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【新作品】日本人の体形の推移に適したスーツとは?

2017年3月27日

ここ20年、毎日のようにお客様の採寸をしていると、日本人の主に男性の体型が少しづつ変化している事に気付きます。

 

20年前は体を頭の真上から見下ろすと、「両肩がやや前に張っていて、胸板がそれほど厚くない、若干猫背で少しいかり肩」というお客様が多く見受けられました。

例えば小泉元首相はそういった前肩体型になります。

 

 

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「日本人の前肩」はテーラーはもちろん、スーツメーカーが乗り越えなくてはならない補正上の課題でした。「前肩に入っているスーツ」こそ、手の込んだ技術の証明みたいなものだったのです。

 

 

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ところが20年も経てば世代も変わります。

現在の平均的日本人男性の体型を真上から見下ろすと、「背中の筋肉よりも胸板が厚い、姿勢の正しい若干撫で肩」なお客様が非常に多くなっています。

 

自分自身の「体」に対する意識が高くなっていて、みなさんそれなりに身体を鍛えていたり調整していたりする事が当たり前になってきたという生活意識の変化がもたらしている現象だと感じます。

 

この場合、バストのボリュームを立体的に高くする製図の技術が求められます。裁断士(カッター)の伊達は日夜この問題に取り組んでいます。

 

 

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クラシックなスーツスタイルならナンバーワンだと思う俳優は、伊勢谷友介さんではないでしょうか。均整の取れたお身体がスーツを纏うとよりクラシックに輝くようです。

 

 

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今日ご紹介するスーツをオーダーされたお客様は、30代後半でらっしゃいますが、体型は昔ながらの日本人体型、「前肩に入っていて、若干いかり肩」でらっしゃいます。

ボディにかけたスーツのシルエットからも「いかり肩」が判るほどです。

 

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生地はロロ・ピアーナのSuper130`sウール、240g/mのスリーシーズンものです。

ネイヴィーの密度が高く、写真を撮るとメタリックな輝きが感じられます。

 

 

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デリケートな細番手生地ながら、仕立てた加治木によると立体感を出しやすく縫いやすかったそうです。師匠筋の黒木ゆずりのラペルのボリューム感ある美しいロールが加治木の服の特徴です。

 

 

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ボタンはシンプルに本水牛。ライニングはロロピアーナのオフィシャルネイヴィーをお選びいただきました。

 

 

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お客様によると、来週大切な会合でご着用され登壇しスピーチをされる予定、とのことです。

 

 

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これからもお客様の人生とともに寄り添って歩んでいってほしいロロピアーナのネイヴィースーツです。