第二回・東京トランクショー
日時:
12月15日・土曜日午後4時~
12月16日・日曜日午前11時~
場所:
ホテルニューオータニ
ガーデンタワーデラックスルーム
ご予約:
お電話 099-224-6255 または 090-1977-5160福留まで
メール infor@sansyudo.co.jp でもOKです!
かつては生地がリリースされていたのに、生地売りを止めてしまった有名ブランドは数々あります。
かつては、ピエールカルダン、レノマ、ランセル、ベルサーチなども、いわゆる「ライセンスブランド」生地をリリースしていました。しかし、バブル崩壊後30年も経ちますと、「ブランド信仰」自体が無くなり、それとともにクオリティはもう一つだが有名ブランドだった生地も無くなっていきました。
しかし、ライセンスながら一貫してクオリティにこだわり続けたブランドもあります。今も継続しているランバンは素晴らしいクオリティです。
そして、残念ながら生地をリリースしなくなったアルフレッド・ダンヒルも品質にこだわっていました。
今回お仕立てした生地には、「耳」すなわち生地の端にこう織られていました。
「ALFRED DUNHILL SUPER100`S WOOL MADE IN ENGLAND」
こちらがその「アルフレッド・ダンヒル」生地で仕立てたスリーピースです。
ダンヒルは英国製の喫煙具や自動車部品からスタートして、現在では高級メンズ服飾品を幅広く提供するメジャーブランドです。
ミドルグレーのシックなヘリンボーン生地は、英国織物ならではのSuper100ウールのタテヨコ双糸使いで、しっかりとした打ち込みがされた重厚な一着です。
ダンヒルは勿論生地を織っておりませんので、おそらくハダスフィールドあたりの「テイラー&ロッジ(Taylor&Lodge)」や「ボワー・ローバック(BOWER ROEBUCK)」といった高級紳士服地メーカーが依頼されて織り上げた生地でしょう。
ミドルグレーという色は、ある意味むかしから「ねずみ色」と表現され、サラリーマンのおじさん達を象徴する色でした。「どぶねずみルック」なんて云われて、ひどいものでした。
しかし、ダークスーツばかり流行している最近では、グレーは風格ある大人の男性を包むスーツの色として、お洒落感を漂わせています。
このようなクラシックな生地でスリーピースを着ると、まるでロンドンのシティを闊歩する英国紳士のようになり、テンションも上がります。(少なくとも私は)
しっかりとした英国生地ならではの仕立て映えするポイントは、
ラペルのロール感と肩周りの立体感、そして美しく前に向いた袖筒でしょう。
存在感あるウェストコート(ベスト、チョッキ)が着る人の胴回りをしっかり包みます。
そのウェストコートの背裏は、ジャケットと同じブラック地に赤いペイズリーという、ヴィヴィッドなライニングが存在感を放っています。
ボタンは本水牛をお選びいただきました。
このスリーピーススーツなら、明日英国議会の廊下で信任を得たばかりのメイ首相とすれ違っても物怖じすることはございません。
・・・残念ながらアルフレッド・ダンヒル生地は当店でも残り少なくなりました。
今からでもお仕立てしてみたい方は、ぜひお声をおかけ下さい!
ALFRED DUNHILL スーツS上下お仕立て上りプライス(税抜き)
BESPOKE(フルオーダー・仮縫い付きハンドメイド)・・・¥258000~
Pre BESPOKE(仮縫い付き・マシンメイド)・・・¥170000~
パターンオーダー・・・¥120000~