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【スコットランド】伝統のツイード生地の産地に吹く、独立の嵐は?

2014年9月20日

国旗

 

スコットランドは、連合王国(United Kingdom)に属しながらも、民族的な気風としては、イングランドの風下に立たされ続けたくはないと思い続けている「国」です。

 

地図

 

私たちの業界では、「ハリス・ツイード(Harris Tweed)」等、北海周辺の自然とケルト的な感性を取り入れた、上質で個性的なツイード生地の産地として有名です。

 

ハリス

 

スコットランド北西部の。アウターヘブリディーズ諸島では、この伝統工芸品かつ世界に流通する「ハリスツイード」を、現地の羊毛で昔ながらの手法で織り上げています。

 

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生地 (2)

 

生地の織りネームにも「Made in SCOTLAND」と記されているほど、ブランドに信頼性があります。

 

とはいえ、ひと昔前までは、英国製の生地が誇らしげに「Made in ENGLAND」と品質表示をしているのとは逆に、スコットランド製生地は「Made in GREAT BRITAIN」と記載されていました。

 

大ブリテン島ならイングランドもスコットランドも一緒じゃないか!という意味だと思います。

 

生地 (3)

 

また、スコットランドには我々が「英国を代表する生地マーチャント」と思い込んでいる企業もあります。

ホーランド&シェリー「Holland and Sherry」や、ハリソンズ(HARRISONS)は、首都エディンバラに本社を持った世界的な生地マーチャント(問屋)です。

 

生地 (1)

 

秋から冬にかけて、この地域のツイードをよくお勧めする立場の人間として、今回のスコットランドの独立投票に、無関心ではいられない数日間でした。どうやら独立反対派の得票が過半数を占めそうです。

 

生地 (4)

 

個人的には「独立」は大変なことではあるでしょうが、スコットランド人の粘り強い気質に期待しつつ、苦難を乗り越えて新しい国づくりをしていく過程を応援していきたいと思っていたところでした。

 

「独立」には至らなかったものの、これからイングランドとの格差解消を始めとして、スコットランドの発言権も大きくなっていくことでしょう。

 

アウターヘブリディーズ諸島

 

肌寒くなってきたこの季節、そんなスコットランドの国としての発展を思いつつ、彼らが作り上げた生地で、素敵なジャケットを仕立ててみたいものだと思います。