夏季休暇のお問い合わせが多くなりました。
8月13日(月)・14日(火)・15(水)の3日間
店休日になります。
毎日猛暑が続きます。
夏は何を着ても暑い・・・・とお考えでしょうが、先人の皆さんは涼しげな素材として、麻やコットン、シルクやモヘアなどの「夏向け」生地を開発してきました。
こうした夏向けの素材に「織り」加工をすることで、少しでも身体に涼しさをもたらすように考えました。その一つが「サッカー」です。
表面に凹凸のある加工を施せば、服と身体との間に通気性が生まれ、少しでも涼しさが生まれます。
サッカー生地は主にコットン(綿)またはシルクから作られます。男性の夏のカジュアルウェアとしてコットンサッカーは必需品です。
一方、シルクサッカーは夏の上品なお洒落着として紳士たちに愛されてきました。
今回オーダーをいただいたシルクサッカージャケット、生地はイタリアのエルメネジルド・ゼニア傘下にあるノヴァラ(NOVARA)社が織り上げた210g/mの軽量ピュアシルクです。
エクササイズで鍛えたお客様のA様。型紙をこれまで3回修正しています。都度仮縫い時に補正を重ねてきました。今回のシルクサッカージャケットの着せ付けはスムーズにいきました。
今回のジャケットの仕立方針は、シルクサッカーの軽さを生かしつつ、肩にソフトに乗り包むような着心地を作り上げることでした。
体型の変化がほとんど無いので、いつもなら残している余分な縫い代を少なくしました。
特に肩は薄いパッドを入れ、肩先をナチュラルショルダーにしました。ここでも余分なイセ込量分の生地をカットしています。
裁縫担当は加治木です。
師匠の黒木譲りのラペルのロールが立体的に決まりました。
正面から見ると朝顔型のVゾーンがエレガントです。
一枚仕立ての造形が涼しげです。
ゼニアのオフィシャルライニングから水色のドット柄をお選びいただきました。
ボタンはイタリア製の練り釦。「ステルス」というネーミングのブルーが生地とマッチしています。
仕上がったジャケットをご試着いただきました。
同時にオーダーされたピュアリネンのオーダーシャツ、ホワイトデニムと合わせていただくと、真夏の優雅なリゾートウエアの感覚です。
設計をした裁断士の伊達、裁縫士の加治木と一緒に記念撮影をいただきました!
これから夏を経るごとにご愛用していただけますとありがたいものです。
NOVARA(Selected by Ermenegildo Zegna) Pure Silk 210g/m
ジャケット・お仕立て上りプライス(税別)
BESPOKE(フルオーダー・仮縫い付きハンドメイド)・・¥219000~