今日は小雨ながら気温が18度まで上がりました。
南に向かって開いている錦江湾の入り口から、鹿児島市街にまで温かい潮風がほのかに流れ込み、大気に柔らかい海の気配を感じ取れました。もう春はそこまで来ています。
今日は当店にTV番組の取材が入りました。主に仕立て職人の仕事ぶりを紹介していただける取材です。タレントさんも来店され、長時間の撮影になりました。
3月上旬に全国ネットで放映される予定のこの番組の詳細は、後日アップさせていただきます。
ということで。「春色のジャケット」が仕上がりました。
生地はLoro Piana(ロロ・ピアーナ)、WOOL&CASHMERE(10%)300g/mですからAW仕様ですが、色合いがとても明るく、気温は冷たいが陽光はまぶしい「光の春」には最適ですね。
水色ベースの生地に、少し濃い水色のウィンドウペンが丁度いい存在感で入っています。
ウィンドペンはじめチェック系の生地は、柄あわせを考えてカットし、仕立てなくてはなりません。
裁断士と仕立て職人にプレッシャーがかかります。また、肩下がりが大幅に違っていて左右の身頃に段差などある場合、裁断・縫製ともに、仕立てがとても難しくなります。
釦は本水牛の明るめの艶消しを選びました。
テカテカのボタンがどうにも似合いません。天然ものの水牛釦は上質な素材に合わせやすいですね。
ライニングはネイヴィーでアクセントを付けました。
メリハリがあって、いい感じになりました。
ご体格のいいお客様はご会合の出張などが多く、ジャケットも多用されているようです。
このお洋服もきっと5月初旬までご愛用頂ける事と思います。