イタリア、エルメネジルド・ゼニアの盛夏用生地、「CROSS-PLY」で仕立てたジャケットがこのほど完成し、納品の運びとなりました。
このCROSS-PLY、200g/mのライトウェイトに、ウール51%、リネン41%、シルク8%という、「三者混」の織りとなっています。サマーウールのしなやさかさに、リネンの涼しさ、シルクの光沢を取り入れた、まさに「CROSS-PLY」という名の如くの、上質感が感じられる素材ですね!
お客様は、これまでにもスーツやジャケットをお仕立てされていましたが、
今回のオーダーでは、
① 盛夏用なおで、涼しく、重さを感じさせない
② オンオフ使えるスポーティーなもの
③ ダブルブレストのジャケットがお好きなので、お腹周りを包み隠してくれるサイジング
といったリクエストをいただきました。
結果として、シングルブレスト、1個ボタンのタイコ釦仕様にさせていただきました。
また、シンプルになりすぎなフォルムに、2重のミシンステッチを配しました。
このステッチ糸の色合いは、ライニングのライトパープルと合わせた、夏らしいものです。
注目は、裏の作りです。実は表の腰ポケットは飾りで、フラップも縫いつけられています。
真裏にフラップ付きの大きめな隠しポケットが配され、こちらにパスポートその他大切なモノを入れてお使いになるとのことでした。
いつもなら、鹿児島の夏を乗り切るための、ハンドメイドならではの「一枚仕立て」にするところ、このポケットの配置があり、「背抜き」になったのです。
最後にお客様と記念写真をとりました。
明日は早速ご出張のお伴に、このジャケットを着て行かれるとのことでした。
お仕事に、その後のオフタイムにも活躍してくれるといいですね~♪
台風が西の東シナ海を通りすぎて去ったあとも、荒天が続く鹿児島。
明日からは、また厳しい夏が戻ってきそうです。