エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)のピュアリネンは、「定番」と呼べるネイヴィーや生成り、白等を中心に色柄を展開しています。
290g/mという目付きは、ほど良い春夏向けの生地です。
「定番」リネンのネイヴィー、生成りは数十年前に仕立てたお客様が、補正や衿のお取り換えなどで持ちこまれたり、パンツなどを買い足したりしています。当然ながら生地の色合いも新品とは違い経年変化しています。
衿のお取り替えの場合、身頃の色は経年変化しているのに、真新しい麻の襟がついてしまいます。しかし、そこがとても良いのです。モノを大切に扱っている雰囲気が感じられます。
定番品の良さはそこにあるのでしょう。
さて、ゼニアのピュアリネン、ネイヴィーのスーツをお仕立てしていただきいた、A様のご了解をいただき、お洋服のご紹介をさせていただきます。
とてもシンプルなシングル上下、サイドベンツ、一枚仕立てのリネンスーツらしいデザインです。写真では判りませんが、装飾的な「本当のハンドステッチ」も施されています!
袖はせっかくのゼニアのリネンスーツということで、本切羽にいたしました。
A様は最近ますますお身体をシェイプアップされています。
従来の型紙から仮縫い補正をいたしましたが、筋肉の付き方が変化されているので、意外に補正をするポイントが多くなりました。仮縫い補正は大切ですね。
スーツに合わせてイタリア、カンクリーニ(CANCLINI)社のピュアリネンのシャツをお仕立ていただきました。ご試着の際はお茶目な?スカル柄のボウタイを合わせて頂きました。これがまた良い雰囲気です。
ピュアリネンのネイヴィースーツは、ネクタイをきっちり締めても、ノータイでいても、中にサマーニットを合わせても、ジャケットだけ用いても、パンツだけ使ってもコーディネートがOKになる「オールマイティーなお洋服」です。
一枚仕立ては職人の腕が問われます。担当の仕立て職人は大迫です。
美しいパイピングが施されたジャケットの裏側は、見た目も涼しくなります。ライニングはゼニアのオフィシャル、ボタンもゼニアの貝釦です。
これからお過ごしになる春、初夏、夏、晩夏、そして初秋と、移りゆく太陽の季節にご愛用いただけますと、ありがたいですね~。
参考プライス
Ermenegildo Zegna(ITALY)
Pure Linen 290g/m
スーツS上下・お仕立て上り
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥251,000~