この冬、カシミアやフラノと並んで人気の生地が、イングリッシュ・メルトンです。北大西洋の冬の疾風から身体を護り、体温を維持し、丈夫で長持ち。という長所こそメルトン生地ならでは。
このHE・BOX社のイングリッシュ・メルトンは、550g/mのウェイトで、PeaCoatなどにも使われますが、今回オーダーをいただいたのは、女性のお客様です。
この生地の何とも言えない美しい「エメラルド・ブルー」的な色合いを気にっていただき、カラーレスのジャケットにスカートのスーツをお仕立ていただきました。
ノーカラーは、どうしてもフォーマルになりがちなジャケットを、日常でも着易くしてくれるます。
しかも喉元が詰まりすぎることなく、V字に開いているので、シャープな印象は残したまま、すっきりとした装いに魅せてくれます。
スカートは、少しフレアを効かせています。メルトン生地ならではの、形状をキープできる特質を生かしたデザインになりました。
ライニングは特別にブルー系の市松模様のものをお取り寄せしました。
ボタンは付けたくなかったので、ホックを2つ取り付けました。
その結果、フロントも付き合わせのシャープな印象になりました。
・・・・まだまだ寒い冬が続きます。
しかし、年が明けると「早春」という言葉にもあるように、日照時間も少しづつ伸びてきます。ダークなスーツも素敵ですが、このような着ている人も、周りの方も明るい気持ちにさせてくれるお洋服は、まさに早春にぴったりですね。