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ジブリの映画「天空の城・ラピュタ」に印象に残るシーンがありました。
「飛行石」という神秘的な力を持つ石を持っている主人公達が、とあるいきさつから軍隊に追われ、古い坑道に逃げ込んだ時のことです。
光も全く差し込まない暗黒の坑道の中で、飛行石がほのかに輝き始めると、それにつられて周りの石々がささやくように光りだし共鳴する、そんな一場面です。
ジブリならではの美しいアニメーションですが、このようなシーンが自然の中だけではなく、日常の中に感じられる時があります。
このロロ・ピアーナ(Loro Piana)のSuper170ウールのスーツは、生地棚前のボディ掛けておくだけで、周囲の生地たちの中に溶け込みます。棚の生地たちは早く形のある服になりたい・・・と訴えている気持ちになります（笑）。
Super170の超極細の糸を使っているこの生地は、チャコールグレーのようでもあり、ネイヴィーのようでもある、不思議な色合い。柄も織り柄の中に細いストライプが隠れている複雑な表情です。
光沢感とシルクのような肌さわり感がありますが、仕立てる裁縫士たちにとっては難敵です。
つるつると滑り易い、俗にテーラー用語でいうところの「ナマな生地」と呼ばれる素材で、仕立てに手間暇と時間がかかります。
ボタンは本水牛、ライニングは表と対照的な鮮やかなエメラルドブルーです。
このSuper170ウール、おかげさまであっという間に売り切れてしましました！
また貴重な生地が、比較的リーズナブルなプライスで入荷しましたら、このブログでご紹介いたします！
このスーツがお客様の着ていく先々でお客さまとともに光を放ってほしいと思います！
