本格的なクールビズの季節になりました・・・。
・・・と、書き出しつつ、つい思います。
最近話題の東京都の小池知事は、環境大臣時代に「クールビズ」を広めた功績を自慢されています。しかし私達メンズファッション業界、特にスーツを取り扱っている店舗にとっては、「クールビズ」はとんでもない影響を与えた施策です。
NOネクタイ、NO上着・・・はあ?
おっと、失礼しました!
①クールビズのおかげで、まず夏物スーツが売れなくなりました・・・
②ネクタイが売れなくなり、ネクタイのメーカーや問屋が姿を消しました・・・
③しかし、シャツやポケットチーフは以前に比べて二倍近い売上になりました。
③-(①+②)では、①の減額が大きく、クールビズは私たち紳士服店にとって売上マイナスの施策でした。
ただし夏の冷房設定温度が高い部屋で過ごす、主に公務員の方にとっては、ネクタイが無いだけで解放感がありますから、過ごし易くなったのかと思います。
しかし・・・「省エネ」と言われていますが、世界の原油の推定埋蔵量は、私が子供の頃は「あと40年分」で無くなる。そして現在は「あと50年分で終わり」・・と言われているように、技術革新により枯渇するものではない事が判っています。
また、地球温暖化も長い期間でみると、現在は小氷河期の後で少し寒い状態から、次第に温かくなっていく時期にあると云われています。
「省エネ」を旗印にして「クールビズ」を振りかざすことで、経済も服装も委縮していくのも何だかな~と思います。
おお、またも脱線しました!
売れなくなったネクタイに替わり、ポケットチーフはメジャーリーグ入りを果たしました。スーツにノーネクタイのだらしないスーツスタイルに、ピリリとスパイスを効かせる色合いは「ポケットチーフ」にならざるを得ません!
フェアファクスの大判チーフが入荷しました。38センチ四方のピュアシルクのチーフは、4つの柄行きと4色の奥行きで展開中です。
すでに最初の入荷分はこのブログでご紹介する前に売り切れました。
今は第二回目の入荷になります。
一枚で4柄使えるチーフを使ってみました。
写真一番左上のオレンジ色のチーフになります。
まず、格子面を使って「TVフォールド」。渋く決まります。
ドット面で「パフ」。ふわりとしたパフですが大判チーフなのでポケットに沈んでいきません。それが良いのです。
ペイズリー面で「パフ」。上と同じく柄を替えて楽しめます。
4面使って「ピークねじり」。ゼニアジャパンのポットチーフを扱っていたマネージャーが「ゼニア巻き」だと言っていましたが、実は昔からあるチーフの差し方です。
4面使って「フラワー」。4つの柄がまじりあい、上の「ピークねじり」と同様にエレガントに決まります。私はほぼこのフラワーを差しています。
ということで、敵性用語(笑)の「クールビズ」ですが、ポケットチーフだけはシャツと同様にマーケットが拡大し、種類も増えて楽しめるようになりました。
フェアファクスの大判チーフ・・・・¥4,500(税別)。
チーフの差し方が判らない場合はアドバイスいたします。
また「売れない」と書いたネクタイも、当店のSCABAL(スキャバル)のネクタイだけは、入荷した分全て売り切れます。今シーズンもあと4本残すのみです・・・。
クールビズの季節になりました(笑)
・・・みなさまのご来店をお待ちしております!