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【新作品】冬の正統派、ウール&カシミアのチェスターフィールドコート

2017年1月20日

今年は正式名「チェスターフィールド・コート」(以下チェスターコート)がファッションアイテムとして流行しています。一時期ビジネスカジュアルコートの代名詞だったピー・コートはすっかり影をひそめ、私たちテーラーがコートの代名詞として推しているチェスターコートは、ビジネス、カジュアルともに着て楽しめるということで、大変人気です。

 

 

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しかも、お正月を除いて今年の冬は寒い!

冷たい風が強く吹いて、とてもじゃないけどコート無しではいられません。

 

 

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ということで、今シーズンはチェスターコートのオーダーが多くなりました・・・といいますか、ほぼ100%チェスターの注文になりました。

 

 

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このほど仕立て上がったチェスターコートは、イタリア、ピアチェンツア(PIACENZA)社のウール&カシミア生地を使いました。

カシミア生地で評判の老舗ミル(生地メーカー)、ピアチェンツア社はなんと西暦1733年。日本では享保18年、徳川吉宗がいわゆる「享保の改革」に取り組んでいた頃合いです。イタリアの湖水地方で創業されたピアチェンツア社は、以来カシミアや高級ウーステッド生地の生産を続けている企業です。

 

 

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正統派チェスターフィールドコートは、基本的にスーツの上から着用するように設計されています。

サイズとしては、ひざ上位までのコート丈があり、肩幅はスーツのものを若干広くしたほどです。袖はジャケットの袖が完全に隠れるほどの長さがあります。

 

 

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ボタンは3つ付いていて、掛けると見えない比翼仕立てになります。

今回使ったボタンはVEGAという名前の美しい練り釦です。

 

 

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10%カシミアがブレンドされたコート地は目付き390g/m。

ほど良い厚みがあり、着用すると包まれるような温かさを感じます。

 

 

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伝統的にコートのライニングは反対色を用いる事が多く、このコートも表生地のダークネイヴィーと対照的な美しいキュプラのシルバーを持ってきました。

 

 

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私も20年前この店の後継ぎになるため帰郷したその年の冬に、チェスターコートを作りました。以来、真冬は基本的にこのチェスターコートを使い続けています。

 

 

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数回の手直しやリフォームを施してきましたが、おそらくこれからも使い続けるでしょう。

まさに「一生モノ」となりました。人生をともに歩んでくれるチェスターフィールドコートに感謝です!