私は「海洋物・海軍物」というカテゴリーの小説が好きです。
同じくその類の映画も好きです・・・。
基本的に18世紀~19世紀初頭のナポレオン戦争時の英国海軍を舞台にした作品群で、「海の勇者・ホーンブロワー」、「海の勇士・ボライソー」、「ジャック・オーブリー&マチュリン」シリーズは、全巻持っています。
彼らが乗り込む軍艦は全て往時の帆船になります。天候や狭い艦のなかでの緻密な人間ドラマなどを背景に、宿敵のフランス、スペイン海軍などと戦う内容です。
この英国海軍物、映画やTVドラマにもなっています。
最近では俳優ラッセル・クロウが艦長ジャック・オーブリーを演じた映画「マスター&コマンダー」は、とてもよく出来た作品でアカデミー作品賞にノミネートされていました。
ホーンブロワー・シリーズは英国でTVシリーズとして作られ、日本でもNHK・BSで放映されて人気になりました。主演のヨアン・グリフィスが船乗りとして、人間として次第に成長していく過程を描いています。
このヨアン・グリフィスの軍服姿は、基本的に海軍なのでネイヴィーのスタンドカラー風のジャケット+白いハーフパンツにタイツ姿です。
このスタイルはとても清潔な雰囲気があり、主役の繊細な表情とマッチしていて、このドラマの魅力の一つになっています。
英国海軍の士官たちが、シックでミニマムな質実剛健な姿なのに、フランスやスペインの士官は金色や三色の帽子飾りやフリル風のシャツ姿など、豪華で派手に描かれていましたが、こんな対比にも興味をひかれます。
Navy=ネイヴィーの意味としてはまず「海軍」とされ、次に「濃紺」となります。ただし、色の表記としては正式にはNavy blueです。
現在の日本では単にネイヴィーというと、「濃紺」を意味するようになりました。
このほど仕上がったスーツもスタンダードなネイヴィーのスーツです。
生地はエルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)のクールエフェクト(COOLEFFECT)220g/m。
ネイヴィー+ブラックの消しストライプが入ったシックな生地をお選びいただきました。
俳優ヨアン・グリフィス並みにバストが大きく、ウェストは引き締まったご体格のお客様のジャケットは、理想的なバランスを描いています。ドレープも美しく表現できました。
ボタンは本水牛、ゼニアのロゴ入りです。
ライニングは英国LBD社のペイズリーです。このライニングで胸ポケットの袋を作製、ポケットチーフのように使う事が出来るようにしました。
男子が清潔感のあるネイヴィーのスーツを着用すると、背筋が伸びる気持ちにさせます。
この色合いの持つ伝統がそうさせるのかもしれませんね。
参考プライス・・・
Ermenegildo Zegna COOL EFFECT 220g/m
スーツS上下・お仕立て上りプライス(税抜き)
BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥258,000~
SRTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥136,800~