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【お直し】衣替えの季節・・・最近の「お直し事情」について

2015年9月21日

ご愛用いただいたスーツやジャケット、コートなども、購入後10年ほども経ちますと、少々古さを感じるようになってきます。最も、20~30年位経ちますと、何故か「時代の流れ」を通り越して、とても良い風格が漂うお洋服になることも多々経験があります。そこは時間のスケールは違いますが、古い建物などの評価とも似ています。

 

 

直しビフォー (3)

 

 

私が20年前に仕立てた、ロロ・ピアーナのウール&カシミア生地のジャケットは、それこそ母国イタリアへも旅し長年愛用していましたが、サイズとデザインがかなり古く感じられるようになりました。

着丈が長く、サイズも大きく、どうにもダブダブ感がありました。1996年製ですからバブル後のゆったり感の影響が残っていたのでしょう。

 

直し仮縫 (4)

 

 

しかし、いきなり大幅にサイズ変更をするのは、ちょっと心配でしたから、「お直しの仮縫い」をいたしました。余談ですが、仮縫いをしている当時のスタッフ満留と、着用している私の人相が悪いですね(笑)。お見逃しください・・。

 

出来上がったジャケットは、着丈が72cmから68cmに短くなり、見幅と肩幅も詰めました。

ずいぶんすっきりとなり、今でも冬の散歩着として重宝しています。

(これまた、ドヤ顔でスミマセン・・・)

 

CIMG8244

 

 

こちらのジャケットは、モードなブランド、イタリアの「ドルチェ&ガッパーナ」のブラックジャケットです。

デザインは、一個ボタンのシングルですが、ご購入されたお客様には、少しジャケット丈が長すぎて、しかも釦位置が非常に低く感じられましたので、なんとかならないだろうか、とのご相談でした。

 

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そこで、一個ボタンを2個ボタンのフロントに作り変え、ジャケット丈も詰めることにしました。

 

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最終的には、このようなスリムなモードのジャケットに変わりました。

 

 

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数年前までの「お直し」はどちらかといいますと、ご体型が太られて、ウェストのサイズが合わなくなり、しかたなくなく、ウェストを出したり、ジャケットの肩幅を出したりと、「大きくする」方向でした。

しかし、最近のお直しのご相談のほぼ7割は、「小さくする」方向です。

「小さくする」には、お洋服の構造とバランスが判っていないと作業ができません。デパートのお直しコーナーや「街のお直し屋さん」では、そこが難しいところです。

そこで、私たちテーラーの出番が増えているのだと思います。

 

 

アトリエのベテラン

 

 

ということで、大切なお洋服の「お直し」や「デザイン変更」は、ぜひ三洲堂テーラーにお任せいただきたいと思います。

 

これからの衣替えの季節、お直しがありましたら、お気軽にご相談下さいませ!