昨日もウィンドーペーンのご紹介でしたが、ライトグレーに白い格子の夏らしいウィンドーペーンスーツをご紹介します。
いつもお洒落なA様よりオーダー頂いたHEILDのフレスコ織りウィンドーペーンです。
ご身長が高く、大柄のチェックが本当によくお似合いです。
ライトグレーに珍しい白の皮付水牛ボタンにこだわりを感じます。
明るいキャメルカラーのダブルモンクシューズにもとてもお似合いです。
さてこちらのスーツを仕立てたのは、当ブログではおなじみですが紳士服業界では珍しい女性仕立て職人の大迫が縫いあげたものです。
女性ならではの繊細な感性で一つ一つの作業を確認しながら、納得のいく仕立てを目指しました。
「着た時にすっぽりと身体を包み込む感じ」に仕上げる為に、特に洋服の支点が掛り着心地を左右する肩まわりと、見た目美しさと運動性を兼ねた袖付けの”いせ込み”には、細心の注意を払っています。
お客様への受け渡しの日がたまたま大迫の公休日と重なり、着用した姿を見れなくて残念がっておりましたが、お客様からの「大迫さんにありがとうと伝えてください」との有難いお言葉に当人も感謝しておりました。
ある本の中で私の心に残っている言葉があります。
「デザイナーの名前がついているものなんか、私は絶対に身に付けません。テーラーの名前ならいいですけど。
著名なファッションデザイナーが、私の生い立ちや私のものの考え方と、いったいどんな関係を持ってくれるというのですか?なにもないじゃありませんか。」 リチャード・マーキン(画家)
当店の全ての職人・スタッフが、打合せ~縫製まで1着ずつお客様が着用されるシーンを想像して作っております。
Mizudome