三洲堂テーラーのスタッフ一同、今年も健康にクリスマスを迎えることができました。ありがたいことです!
クリスマスといえば、「クルミ割り人形」や「ジョンレノンのWar is over」、「山下達郎が歌うクリスマスソング」等・・・・が脳裏に浮かぶ方も多いと思われます。
私のクリスマスのイメージは以前にも紹介しましたが、映画「ベン・ハ―」のオープニングシーンです。
子供の頃、イエス・キリストの伝記を読むと必ず出てくる、聖なる夜のシーン。
東方の三博士が星の導きによって、かねて予言されていた「救世主(メシア/メサイア)」の誕生をお祝にベツレヘムにやって来ます。
星は、とある馬小屋を静かに照らします。
映画で流れる荘厳な音楽を聴くとさらに盛り上がります。
小さな馬小屋ではナザレの大工、ヨゼフと妻のマリアが生まれたばかりの赤子を抱いて静かに座っています。
ひざまづく東方の三博士。
赤子が産まれたことを知った牧童が、角笛を長く静かに吹き鳴らします。
そこから映画はかの有名なシスティナ礼拝堂の天井画をバックにしたタイトルロールに入ります。
そんなクリスマスのお祝いや、結婚式、忘年会などに着ていくこだわりのスーツのオーダーをいただきました。
スーツの本体は、光沢あるネーヴィーの織り柄。ラペル(下襟)を含む身返しをブラックの生地にしました。
その上で、エンジ色のステッチをジャケットとパンツにお入れしました。
結果、正統派タキシードとも印象が異なる、ドレッシーで個性的なスーツが完成しました。
オーダーされたお客様はお仕事上、スーツはほとんど着ないらしく、いざ着る時は自分のイメージに合ったカッコいい服を作りたいと思われていたそうです。
ラペルのブラック生地とエンジ色のステッチとで「かなり派手目になるのでは・・・」と危惧しましたが、杞憂に終わりました。
とてもシックでエレガントな雰囲気に仕上がり、ご納品の際ご試着されたお客様もご満足されていました!
カフスは本切羽、一番下のボタンホールだけはエンジ色の穴かがりをしました。
ライニングはステッチと同系のエンジ色をお選びいただきました。
普段着る機会が少ないからこそ、こだわりの一着をBESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)で仕立てる。お客様、仕立て職人ともに語らいながら、永くご愛用頂けるスーツになりました!
John Foster / England 290g/m pure wool
スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)
BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥167,000
SARTORIA(パターンメイド)・・・¥72,000
※ラペルのブラック生地使い、ミシン総ステッチなどはBESPOKEのみ対応オプションです。