20年以上前、東京に住んでいる時代はよく登山をしていました。職場に山好きな先輩がいて、手近な場所では神奈川の丹沢山系に度々行きました。さらに遠く足を延ばして奥多摩から八ケ岳、ついには北アルプスの剣岳まで登ったものでした。
休日の楽しみは山小屋やテント泊り。特に丹沢の鍋割山荘では美味しい料理がふんだんにあって、皆で持ち寄った様々なアルコールを星空の下で痛飲する・・という具合で楽しいものでした。
鹿児島に帰り、山にはとんとご縁がなくなりました。ここ20年で行けたのは、子供のお伴でえびの高原か大浪の池、高隈山に登った位です。
・・・そんな折、久しぶりに5月に山行きのお誘いが来ました。
昔フル活用していた山ウェアを引っ張り出しましたがもうボロボロです。しかし靴だけは随分前に古くなった登山靴を処分し、替わりに鹿児島の街中で英国製の「ドクター・マーチン」の革製トレッキング・シューズを発見し衝動買いしたものがあります。久しぶりに保管箱からマーチンを取り出すと、様々なアイデアが流れ込んできます。
このクラシックな靴を中心に山行きの服装を考えた場合、自分の職業にも照らし合わせ、20世紀前半の「オールド・トレッキング・スタイル」で行こうと決めました。
雪山に行くわけではないので、ズボンはニッカボッカー、シャツはダンガリーのチェック。ゴアテックスなどの化繊の雨具などは、当然ながら20世紀前半まで無かったので、天然素材で服装を考えなくてはなりません。
おそらく雨具は防水加工されたウールまたはコットン生地の、サファリジャケットがいいでしょう。
ニッカボッカーは、最近オーダーを多くこなしています。ふわりとヒザ下でたるませていきたいですね。
生地は5月なのでしっかりした織りの、やや薄手のツイードまたはサキソニーのヘリンボーン柄、またはチェックで行きたいです。アーガイルの山行きソックスを持っていないので、探さなくてはなりません。
ダンガリーシャツは生地が結構揃っています。パターンオーダーで身体が自由に動ける感じに作っていこうと思います。
山登りついでに、私は釣りも好きなのでクラシック・フライフィッシングも始めたいと考えています。こちらもジャケットに長ズボン、ゴム長靴で揃えましょう。山行きの服が結構使えるようです。
さらには、得意ではないゴルフも再開しようかと思います。
当然ゴルフ用のニッカボッカー、共生地のウェストコート(ベスト)が必要ですね。
・・・おかげさまでアトリエは現在フル稼働中です。
裁断士の伊達も写真のように忙しく仕事していて、サファリとニッカボッカーの話がなかなか切り出せません。
このままでは、「自分で型起しして下さいよ~」と云われかねません。
・・・・好きな服をいくらでも作れると云われてテーラーの道を選びましたが、そう簡単ではなさそうです(笑)。
ということで、趣味の服が完成しましたら、こちらのブログで随時公開していきますので、よろしくお願い申し上げます。