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【新商品】英国らしいシャークスキンのグレー・スーツ

2016年5月16日

ご来店されるお客様とよく話題になるのは、「昔はいろんな生地で皆スーツを作っていたよね。夏になるとライトグレーやシャークスキン、冬はブラウン、ダークグリーンのスーツ着てる人も多かった・・・・。それに比べて今はほとんど皆ダークネイヴィーや黒ばかり。なぜだろうね。変化がないよねぇ。」といった服の色合いに関することです。

 

 

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ダークスーツが多いのは明確な理由があります。すなわち「不景気」だからです。

 

失われた30年ではないですが、日本で「正しいマクロ経済政策」が行われなくなって久しく、財務省の「緊縮財政」主導の経済政策路線が続く限り、公共投資が削減され続ける限り、消費税が8%であり続ける限り(笑)・・・・、アベノミクスも成功もおぼつかないし、日本は「不景気」なままです。

 

私は1964年(昭和39年)生まれです。生家は鹿児島市の繁華街、天文館の店舗の3階でした。電車通りに面していて夜遅くまで賑やかでした。少年期は高度経済成長のただ中。夜の8時から夜中まで、元気の良い「おじさん」達のうねりのような騒がしさが聞こえていました。それだけ好景気だったのでしょう。

 

 

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店では白いスーツや赤や紫のジャケットの注文も多く、ご新調された明るい色合いのスーツに袖を通されていたお客様の満足そうな表情を、子供心に忘れる事ができません。

 

バブル崩壊まで、日本のビジネスマンは様々な色合いのスーツやジャケットを着て活躍されていました。それが今では右も左も濃紺や黒のスーツですから、世の中は変わりました。

 

 

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というぼやきで始まった本日のブログですが、景気がよかろうが悪かろうが「英国病」であろうが無かろうが、英国王室のプリンス・オブ・ウェールズ、すなわちチャールズ皇太子はグレーのスーツを好んで着ています。

 

ご自身にはミドルグレーのダブルブレストのスーツが一番似合っていると確信されていることと思います。

 

 

Charles presents service medals

 

 

この写真で着ているスリーピースは、ベースがグリーンの色合いをミックスしたグレーです。

襟付きウェストコート(ベスト=チョッキ)が似合います。さすがチャールズ皇太子。

 

 

 

ということで、当店のストックヤードから2、3点グレーの生地を引っ張り出してきました。

こちらは、英国ウィリアム・ハルステッド社のウール&モヘア(60%)のシャークスキン。

光沢感とシャリ感が素敵です!

 

 

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真ん中が、スキャバルの250g/mの織り柄が面白いMAJESTICという生地。

ぱっと見、立体的な奥行きを感じさせる、3D効果がある(笑)グレーです。

 

 

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最後はロロ・ピアーナのTWISTERと呼ばれる強撚糸で織り上げたチャコールグレーです。夏には少し暑苦しく感じるかな・・・。

 

 

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そして今回ご紹介するパターンメイドSARTORIAで仕立てたスーツ、生地は英国の中堅ミル(織物工場)、Savile Clifford(サヴィルクリフォード)社のシャークスキンです。

 

 

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ピュアウール250g/mという、オールシーズン素材ですから、年中着用する事も可能です。仕立ても総裏仕様です。

 

 

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ボタンは本水牛の艶消し。グレーの風合いの良い生地にピッタリです。

 

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ライニングは「赤」。お客様の燃える闘志を感じさせます。

ライニングですから見えない個所で個性を発揮しているのです。

 

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とても雰囲気のあるミドルグレーのスーツ。

ネクタイはネイヴィーやブルーと相性抜群です。

靴を茶色で持ってくる楽しみも湧いてきます。

 

 

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ダークスーツ全盛の時代ですが、ぜひこのスーツを着ていただいて、周囲に楽しさをお伝えしていただきたいと思います!

 

 

天皇陛下

 

 

ああそうだ・・・このグレーのスーツをお好みの点では、我が日本国の今上陛下はチャールズ皇太子より上を行かれていますね!失礼をいたしました! 近々熊本へ震災お見舞にお越しになられるとのこと。国民の為に労をいとわぬ陛下ご夫妻には本当に頭が下がります。・・・被災者の方々の心がいやされるといいですね。