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【エッセイ】 仕事=旅行=TRAVELLERスーツ考

2015年10月4日

30数年前、中央大学の商学部の学生だった私は、必修の第二外国語科目で「フランス語」をとりました。

 

現在でもはっきりと覚えているのは、教官が及川教授というフランス語界では有名な方だったことと、授業がシャンソンの歌詞を解読し、最後にクラス全員で歌うことでした。

フラ語(皆そういっていました)の時間になると、痩身で70歳位の及川教授はジャケットにタートル姿でハンチングをかぶられ、おもむろにラジカセ(!)と、歌詞のコピーを携えて教室に入ってきました。

 

 シャンソン

 

なぜか威厳のある教授で、いつも私語ばかりの教室はシンと静まり、モノラルのラジカセからイーヴ・モンタンの「枯葉」や「海」などが流れてきました。ちなみに、歌詞の翻訳は非常に難しく、単語の翻訳以上に「詩の意味」を考えさせられました。クラスには、フランス人のミシェル君という留学生もいて、彼とよく議論したものでした。

 

 trimage

 

 

授業で良く覚えている事のひとつに、フランスの語の「travail=トラヴァィユ」は、「仕事、骨折り、苦しい旅」という意味があり、英語の旅行を意味する「travel=トラヴェル」の語源になった、という説明です。

 

及川教授によれば、君たち学生が感じているトラベルは、楽しげな旅行という意味だろうが、本来のトラヴァィユは違う。100年以上前は旅は苦しく、戻れない可能性のある厳しいことだったのだ、ということです。

 

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話が長くなりましたが、今日ご紹介するErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)の、生地バンチブック「TRAVELLER」のブック裏表紙に、こう記されています。

 

The ideal solution for the business man always on the move is Traveller, a crease-resistant fabric thanks to the high-twisted yarn used.

 

「いつも働きまわっているビジネスマンへのお洋服の解決策はわが社の「トラヴェラー」です。強撚糸を使ってシワになりにくい生地ですよ!(私の意訳)」

 

イタリアのゼニアのスタッフが書いた英語の原文になんとなく、現代で厳しい仕事を担わされているビジネスマン=「トラヴェラー」という雰囲気がでている気がします。

 

ということで、ゼニアの生地「TRAVELLER」は、シワになりにくい、回復性のよい、ご出張に最適の生地です。上品で光沢感あるゼニアらしいエグゼクティブ感あふれる生地コレクションです。

 

 

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こちらは、その「トラヴェラー」で仕立てた三揃いスーツです。

 

美しく深いダークネイヴィーの一着は、飾っておきたくなるほどの美しいドレープ感ある仕上がりになりました。

「・・・うーん仕事で着たくないな~、できれば夜のパーティーなんかでクラシックにセクシーに着てみたい・・・」、それもありでしょう!

 

 

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ということで、ゼニアなので少々プライスもアップいたしますが、

皆様も、苦難に立ち向かうスーツ=TRAVELLER をお試しいただきたい思います!

 

 

Ermenegildo Zegna TRAVELLER 290g/m

スーツS上下・お仕立て上がりプライス

 

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・・¥278,000~

 

SARTORIA(パターンメイド)・・・・・¥150,800~