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【裁断士日記】裁断士、伊達です。

2016年3月13日

三洲堂テーラーの裁断士 伊達です。

 

裁断士を任され、気がつけば、もう一年以上がたちました。

時の経過は、早いものです。

 

 

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前任である私の師匠は、色んな意味で厳しい方でした。

 

今思い返してみれば、教えてくれる事は全て師匠の職人としての自己の経験則に基づく、「身体で覚えている技」で、私としては中々理解に苦しむ事ばかりでした。

結果として自力で考えなくてはならず、まさに「技術は見て考えて盗め」の世界を痛感しました。

正直、私にとって、地獄の様な日々でした(笑)。

 

しかし、学ぶという事の難しさと大変さを改めて思い知らされた。

そんな日々でもありました。

 

 

 

本日は、「裁断士の仕事」とはどういったものか、少し簡単にご紹介できたらと思います。

 

 

 

まず、何よりも大事なことですが、お客様のお身体の「寸法」と「癖」をしっかり正確に”採寸”していきます。

 

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その際に私は、お客様の頭のてっぺんから足の先まで、舐めまわすかの様に、鋭い眼光を飛ばしながら観察しています。

時々ボディタッチも踏まえるなど、何やら嫌らしい感じですが、決して、そんなつもりはございません!ご安心を(笑)。

 

お客様の正確な寸法と癖を採寸する為には必要なことなのです。

 

 

採寸

 

 

次に採寸したデータをもとに、”型起し”をします。

お客様お一人お一人のご体格など思い浮かべながら、最後は立体になる型紙を、平面から作り上げていきます。

 

この作業が私にとっての腕の見せどころです。

 

 

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そして、いよいよ生地を切る「裁断」の作業に入っていきます。

型紙を配置する場所など、この作業では、神経と精神力をフル活用しています。

 

なにしろ当店の生地はとても上質で高額品も多く、間違いがあってはならない世界です。

 

 

 

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次に、「仮縫い」の着せ付けをします。ここで自分が型起こしをした結果が合っているのかが試されます。緊張するひと時です。

 

無事仮縫いが終了したら、そのデータをもとに型紙と生地の「補正」をします。

 

補正済みの生地と、仕立ての要点をまとめて、縫製士の職人さんにバトンをつなぎ、上着とズボンの職人さんがそれぞれ本縫い作業に入ります。

 

その他、細かい仕事も沢山あります。

簡単な説明ではありますが、仕事の大きな流れとしてはこんな感じです。

 

 

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まだまだ、経験知不足ですが、私、裁断士伊達は、誰よりもお客様の事を考えながら仕事をしています!

 

これからこの「裁断士日記」でアトリエの細かい仕事や、テーラーならではのトピック、またマニアックな事柄など、今後色々とご紹介していけたらと思います。

 

ご来店の折には、アトリエのガラス越しに作業をしておりますので、

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

カッター伊達