今シーズンはこのHPでもよくご紹介していますが、英国製のウール&モヘア混紡生地で仕立てたスーツが人気です。
モヘアという単語で連想されるのは、冬のニットの原材料ですが、こと紳士服地に関しては夏服にはなくてはならない素材です。(下の写真はモヘアが採取されるアンゴラ山羊)
今回の生地を織りあげた、William Halstead(ウィリアム・ハルステッド)社は長年モヘア混紡の生地の開発に取り組んできました。
William Halstead 社の公式HPはこちらです。簡潔で素敵なウェブサイトです。
今回オーダーを頂いたスーツは、Wool40%+Mohair60% 240g/mの最も英国らしい、ハルステッドらしいウール&モヘア生地を使いました。
お客様はダークスーツは一通りお持ちとのことでした。
そこで、風合いの良いお洒落感漂うグレイッシュブルーとも言える、青みがかったグレーの色合いが美しい生地をチョイスされました。
生地自体に自然な光沢と張りがある、高級感が漂うスーツです。
デザインはシンプルな2個ボタン、センターベント。
ご会合が多いお客様は、シンプルで上質な服をお求めになられました。
背抜きにして通気性を良くしました。今もそうですが「日本の夏」は猛烈に暑く湿度も高いので、お洋服にとっては過酷な環境です。
このハルステッドの生地はフレスコ調に通気性良く織っていますから、少しでも快適にご着用できるかと思います。
ボタンは本水牛の明るめ艶あり、ライニングも同系色です。
本日ご試着されたお客様は、一緒に上質なシャツもオーダーされました。
また、合わせてSCABAL(スキャバル)のネクタイも合わせていただきました。
仕立てはSARTORIAらいく、イタリア的スタイリッシュな雰囲気です。パンツも裾を細めにしてダブルにしています。このスーツがお客様のスーツライフに新しい風を起こすのではないでしょうか・・・?
参考プライス(税別)
William Halstead Wool&Mohair(60%)240g/m
スーツS上下・お仕立て上り
BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥203,000
SARTORIA(パターンメイド)・・・・・・・・・・・¥93,000