非常にノーブルな雰囲気のジャケットが仕上がりました。
ダークネイヴィーのピュアリネン生地で仕立てた、
ノーカラー、フライフロント(比翼)5個釦、サイドベンツのデザインです。
お客様からご相談があったのは、日本のメンズファッションデザイナーの元祖、故石津謙介氏が愛用していた、カラーレスジャケットと同じデザインです。
しかも、さらに「すっきり」と見せる為にボタンを隠せるフライフロント(比翼)にしてもらいたいとのことでした。
生地はピュアリネンがお好きでらっしゃるので、イタリア製のピュアリネン(270g/m)のネイヴィー無地を取り寄せました。
胸ハコポケットにフラップ付きの腰ポケットだけになるので、ボタンが見えないと、非常にスッキリとしたカタチになりますね。
ジャケットの下には、夏なのでノーネクタイのシャツを着用する事が一番多いのですが、ネクタイを締めてもいいように設計しました。ただし、ネクタイ着用時は第一ボタンは外されます。
デザインがシンプルで力強いと、生地のクオリティの良しあしがジャケットの出来を決める条件になります。その点、このイタリア、アンジェリコ(ANGELICO)のピュアリネンは安定したクオリティで、仕上がり具合も良いので安心です。
ボタンはお客様のリクエストで、最近ではやや珍しいメタルになりました。
「片手でさっと外せる滑りの良いボタン」をご希望でした。水牛、貝、プラスチックと色いろ試して、このガラスコーティングがされたメタルボタンに決まりました。
春から秋口まで長く着用されるので、ライニングは同系色で総裏にいたしました。
今日は鹿児島も悪天候一過、すばらしいさわやかな春の一日でした。
BIGIビルの前の国道のプランターには、早くもアジサイが可憐な花を咲かせ始めました・・・・。
参考価格
ANGELICO/ ITALY PureLinen 270g/m
ジャケットお仕立て上りプライス(税別)
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥130,000から