寒くなってきました!
今日の最低気温は鹿児島でも8度、東京は5度でした。加えて、北風が吹くので余計寒さが増すようです。
街を歩く人々も防寒用にコートやダウンを着ています。
しかし・・当店はクラシックな紳士服飾の牙城(笑)です。私はゆめゆめダウンを着るわけにはいかないのです。いかに若手スタッフやベテランまでが軽く暖かいダウンを通勤着に着ていたりしても、ひたすらオーバーコートで過ごします。
オフィシャルなシーンで、カシミアやウールで仕立てられたオーバーコートはとても大切な存在です。米国トランプ大統領のカシミアのチェスターコート姿は印象に残る服装です。
先月の中国訪問の際には、すっかり寒くなっていた日本で着ていなかったチェスターコートを着用するシーンが目立ちました。
空港に降り立ったトランプ大統領が着る黒のチェスターコートは、正統派の3つ釦フライフロントになっています。並んで歩く中国の習近平主席は色は黒でも残念ながら釦がブチ抜きです。
紫禁城でもトランプ大統領は同じチェスターコート姿でした。
さすがドナルド・トランプ。コートも素晴らしい仕立です。
習近平主席はグレーのチェスターコートでしたがこちらも釦ブチ抜きです。ずいぶん軽い印象になってしまいます。
チェスターコートはスーツの上に着用する服装として、最も品格のある装いだと思います。正統派シングルのチェスターコートは、フライフロント(比翼)仕立てです。
生地はブラックのピュアカシミアが重宝されます。ただ、厚手のウールまたはウール&カシミア混紡でもいい雰囲気になります。
当店では英国サヴィル・クリフォードのブラックとチャコールグレーのウール&カシミア&アンゴラのコート生地、英国ハーディーエイミスのキャメルのウール&カシミア、ロロピアーナのピュアカシミアなどの魅力的なコート素材を揃えております。
また、最近映画やドラマでよく見かけるアルスターコートは、ダブルブレストの正統派チェスターコートに比べて、少しアクティブな雰囲気もあり魅力的です。
LINK:英国ドラマ「シャーロック」での、俳優ベネディクト・カンバーバッチのコート
「アルスターカラー」と呼ばれる上下の幅が同じサイズの襟が付いたコートを一般にアルスターコートといいます。
正統派チェスターと違い、フラップ付きのアウトポケット、袖はダブルカフス。
背中には深いアクションプリーツが刻まれ、背中央に帯が付いています。
一見カジュアルに見えますが、着てみるとなかなかドレッシーです。
こちらのサンプルコートはサイズ48です。ぜひご試着して下さい!
長く暑い夏の記憶はどこにいったのか、すっかり忘れていましたが、「暑い夏の冬は寒い」と言われています。
ということで・・・コートのご準備はぜひ三洲堂テーラーにお任せ下さい!
気になるお仕立て上りプライス(税別)は・・
チェスターコート
BESPOKE(フルオーダー、仮縫い付きハンドメイド)でお仕立てします。
ウール生地でのお仕立て上り・・¥150,000より。
アルスターコート
同じく、BESPOKEお仕立て上り・・¥180,000より。
ご納期は約一か月です。
寒い冬こそ温かいオーバーコートを、ぜひご検討下さい!