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【新作品】人生の門出を飾り、伴に歩んでいくスーツ

2016年3月23日

3月末から4月は人生の様々な転機となる時期です。

そしてまた新しい人生の門出を飾るスーツが完成しました。

 

 

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お客様は今年大学をご卒業、これから社会人一年生となる方です。

社会に出て初めてのスーツ、ということで生地はダークネイヴィーの無地をお選びいただきました。

 

 

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端正なシングルブレスト2個釦、センターベントのシンプルなデザイン。

生地はロロ・ピアーナ(Loro Piana) Super130`s Wool 240g/m

 

 

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釦とライニングもシンプルにお選びいただきました。

釦は本水牛。ライニングもネイヴィーのプレーンです。

 

 

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仕立職人は当店ではベテランの域に達してきた大迫です。

かつての師匠の吉元譲りのきめ細かな手仕事が、服を立体的に着心地良く仕上げてくれます。

 

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どうかこの社会の大海に乗り出す若いお客様が、このスーツにより幸運と活躍を手にする事ができますように、お祈りしております!

 

 

参考価格

Loro Piana Super130`s Wool 240g/m

スーツS上下・お仕立て上り代金

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・・¥214000(税別)

 

 

ここから先は余談です・・・

 

人生で最初に仕立てるスーツの色は、ダークネイヴィをお勧めします。

これはスーツの母国である英国から日本へ世代を超えて伝わってきた習慣でもあります。

 

しかし、最近は「就活スーツ」という名称のブラックスーツを成人式に間に合わせて購入される若者が多くなっています。おそらく人生最初のスーツは成人式で着る人も多いでしょう。

 

たしかにブラックスーツは冠婚葬祭全てOKですから便利です。

 

「就活」に着る服は、学生、企業の採用担当、スーツ量販店の三者とも「黒」と決めつけているようです。

 

私が企業の採用担当者なら学生が着用しているスーツにも「個性」を汲み取っていきたいものです。「黒」一色の学生が沢山面接に来られても困ってしまうでしょう?

 

特に女子学生は全く同じ黒のスーツ、同じ黒髪のヘアスタイル、カバン、靴のスタイルです。昨日までお洒落にこだわっていた個性的でカワイイ日本の女子学生が、今日は全員同じ黒のスタイルになってしまう。

 

 

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これは何なのでしょうか?

 

世界を代表する経済大国であり、歴史も古く文化大国でもある誇れる「日本」ですが、こうした右へ倣え的な習慣に関しては、疑問を持たざるをえないですね。

どうか、学生のみなさん、なにより企業の採用担当者の方、それから量販店の方々、三者ともに意識を変えていきませんか。

 

「黒」は無難ですが、色も何もあったものでは無い。

ダークスーツなら濃紺やチャコールグレーでもいいですし、夏になってきたら明るいグレーでさわやかに就活すればいいじゃないですか。色が入ればネクタイやシャツ、アクセサリーもコーディネートが必要になります。

 

そんな事が面倒くさいので三者とも「黒」でいいんだよ、では国民自体の創造力が萎えてしまいます。スーツ初心者の学生本人も、親や周囲の人間も、自分の服装を相手がどのように受け取るか共に考えてみる。

 

また企業人なら、訪問してくる学生の服を「個性」として評価できる位の懐の深さがあってもいいじゃないでしょうか。

 

そんな事を、ちょうど自分の子供も「就活」中なので、ひしひしと感じる次第でした!