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【新作品】TV「にじいろジーン」さんで職人、加治木が仕立てたジャケット

2016年3月4日

全国でも珍しい女性のスーツ仕立職人、加治木がTV番組「にじいろジーン」さんの番組中に仕立てたジャケットをご紹介します。

 

 

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本格的なBESPOKE TAILOR(=ビスポークテーラー)の洋服仕立ての工程は、ジャケット、パンツ、ウェストコートなどを、全ての工程を一人の職人が手とミシンで仕立てます。別名「丸縫い」ともいわれます。

 

 

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現在国内に全行程を手掛ける現役の仕立て職人が、約2000人ほどいると云われています。

 

三洲堂テーラーには加治木のようにジャケットまで仕立られる職人が4人、トラウザーズ(パンツ)とウェストコート(ベスト)専門仕立て職人が2人、カッター(裁断士)が1名、補正専門が1名の7名が在籍しています。

 

 

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加治木が番組中に実際に仕立てていたジャケットは、シンプルなシングルブレスト、2個ボタン、センターベントのデザインです。

 

ただし、ジャケット全体にハンドステッチを入れ、袖の切羽は3個釦の本開きにしてあります。

 

 

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取材ではジャケットの「フェイス」である、ラペル(下襟)に「ハ刺し」と呼ばれる作業をしていました。これは洋服の「表生地」と、服の土台になる「毛芯」とを付け合わせる作業です。

 

この作業の力加減と細やかな「ハ刺し」により、ラペルが身頃からきれいに立ち上がり、美しくロールする事になります。

 

 

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細やかな手仕事で衿の美しいロールが生まれました。アイロンワークだけでは無い、手仕事の縫製により生まれた立体感は、何年使っても消えません。そこが「毛芯」を使う意味でもあります。

 

 

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一つ一つのパーツ作りにも細やかな注意が必要ですが、ジャケットが完成する最後の袖付け作業はどんなベテランでも緊張します。アームホール(小)と袖側の穴(大)の大きさの違いは、「いせ込み」という作業をしつつクリアされ、立体的な袖付けがされます。

 

 

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一つ一つのボタンホールも全て手縫いになります。

ミシンでやれば簡単な事ですが、ボタンホールは手縫い仕事の基本です。従って当店には多機能ミシンが用意されていません。

 

 

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このジャケットに施されている「ハンドステッチ」は、本当の仕立て職人が一つ一つ手作業で入れていくハンドステッチです。生地に沈み込む工業用のステッチミシンとは違い、生地から浮き出てくるステッチこそ「手縫い仕事」。英国を起源として、世界中に延々と伝承されてきた歴史を感じさせる「装飾法」の一つです。

 

 

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このジャケットを仕立てた加治木には、宮原という弟子も付いています。

 

 

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加治木が教わった仕立ての技術をさらに宮原にも受け継ぎ、お客様にご満足いただける服を仕立てて続けることがBESPOKE TAILORの役割だと思います。

 

 

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実はこの生地はもともとスーツ用として仕入れました。

しかし、撮影の都合上でジャケットだけが仕上がりました。

 

しかも無駄にならないよう私のサイズで仕立てたのです。

 

・・・・さてズボンをどう合わせてジャケット+パンツとしてコーディネートするか。エンジのストライプが効いてるし、意外に難しいしなあ・・・などと思案中です。