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【新作品】ゼニア、TRAVELLERのスリーピース

2017年1月29日

先日もゼニア生地で仕立てたスリーピースをご紹介しましたが、今回も人気のゼニアの高品質ビジネス生地「トラヴェラー(TRAVELLER)」を使いBESPOKEでお仕立したスーツのご案内です。

 

 

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ウェストコート(=ベスト、チョッキの事)付きのスリーピースは、私もこの季節はとても愛用していて、お客様にもお勧めしています。

この写真でも判るようにダークスーツでお仕立するととてもクラシックで上品になります。

 

 

 

さて、このウェストコートという服装の起源は、Wikipediaによると・・・・

 

ベストの起源は15世紀後半から17世紀半ばまでヨーロッパの主要な男性用上着であったダブレット(英:Doublet)である。1650年頃にはダブレットは着丈、袖丈が短くなり、身幅も狭くなっていた。

 

 

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そして、1660年代からはその上に市民や兵士の防寒着だったコート(coat)が上着として着られるようになり、ダブレットは「中衣」となってベスト(仏:veste、英:vest)と呼ばれるようになった。
当時の着こなしでは、中のベストが見えるように上着の前は開けたままにし、袖口からシャツを出していた。そのため、ベストは派手な色彩や豪華な刺繍が施されたものになった。また、この頃のベストには袖があり、袖口にレースを縫いつけたものも見られた。

 

 

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18世紀に入るベストの袖が無くなった。そして、この袖の無いベストは、イギリスではウェストコート(Waistcoat)とも呼ばれるようになった。

 

 

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・・・・ということで、最初はぴったりとしたジャケットだったものが、その上にコートを着用するようになり、「中衣」化していった。その過程で邪魔な袖が外され、一番上のコートがジャケット化し、スリーピースとなったようです。写真のような現在のスリーピースのような完成形は19世紀末に出来上がりました。

 

 

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前回も書きましたが、英語では正式にウェストコート(waistcoat)と表記します。米語ではこのウェストコートを「ベスト(vest)」と表現します。日本でもよくつかわれる単語ですが、英国にいきますとベストは下の写真のごとく「肌着」になりますので、ご注意ください。

 

 

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※出典・・・wikiの写真です。

 

さて、今回スリーピースを仕立てたお客様は50代後半ですが、若いころを除き冬服でも通常のスーツ上下しか着用したことがなかったようです。最近ウオーキングでお身体を鍛えた結果、体重が7キロほども落ちたので、いよいよスリーピースでも作ってみようか、ということになりました。

 

 

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ゼニアのトラヴェラーは、280g/mのスリーシーズンウェイトですが、生地に張りとコシがあるのでBESPOKEで職人が仕立てると気持ちよく立体を出すことができます。

 

 

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ダークネイヴィーに細目の目立たないストライプと織りストライプが柄として入っていて、近づくととても複雑な表情になります。着ていて上品な雰囲気になると思います。

 

 

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ボタンは本水牛、ライニングはエンジです。

 

 

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上衣職人の大迫が美しい台場を作ってくれました。

 

 

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全ての人間の営みに歴史があり、その流れをもとに必然的に私たちは現在のスーツを日々使っています。はるか400年ほど前から変化してきたウェストコートの歴史を紐解きながら、その当時を描写した映画や本を読むとまた感慨深くなりますね。

 

 

Ermenegildo Zegna TRAVELLER 280g/m Superfine Australian wool

 

スーツ三揃(スリーピース)お仕立上り代金(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥262,000より

 

SARTORIA(パターンメイド)・・・¥148,000より