このAW15/16シーズン流行りファッション素材のひとつに「ブークレ織」があります。ブークレとは、織物の糸をループ状に輪がねて生地の表面に立体感持たせる技法です。
ニューヨークのトップブランド「トム・ブラウン」のコレクションでもブラック生地の表面をブークレやジャガードなどで様々な立体感を持たせたジャケットを前面に押し出していました。
今シーズンのロロ・ピアーナ、PROPOSTE JACKET (オススメジャケット)のコレクションで最もブランドが推していたのも、このブークレ調のウール&シルク系生地でした。
三洲堂テーラーでも3点仕入れましたが、今日ご紹介するのも、そのブークレ生地で仕立てたジャケットです。
ブルーベースにブラックの糸を絡ませた色合いのブークレ織、よく見るとチェック柄が渋く入っています。このロロピアーナのイチオシ生地には、他に無いオリジナリティと完成度の高い美しさを感じてしまいます。
ジャケットのデザインは、シンプルな2個ボタンサイドベンツのデザイン。
素材の存在感があるので、シンプルながらとてもスタイリッシュに完成しました。
仕立た裁縫士は大迫です。美しいラペルのロールを作ってくれました。
大迫によると生地自体とても素直で、立体感を持たせられやすいとのことでした。
カフスは本切羽で、一番下の糸色を変えています。
ライニングは以前このブログでも取り上げた、スコットランドの大手生地マーチャント、Harrisons of Edinburgh (ハリソンズ オブ エジンバラ)傘下の、LBD (LEAR BROWNE & DUNSFORD)コレクションから、コットン素材の面白い色合いのものになりました。
これから年末にかけて、ご旅行やクリスマス、パーティも多くなります。
そんな楽しいひと時のお供に、着る人の魅力をさりげなく引き立ててくれるこのようなジャケットをお仕立てしてみてはいかがでしょうか?
Loro Piana Proposte Giacche
320g/m ウール&シルク&ポリアミド
BESPOKE ジャケットお仕立て上り・・・・¥230000