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本日は気温24度まで上がるそうです。
いよいよ鹿児島も初夏の陽気です。
中央公園と城山も眩しい新緑です。活気がありますね~!
この高温多湿の日本を乗り切る「夏服」の条件はどんなものでしょう?
私は主に三つの要素があると思います。
①生地そのもの、②スーツの仕様、そして③「色合い」だと考えます。
今日は生地の厚みと関連する、「目付け」について書いてみます。
まず夏服の生地については、生地自体の重さを表す「目付け」という単位で、1m当たり220g以下という数字が目安になります。
一般的に生地の幅は150cmという規格が統一されています。従って、この「目付け」の数値を覚えておけば、販売されているスーツがどの程度季節対応できるのか、判ります。
デパートでもセレクトショップでも、迷ったら「このスーツの生地の目付けは何グラム?」と質問してみましょう。スーツのプロフェッショナルなら必ず把握しているはずです。
合服と言われる生地の目付けは250g/mです。この数値が高くなると冬服になります。一般的には300g/m位から冬服になります。
夏服が220g/m以下とすれば、230g/m〜280g/mの規格は、250g/mを分岐点にして、合夏服、合冬服と呼ばれます。市場で販売されているスーツ生地はこのカテゴリーの目付けが多くなります。
買う側にとっても、例えば合夏服なら3月から真夏を挟み11月まで着用できるこのカテゴリーのスーツは重宝です。
下の写真は合夏服です。ベストセラーのカノニコ(CANONICO)社の240g/mウールで仕立てたスリーピース。冬場はウェストコート(ベスト)を付けてヒートテック下着で凌ぎます。
ということで、今日ご紹介するエルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)のクールエフェクト(COOL EFFECT)は、190~200g/mという盛夏用スーツ生地です。
しかも、繊維自体に発熱効果をもたせるような染料と織り具合で、ゼニアによれば華氏8度近く、すなわち摂氏2~3度、涼しさを感じさせる「涼感効果」があるとのことです。
ふたたび流行の気配があるシングルブレスト3個ボタン中一個掛け、センターベントの王道クラシックスタイル。
明るめのネイヴィーは夏らしい爽やかさに溢れ、着心地も見た目も涼やかですね。
普段はBESPOKE(フルオーダーメイド)でオーダーされているお客様ですが、夏服は痛みも早いし、着数も必要との事でPre BESPOKE(プレ・ビスポーク)にてお仕立ていたしました。
パンツはこれまた流行の気配をみせる、フロントに2本タックを入れました。
2(ツー)タックは、腰回りに余裕があり、長時間のご着用でも疲れにくい効果があります。
いかしバブルの昔のイメージがあり、若い方々に敬遠され続けてきました。しかしここにきて、「裾巾が狭く、丈もやや短めのパンツスタイルで2本タック入り」が、フレッシュなイメージで人気が出てきたのです。
ライニングとボタンはゼニアのオフィシャルです。
ライトネイヴィーのクールエフェクトで、ビジネスマンにとって試練の「日本の夏」を乗り切っていただきたいと思います!
参考プライス・・・・
Ermengildo Zegna COOL EFFECT 210-220g/m Pure Wool
スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)
Pre Bespoke(仮縫い付き・マシンメイド)・・・¥164600~
BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・・¥235600~
パターンオーダーメイド ・・・・・・・・・・¥104600~