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【新作品】純国産品!葛利毛織のウール&モヘア・スーツ

2017年8月24日

葛利毛織工業は愛知県一宮市に位置する、1912年(大正元年)創業の老舗毛織物メーカー(ミル)です。今でこそ業界では有名なのですが、私はテーラーとしては比較的早く本社工場を訪ねたことがあります。

 

その風格ある門構え、切り屋根の「らしい」感じの工場、なによりもそこで実際に稼働している「ションヘル織機」を見て感動しました。

 

 

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葛利毛織で生産する生地の特長は何と言っても、その「風合いの良さ」としっかりとした打ち込みからくる「しなやかさ」です。その特長は80年前から使っている「ションヘル織機」というドイツ製の織機を使って、低速ながら丁寧に生地を織り上げることで生まれます。

 

 

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ションヘル織機は緯糸のシャトル(糸を左右に運ぶための杼(ひ))を通すために、経糸が大きく上下に屈曲します。この屈曲分の空気を生地が含むことによって、弾力性やふくらみ、腰が生まれます。糸が伸び切っていない分、出来上がったスーツやジャケットを着るほどに体に馴染んでくれるのです。

 

 

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ちなみに・・・このドイツ製の重厚な織機は、現場でフル稼働しているために、常にメンテナンスを継続しなくてはなりません。そしてそのメンテナンス作業はを請け負っているのが、地元のメーカー、世界の「トヨタ」です。愛知県の企業文化と風土がうらやましくなります。

 

 

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今回お仕立てしたスーツは、葛利毛織の夏の高級素材、キッドモヘア(49%)、ウール(43%)、シルク(8%)、210g/mのダークネイヴィーでお仕立てしました。

 

 

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キッドモヘアの張りのあるしなやかさと光沢で、立体的な良い仕立て上りになりました。

 

 

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肩から胸回りを経て、ウェストからヒップに至る美しいドレープは、男性のスーツ美を表現しています。

 

 

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ボタンは伝統的な練り釦、ライニングは同系色。

もっともオーソドックスに仕立ててほしいとのオーダーに応えました。

 

 

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お客様は、仕上がったスーツを着用されて、公的なご用事で海外にご出張されます。

そこで待っているレセプションや行事にお役に立てれば幸いです。

 

 

 

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葛利毛織さんには、このモヘアスーツ生地以外にも、秋冬のフランネルから極細番手の艶やかな生地まで、多数の生地コレクションがございます。

 

 

当店にも生地バンチブック(見本帳)がございますので、ぜひ触れてみて下さい。

 

 

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葛利毛織 ドミニクス(DOMINX), Wool53%,KidMohair(49%),Silk(8%) 210g/m

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税抜き)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥189,000

 

SARTORIA(パターンメイド)・・・¥84,400