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【新商品】カノニコのウール&モヘアが面白い!

2016年3月31日

モヘア(Mohair)といえば、女性の方やお洋服好きの男性の方なら、冬のニット素材を思い出す方も多いでしょう。毛足が長く艶感のある軽いニットウェアには最適な素材です。

 

しかし紳士服の世界では、モヘアは伝統的に英国でサマーウールと混紡され、夏向け紳士服生地に織りあげられます。

 

 

 OttomanEmpire

 

 

モヘアは「アンゴラ山羊」という山羊から採取されています。名前の通りアナトリア半島中央部のアンゴラ高地に棲んでいた山羊は、古代から毛足の長い張りのある毛が尊重されてきました。

 

ビザンティン帝国から引き続きオスマン帝国に至るまで、アンゴラ山羊は特別に飼育されました。ごく稀に外国への贈り物としてアンゴラ山羊が贈られましたが、すべて雄のみ。

雌の国外への持ち出しには極刑が課せられました。

 

 

QV

 

 

ところが、ヴィクトリア女王期の英国は、このアンゴラ山羊を何とか手元で繁殖させたいと考え、オスマン朝より贈られた雄に加え、秘かに雌を入手しました。そしてアナトリア高地と気候が似ている南アフリカのケープ植民地へと送り込み、そこで繁殖を成功させたのです。

 

 

Cape-Town

 

 

私たちがこの「モヘア」を普段使いの洋服として楽しめるのも、やや強欲な19世紀の英国政府のおかげです。

 

 

 cm (5)

 

 

かつては大変貴重であったモヘアを16%、ウールを84%混紡した、イタリア、カノニコ社の美しい260g/m生地で仕立てたスーツが仕上がりました。

 

 

cm (4)

 

 

メタリックな光沢を放つミドルグレーのスーツは、重く暗い冬服から春夏服への変化を端的に表現しています。生地の目付きは260g/mなので、合服かなと思わせますが、モヘアを混紡することでシャリ感と通気性を保つ春夏向けの生地となっています。

 

cm (2)

 

 

一見すると細やかな縞が入っているかのようですが、これは無地になります。このように生地自体に光を乱反射する性質がありますので、単なるプレーンな無地とは一味違います。

 

 

cm (1)

 

ライニングは同系色、ボタンは本水牛をお選びいただきました。

これからの陽光あふれる季節に、このウール&モヘアのスーツがお役に立っていただければと思います!

 

 

001

 

 

参考価格

CANONICO (Italy)84%Wool,16%Mohair 260g/m

スーツS上下・お仕立て上りプライス

SARTORIAパターンメイド・・・¥77,000(税抜き)