三洲堂テーラーの 福留 です!
大寒を過ぎましたが、相変わらず寒いですね。・・・・ここ鹿児島も今朝は-3℃。快晴ですが、北風も冷たくて、厚手のオーバーコートが欠かせません。
私の愛用のハリスツイードのコートはかれこれ10年以上愛用しています。これは作冬、旧ブログにアップした写真です。この時も雪が降って、ハリスを引っ張り出した記憶があります。
しかし、このコートも10年を超えますと、付き合いも長くなり、ちょっとマンネリ気味になります。
素材もハリスツイードだし、少しリフォームしようと考えまして、手を入れてみました。
まず、釦をもう一つ追加しました。写真のように釦を留めるときは、襟を立てて着用します。
着丈は10cmカットしました。軽やかなハーフ丈になりました。
肩幅を詰めました。片方から1.5cmづつ詰めました。
BESPOKEで仕立てたお洋服は、もともと「持ちがいい」上に、痛んだり飽きがきても、手直ししながら永く付き合えるのが特徴です。
そんなコートの直しに夢中になっていたら、タイミングよくこんな絵本が、新聞でも紹介されていました。
シムズ・タバック著 「ヨセフのだいじなコート」 (ほんやくえほん)
内容は・・・・・・
ジョセフのオーバーコートが古びてきたので、その生地でジャケットを作った。
ジャケットも古くなったので、今度はベストを作り、スカーフ……と元の布地が小さくなり、しまいには小さなひとつのボタンになる。
ボタンを無くして次に作るものがなくなったジョセフは、「では、このお話を本にしよう!」と言う。
いつでも「無」からなにかを作り出すことができるのだ、と教えてくれる絵本。
この本、ちょっと感動しました!
私たちテーラーの仕事とは何だろう? という事も考えさせてくれる、楽しい絵本です。
思い出深い大切なお洋服の「お直し」は、経験を積んだ 三洲堂テーラー へご相談ください!