通常7~8センチウェストを出す事が出来ます。

 

 

 

半胴直し

 

 

ジャケットもウェスト中心に身幅を4センチ出しました。

ちなみに肩幅も1センチ出す事ができます。

 

 

 

NKN

 

※お直しの「仮縫い」

大規模直しの場合、当店では仮縫いフィッティングは必須です。

お客様にお直し後のイメージを確認していただきながら補正をします。

 

 

 

英国伝来の縫製技術と仕様には、ウールが大変貴重品であった時代の名残があります。スーツは仕立て代、生地代とも高額でした。200年前の英国の質屋は軍服を高い金額で下取りしていました。

 

当時から戦後に至るまで、スーツは父親から息子へ補正を施して受け継がれる服であり、場合によっては祖父様の服を着ているお孫さんもいらっしゃいます。

随所に余裕分の縫い代が取られているのはそのためです。

レディメイドと違い、同じ生地でもBESPOKE TAILORの服は手で持つとやや重く感じます。

 

 

直し依頼

 

 

私たちは、お洋服を納品してからお客様とのお付き合いが始まります。

街のテーラーとはそのような存在です。

そこには薄窪のようなベテラン職人が存在するのです。

 

 

 

③アトリエ (5)

 

 

 

 

 

 

 

【BESPOKE・・・大人の世界第一回】

BESPOKE TAILORという仕事の中で、最も大切な「裁断士」の仕事をご紹介いたします。

 

裁断士(英語でCUTTER/カッター)の役割はひとえに、「お客様とアトリエのかけ橋」で、主に3つの大切な工程に携わっています。

 

①「型起こし」と「裁断」

②仮縫いフィッティング

③アトリエの裁縫士への指示

 

 

①「型起こし」と「生地の裁断」

 

お客様とお打ち合わせをし、採寸をしたデータをもとにお客様お一人づつ「型紙」を起こします。

採寸と製図は、三洲堂テーラーが提供するハウスメイドスーツの「基本」です。

体型はもちろん、年齢、ご職業、お役職、過去のスポーツ体験などの情報、お客様のご希望など、型紙を起こすには沢山の情報が必要になります。

 

 

②裁断士 (5)

 

 

 

②裁断士 (6)

 

 

リタイアしたベテラン裁断士によれば、生地の裁断はいつも最も緊張する仕事だとのことです。

 

ウールだけではなくカシミア、シルク、リネン、コットン・・生地にはそれぞれ「地の目」があり、カットする方向があります。

しかもチェックやストライプなどの柄物は「柄あわせ」が必要になります。

 

 

 

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「仮縫い・フィッティング」

 

裁断された生地を、ベテランの補正職人がしつけ糸で仮止めし、「仮縫い」服が出来ます。

お客様に仮縫いのお洋服を着ていただき、イメージ通りなのか、バランスはいいのか、デザインは想定通りなのか、ミリ単位で多数のポイントをチェックします。

大変重要な工程なので、お客様にもカッターシャツや靴を必ずご用意いただき、フィッティングをいたします。補正が必要な項目が出ると、型紙と生地を補正します。

 

 

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「裁縫士への指示とチェック、検品」

 

ジャケット、パンツ各部門の専門の裁縫士に本縫いの指示をします。チャコ(チョーク)で引いたラインを縫い上げるだけではなく、お客様の実像、全体のイメージ、ディテールなどを的確に裁縫士に伝えます。

 

 

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裁断士は、自分が服好きでしかも服を作った経験があり、なにより一着一着に責任を持って型起こしと裁断、フィッティングや補正が楽しくなくては出来ない仕事です。

 

 

 

⑤打ち合わせ2 (1)

 

 

 

また、フィッティングしながらの接客も大切な仕事の一つです。

まさにBESPOKE TAILORという仕事の中核を担う存在です。

 

スタッフ紹介ページはコチラです

 

 

裁断士は皆様からのオーダーによって、さらにスキルが鍛えられます!

 

オーダーを心からお待ちしております。

 

 

三洲堂テーラー

鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F

099-224-6255

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