タキシードは100年ほど前にほぼ今の装いになりました。
当時から襟はショールカラー、日本では通称「ヘチマ襟」が基本でした。
このショールカラーにこだわったタキシードが完成しました。
ただし、ショールカラーにかぶせるシルクの「拝絹」を付けず、共生地で襟を作りました。
どうしてもシルクの拝絹があると、夜のイメージが強くなります。
オーダーされたお客様は出来れば昼間のお祝い毎でも着用したい、とお考えでした。
それなら、光沢のあるドレッシーなシルクをかぶせず、共生地でショールカラーを作ろうということになりました。
手本にした写真はコチラでした。
肩からふわりと下がる「ショール」のように、衿が優雅にウェストまでふわりと弧を描きます。
一口に「ショールカラー」といっても、その描かれるラインは様々です。デザインする側とお客様とどのようなカタチにすればお似合いになるのか、BESPOKEすなわち「お話合い」で決めていきます。
途中の仮縫いフィッティングでも全体のバランス調整に加えて、このショールカラーをどのように描くのかが、話題になりました。
ちなみに・・・表生地は英国の生地マーチャント、ドーメル(Dormeuil)の「トロピカル・アマデウス」になります。230g/mのライトウェイトウールながら、しっかりとした打ち込みとしなやかさやで人気の生地です。
ボタンは共生地でくるみ、ライニングはシルバーのペイズリーをチョイスいただきました。
仕上がったタキシードをご試着いただきました。
胸が厚く、体格のいいお客様にお似合いでした!
これから、様々なパーティーやお祝いでご愛用いただければ幸いです!
Dormeuil TROPICAL AMADEUS 230g/m Super100`s WOOL
(Made in England)
タキシード・スリーピースお仕立上がりプライス(税別)
BESPOKE(フルオーダーメイド/仮縫い付き・職人のハンドメイド)
・・・¥278000~
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