1月中旬に日本を代表するメンズウェアモデリスト、柴山登光先生に技術指導をいただきました。その様子を先生がご自身のウェブサイトのコラムにアップされています。
より良い服作りを志す作り手にとってとても感慨深い内容です。
TOPページ右上の「コラム」欄をご覧ください。
さて、春を代表するカジュアル素材といえば、デニム生地もその一つに挙げられます。
BESPOKE TAILORで仕立てるデニム生地のスーツやジャケットは、伝統的なテーラード手法で仕立てます。ちなみにこのデニム生地のスプリングコートも重宝しています。
いわゆるアパレルのデニムジャケットと違う点は、ハードなステッチやメタル鋲など使わないので、どちらかと云えばアクの少ないスッキリとしたカジュアルなジャケットが出来上がります。
今回お仕立てしたジャケットは、シングル2個ボタン、サイドベンツ、腰ポケットはアウトポケット、襟飾りのタブ付き、際(キワ)から8mmの穴糸(太めの釦ホール糸)使いのミシンステッチ、一枚仕立てです。
カジュアル感満載のスポーツジャケットのカテゴリーに入りますが、写真のようにネクタイを締めてビジネスカジュアルでも楽しめると思います。
袖はナポリスタイルのふらし袖でパットも無くし、一枚芯のみで作りました。着心地よいコンフォートなジャケットになります。
生地はイタリアのラルスミアーニ(LARUSMIANI)、コットン98%&ポリウレタン2%、420g/mのストレッチデニムです。
このグレーのデニム生地は裏面が明るいので、そのコントラストも面白く、背抜きや総裏ではなく裏地を一切使わない「一枚仕立て」にいたしました。
ボタンは本水牛の艶消しで渋目なものを付けました。
今週から関東以西では春めいてきました。このジャケットが気持ちよく着用できる季節になってきました。
シャツやネクタイもいいのですが、コットン系のニットやポロシャツも似合います。旬な春のコーディネートでお洒落を楽しんでいただきたい一着です。
この春のデニム生地は、当店ストックではホーランド&シェリー(Holland and Sherry)、藤井毛織などの上質デニムがストックされています。また、エルメネジルド・ゼニアのトロフェオ・デニム(TROFEO DENIM)は、最高級のウール生地をデニム用に織り上げています。
ぜひ皆様の雰囲気にあうおデニムを、一緒に御お探ししたいと存じます。
LARUSMIANI(ITALY) Denim Stretch(Cotton98%,Poii2%) 420g/m
Sジャケットお仕立て上りプライス(税別)
BESPOKE一枚仕立て(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥148,000~
SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥62,300~