今秋冬シーズンのファッションのトレンドは、「グレーの細かいチェック」と「レッド」ということです。グレーの細かいチェックならBESPOKE TAILORにとっては大歓迎です。
グレンチェック、ハウンドツースチェック、マイクロチェックなど、テーラーにとっては基本柄といえるパターンです。秋冬ならフランネルやサキソニーのようなやや肉厚の生地でジャケットやスーツを作ってみたいですね~!
ということで、現在の季節に時間を巻き戻すと、梅雨の後期の蒸し暑い日々が続いています。今年は「空梅雨」か?と思っていましたら、九州北部では大変な豪雨です。被害に合われた皆さまのご回復を心から祈っております。
その蒸し暑い夏に最適なジャケットが仕上がりました。
生地はイタリアの大手ミル(織物メーカー)、カノニコ(CANONICO)のウール&シルク&リネン250g/mの三者混紡のネイヴィーに水色のウィンドウ・チェックが載ったさわやかなジャケット素材です。
目付き250g/mですが、メッシュ構造の織り上げですから通気性も良く、軽く涼しい着心地になります。ツイードのようなざっくりした表情も持っています。
シングル2個ボタン、サイドベンツ、腰はアウトポケットというリラックスした雰囲気になりました。
オーダーされたお客様は撫で肩が強く、スーツやジャケットを背中からみると、肩の下側にシワが派生しやすいご体型でした。型紙から撫で肩に調整し肩パッドも調整しまして、着心地と見た目の両立を図りました。
お洋服が好きな方ならご存知かと思いますが、ボディと袖のチェックの柄合わせがされています。肩は左右の上り下がりが大きいと、チェック柄合わせは難しくなります。
ボタンは本水牛の皮付ボタンをお選びいただきました。
シックかつカジュアル感がある私も好きな釦の一つです。
清涼感あふれる印象の一枚仕立てです。
職人の手作業により美しいパイピングが施されています。視角で訴えるクラフトマンシップは着用するオーナーさんの気持ちを高めることと思います。
背中と身頃の内側はこのような構造です。
スリムなお客様は、様々なご会合にこのジャケットを使いたいとおっしゃっていました。
スーツと違い、気軽にご着用出来るところもジャケットの良さです。
これからもご愛用いただけますとBESPOKE TAILOR冥利に尽きますね。
Vitale Barberis CANONICO(Italy) Wool&Silk&Linen 250g/m
ジャケット・お仕立て上りプライス(税別)
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥148,000