ブラームスの交響曲は、第1番から第4番まで4曲あります。
小澤征爾指揮、サイトウキネンオーケストラのブラームス交響曲第1番は、聴けば聴くほどに味わい深く、さらなる発見が待っています。
これまで有名な作曲家の交響曲をまともに聴いていなかったので、ちょっとハマり気味で興味が尽きず、残りの3曲とも揃えました。
ブラームスの肖像画は、年少の頃音楽室に飾ってあったのでしょうが、ベートーベンほど鬼気迫る感じではないし、ヘンデルやハイドンみたいな不思議なカツラを被っているわけではないので忘れているはずなのですが、なぜか記憶に残っていました。理由はクラバットつまり現代で言うネクタイ的な首の飾り布が、カッコよく決まっているからだなと、最近になって認識しました。
ネクタイの根源は、クロアチア兵が好んで首周りに装飾としてつけた、大きめのネッカチーフ、「クラバット」にあります。粋な騎兵のクラバットは例の赤白の目立つ色調で、その昔のヨーロッパ中で流行しました。大きなクラバットはやがてシャツの襟元を締めるネクタイへと変化し、今に至っています。
三洲堂テーラーでは、世界で最も格式の高い紳士服地マーチャント、スキャバル社のネクタイを扱っています。最近も新しいネクタイが入荷しました。
高級生地マーチャントだけあって、ネクタイに使われているシルクも上質かつベーシックなお洒落感が漂っています。
この小紋柄のネクタイも一見地味に見えますが、実際はジャガード織で立体的な質感があり、巻いてみると素敵です。
先日はゼニアのダークスーツをお仕立て頂いた、若いお客様にもスキャバルの美しいラヴェンダー色のタイをご購入いただきました。
当然ながら私も好んで付けています。
さすがに往年のクラバット的な派手なネクタイではありませんが、背広を仕立て、シャツをオーダーで作り、背筋を伸ばしてスキャバルのネクタイを締めると、粋な先人たちの背中が見えてくるようです。
スキャバルネクタイは、¥16,000。
ご来店の折には、一度ご覧いただだきたいコレクションです。