FALL2016 SEASON IN !!
8月中は秋冬オーダーがお買い得です!!
イタリアの大手生地メーカーというよりも、すっかりアパレルブランドとして有名になっている「エルメネジルド・ゼニア」の2016-17秋冬生地バンチブック(見本帳)が入荷しました。
今年最も大きく変わったのは、ジャケットとコートの生地見本が見開きスタイルになっていることです。
おそらくジャケットやコートの生地は見本と言えど、一着一着が厚手ですから、すっかり「ぶ厚く」なってしまい使い勝手が悪くなってしまうためでしょう。コストも若干かからなそうだし(笑)。
スーツ生地見本は、相変わらずの定番コレクションが並んでいます。それでは順次ご紹介いたします。
まず、今年最も面白い展開を見せている、冬生地の定番「エレクタ(ELECTA)」。
基本的にウーステッド系+サキソニー風のややミルド調スーツのコレクションは相変わらずなのですが、これに柄物+無地の3PLY(プライ)生地が12着追加されました。
3PLYといっても、そこはゼニアですからあくまでマイルドなザックリ感をうまく引き出したコレクションです。
特に無地のパンツ生地はソフトかつザックリ感が素敵です!早速オーダーしてみようと思いました。
エレクタブックの中に、6点だけ冬のハイ・パフォーマンス(High Performance)生地がコレクションされていました。太糸と細糸をミックスさせながら撚りを加えて静止した糸で仕上げられた生地は、なんともいえない風合いの良さです。プライベートで初めてゼニアの生地を使って仕立てた際に使ったのが「ハイ・パフォーマンス」でしたので、この生地には愛着があります。
次に、ゼニアのフラッグシップともいうべき生地コレクション、トロフェオ(TROFEO)。
若干ミルド調の味付けを持たせた柔らかいフラノ調のコレクションに加え、王道の艶やかなラグジュアリー感あふれるトロフェオらしい生地も満載です。Super130~150クラスの細番手生地を、230~240g/mという軽さに織りましたが、「冬を中心としたスリーシーズン生地」の最高峰です!
ビジネスシーンで最も信頼出来る高級生地がトラヴェラー(TRAVELLER)です。特に280g/mのコレクションは、スリーシーズン生地としておススメです。シワからの回復性の良さ+美しいドレープが湧き出る光沢。
無地コレクションも多いのですが、「仕事用」に徹した渋めのストライプや織り柄も沢山ございます。
ミルド・スーツ(MILLED SUITS)は、その名の通りゼニアが持つ伝統的な織物工場=ミルで1930年代に仕上げていたデザインや糸使いを再現して織りあげた風合いの良い生地コレクションです。中核は「ヘリテージ(HERITAGE)」コレクション。
ミルドながらも艶があり、クリアな雰囲気のする素敵なコレクションです。
ジャケット見開きコレクションには、今回初めて登場した「ワカイヤ・ツイード(HUACAYA TWEED)」なるアルパカ系のソフトなドニゴール調生地がUPされています。
コート生地にはマドラスチェックの2色が展開されていて、ビジュアルブックのANTEPRIMAでは、ゼニアでは珍しいカジュアルコートの着用写真がありました。推しているんでしょうね~。
コートコレクションでは、お決まりのピュアカシミアのビーバー調コレクションのほかに、ゼニアの資本下にあるアニオナ(AGNONA)のブークレ調コート&ジャケット生地が沢山UPされています。
同じブークレ調ジャケット生地でも、ロロピアーナと比べて色柄がはっきりしていて、よりメリハリの利いたコレクションになっています。
CODE SILK という名称のシルク起毛のコート生地では、チェック柄のピー・コートを仕立てていました。その写真もアンテプリマに載っています。
見開き生地サンプル+着用写真入り大判ブック=アンテプリマ(ANTEPRIMA)。
ゼニアといえども、少しタイト目な今風スーツの流行から逃れられません。
イタリア人モデルの理想的な体格にピッタリとフィットさせた、スーツやジャケットの写真を観るのも結構楽しいものです。また、この「アンテプリマ」ブックだけで生地を選んでいるお客様もいらっしゃいます。
ということで、ゼニアの秋冬生地コレクションは、膨大な量がございますので、ぜひゆっくりと眺めにいらして下さいませ。
ゼニアファンのみならず、皆さまのお越しを心よりお待ちいたしております!