日本でも次第に盛り上がりを見せてきつつある、「ハロウィーン」。
実は昔からこの「ハロウィーン」という西洋のお祭を日本でも盛り上げようと、様々な業界がチャレンジしてきました。
仕掛け人達の努力が実り、最近は10月末のこの時期、昼間は子供たちと一部のママ友のみなさんが仮装して集い、夜になる街にはとどこからともなく、大量の仮装した若者たちが繰り出すようになりました。
ということで、コスプレでななく、本物を作り続けるテーラーにも、「マントをオーダーするといくらで出来ますか?」というような問い合わせが舞い込むようになりました。
そこで、今まで仕立ててきたマントやケープ、本格的なレプリカなどご紹介いたします。
なお、すべて当店アトリエ作のBESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)商品です。
まず、定番のブラックマント。
外は漆黒、中は目の覚めるような赤という定番のロングマントです。着用モデルは当店の宮原なので、少し迫力が欠けますが、どうぞ・・・。
このマント、残念ながらドラキュラ伯爵のものではなく、旧制七高の制服マントを完全再現したものです。
往時の七高正は学生服の上にこのようなマントをまとい、下駄をはいて往来を闊歩していたようです。
生地はエドウィン・ウッドハウス(英国)のブラック・ドスキン(ウール)、500g/m.。
お仕立て上り・・・¥180,000
レディスのマントはチャーミング。
色も明るくて、おどろおどろしく無いので、ハロウィン向きではないようです。
生地はカシミア。お仕立て上り・・¥180,000から
ダブルフェイス生地のケープも可愛く仕立て上りました。
裏表で変化する表情をお楽しみください!
ケープ・・・¥140,000から
最後にご紹介するお洋服は、正真正銘のレプリカ服です。ご本人が実際にご着用していた実物を基に忠実に再現しました。
再来年のNHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」の主人公が着用することになりであろう大礼服です。
鹿児島市の西郷銅像もこの大礼服を着用しています。
明治初期、習志野で初めての陸軍閲兵式が開催されました。若き明治天皇が馬上ご臨席される傍らで、西郷大将はこの服を着て微動だにせず指揮をとられたそうです。
西郷どんの盟友大久保卿のトレードマークは、フロックコートです。
両人とも身長180センチちかくの長身でした。周囲から畏敬の念で見守られる存在だった理由の一つは、この大男ぶりだったと思います。
最近ご紹介したばかりの「帝(ミカド)コート」です。
上質な生地をたっぷり使い、このような贅沢な服を作ると、昔の人たちの威厳がどこから周囲に伝わっていったのか、よく判りますね。
明日は10月31日。ハロウィーンの日ですが月曜日なので、昨日今日が一番盛り上るのでしょうか?
2003年秋のハロウィーンパーティーの一こまです。
その頃大ヒットした映画「マトリックス」で、主人公のネオが着用したコートのレプリカを仕立てた事があります。3着とも作った服が売れてしまいました。今頃購入した皆さんはあのロングコートどうしているのかな?
ちゃんと写真を残していないので、誠に申し訳ありません!
全国の皆さま・・・・
皆さまが人生において感動した物語の主人公たちが着用していた服がどうしても必要になりましたら、ぜひお気軽にお声をおかけ下さい!! 夢を現実にしていく作事もテーラーの仕事の一つです!