この秋のメンズファッション、特にスーツスタイルのトレンドはどのような流れになっているでしょうか?
ジャケットはますますぴったりとしたジャストフィット、イタリア的な肩周りはナチュラルショルダーで柔らかいラインが描かれているスタイルが主流です。
もちろん、英国スタイルを基調にしたクラシックでエレガントなデザインを採用し続けるブランドも健在です。写真はサヴィル・ロウきっての老舗BESPOKE TAILOR「ヘンリー・プール」のパターンメイド。相変わらずのキッチリとした肩のラインです。
どちらにしろ、ジャケット丈は少し短め、肩やウェストはほぼジャストフィット。
フロントデザインは2つボタンが多いのですが、イタリア風の段返り3つボタンも堅調な人気です。
パンツは2タックがいよいよ出てきました。ただし裾幅が狭く丈も短めのスリムなデザインです。
ウェストのベルトループも消えて、アジャスタが付いただけのパンツが店頭に並んでいますが、実際に選ばれる方は全体の約3割ほどとのことでした。
注目されるトレンドデザインの一つが、ダブルブレストです。
2,3年前からメンズセレクトショップの店頭では、ダブルブレストが、ブレザーやジャケットとして並ぶようになってきました。
一般的には、まだまだ「ダブル?」という感覚ですが、イタリアから広がり始めたトレンドは確実に広がっています。
こちらのダブルブレストスーツ、デザインは6個ボタン2個掛けの「正六つ」という正統派スタイル、背中はサイドベンツで切りました。
完成したスーツをご試着いただきました。
ご身長が180センチ近いスマートなお客様に、ダブルブレストがよくお似合いになります。
ピークトラペルの襟は、ダブルブレストの代名詞ですが、切れの良いシャープなラペルが、着る人の胸をやや貴族的に装飾しています。
生地はエルメネジルド・ゼニアのトラヴェラー。280g/mのスリーシーズンウールですから、今日あたりの涼しい日から始めて4月末位までご着用できそうです。
ボタンはゼニアのオフィシャルロゴ入りの本水牛です。
肉厚の本水牛釦は存在感があります!
ライニングは薄いグリーンを基調にしたペイズリー柄です。
ゼニアのシックなライニングと対照的に豊かでラグジュアリーな雰囲気になりました。
このダブルブレストのジャケットも、肩パッドを極限まで薄くして、ライトウェイトの芯地を土台にした、イタリア風コンフォート仕立て「モデラート」になります。肩にソフトに乗り、快適な着心地です。
Ermenegildo Zegna TRAVELLER 280g/m pure wool
スーツS上下・お仕立て上りプライス
パターンオーダーメイド・・・¥169500~
BESPOKE・・・¥268000~
よろしければトレンドをご参考いただき、秋の夜長に中秋の名月でも眺めつつ、次のスーツスタイルをご検討くださいませ。
VIPフェア期間中はとてもお買い得です!
ご来店をお待ちしております!