この2日間「照国神社の六月燈」という鹿児島では夏の最初の大きな祭りが開催されています。7月16日になるとほぼ毎年梅雨明けになります。写真は夕方の混雑ぶりです。普段静粛な雰囲気の照国神社界隈がこの2日間は大賑わいです。
夏になると「白」色の出番が多くなります。
白は他の色合いと組み合わせると見事に対象物を引き締めて目立たせる効果を持つ色です。
最近手に入れた枕崎の「桐蔭窯」さんの陶磁器の湯呑とティーカップの色はご覧のように清潔感ある白です。
どちらもミニマムなデザインで、緑茶やコーヒーの色合いが引き立ち、目で味わうことができる器だなと感じました。
いよいよ本格的な夏の間、私もこのようなジャケット+パンツのスタイルで仕事をしています。ジャケットは濃紺のシルクモール。とても軽く通気性もありこの季節に欠かせないジャケットとして愛用しています。パンツはピュアリネンです。
白い麻のパンツは確かにシミや汚れに弱いけど、空高く入道雲が湧きおこる真夏の太陽の下では、これに勝るものはありません。英国に始まり日本も含め、世界中のの海軍が白と紺の組み合わせの制服を採用していることが、実感として理解できます。碧い大海原ではさらに映えることでしょう。
今日は新しいブレイシズを付けました。ブレイシズとはいわゆる「サスペンダー」のことです。
・・・いわゆるサスペンダーは、本来はソックスや下着を吊るすガーターベルト等を差すのものです。基本的に英語では「ブレイシズ」と言いますので、海外でご購入される際は気を付けてほしいです(笑)。
ネイヴィーのバンドに白の革で、いかにも「夏」なので購入しました。
見た目はいいのですが、バンド自体は布製なので伸縮性が無く、なで肩の私にはややずり落ちやすい欠点があります。たびたびずり落ちそうになるので困ります。しかし、これも自分で身に付けないと判らぬ学習です。堪りかねてパンツのブレイシズ用ボタン位置をずらしました。
ということで、お客様からも夏のネイヴィーブレザーのオーダーを多くいただきます。今回ご紹介するブレザーは、イタリアのファビオ(FABIO)社の63%コットン&35%ウール+2%ポリウレタンという、雰囲気ある生地でお仕立ていただきました。
生地の表面は、2種の凹凸サッカー部分と平面部分を幾何学的に配置し、大きなチェック模様が描かれています。個性的な表情のあるブレザー生地です。
シンプルなシングル胸2個ボタン。ブレザーらしくサイドベンツを切っています。
際から7mmにミシンステッチを入れて、スポーティーな雰囲気を出しました。
腰ポケットはアウトポケットです。
こちらもカジュアル感をだしています。
内側は大見返しの1枚仕立てです。うすいピンク色の背裏だけを付けた、夏らしい涼感ある仕様ですね。
ボタンは本水牛の明るめの艶消しです。
釦1個1個の表情が変化する水牛ボタンは、ともすれば固くなりがちなネイヴィーブレザーに少しだけ安らぎを与えて、着る人にも観る人にもリラックス感を出しています。
この夏の定番ブレザーとしてお使いいただけることと存じます!
T.G.FABIO 63%COTTON&35%WOOL&2%Polyurethane 265g/m
ブレザーお仕立て上りプライス(税別)
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥133,000
SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥59,900