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【新作品】高貴な衣・・・帝(みかど)コート

2016年9月30日

とても面白いデザインの着物用コートのオーダーをいただきました。

 

いわゆる「帝コート」はその雰囲気から判るように、和服や羽織の上から着用するコートです。

 

 

 

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・・・実際の「帝」の方々はどのようなスタイルをしていたのか・・・チェックしてみました。たしかに今回仕立てた「帝コート」と似ているデザインの衣、すなわち「束帯」を着用しています。

645年に大化の改新を行った天智天皇は百人一首にもそのお姿が描かれています。

 

 

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「束帯」は、たっぷりとしたゆとりのある衣装で、スタンドカラー、前開きはダブルブレストのように前身頃が深く、そでも着物の袖が完全にかくれるように仕上げています。

 

 

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数年前に放送された大河ドラマ「平清盛」に登場した「崇徳天皇」です。時代は平安朝末期、この「束帯」の有様が良く判りますね。

 

 

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大化の改新のはるか1223年後に明治維新がありました。明治天皇の衣冠束帯でのお姿が写真に残っていますが、基本的に天智天皇の頃からこの服装は変わっていない事が判ります。

 

 

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今回お選びいただいたのは、イタリア、ナポリの生地マーチャント「カチョポリ」のSuper130、320g/mの上質なサキソニーウールです。

 

自然な光沢が美しく、コートのボディや袖なども美しいドレープ(襞)がふんだんに表れています。

 

 

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スタンドカラーは、着物の襟を取り巻くように包みます。少しゆったり目のカーブを仕立て職人、加治木が丁寧に作りこみました。

 

 

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袖は着物の袖部分が格納できるようにたっぷりとした袋部分が付きます。

 

 

 

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ライニングはエンジ系のペイズリーをチョイスしていただきました。

表生地とのギャップが面白い変化です。

 

 

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最後に検品を兼ねて私も試着しました。

 

私が着ると・・・???

「帝」では無く、何かの教祖様?、独特な雰囲気になりました!

 

 

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三洲堂テーラーではこのような着物用のコートから軍服のレプリカまで、リクエストに応じ様々なアーカイブを駆使して、幅広くお洋服をお仕立てさせていただきます。

 

ご興味のある方はぜひお気軽にご相談下さい!