似合うスーツ選び

オーダースーツとはオーダースーツとは

スーツの起源スーツの起源

現在のスーツのフォルムの直接の起源は、1800年代の英国紳士階級の乗馬服と、ロイヤルネイヴィー(英国海軍)の航海用ジャケットの二種類に見ることができます。

第一に、紳士用乗馬服は、もともとテールの長いフロックコートの形でしたが、動きに制限があるので、着丈は次第に短くなりました。また、鞍にまたがった時にテールが美しく左右に流れるように、ベントが出現しました。乗馬時は晴天だけではなく、荒天もあり、ポケットにはフラップも付き雨を防ぎ、また汚れ仕事もありますので、袖は本切羽になりました。釦は首まで掛けていましたが、機能的ではないので次第にその個数を減らし、2個ボタンがスタンダードになりました。しかし乗馬服の名残は、ラペルに残るフラワーホールによって確認できます。

第二の英国海軍のジャケットに関しては、英国周辺の冷たい海域の風雨から、身体を守るために、内合わせを深くダブルブレストの構造になりました。艦の向き(タック)により風向きが変わるため、左右の身頃の重ねを変えられるように、ジャケットの前身頃の両方に釦とホールが付きました。その釦の数も時代を経て、少なくなり、現在の6個ボタン2個掛けのスタンダードな形に落ち着きました。

オーダーメイドとBESPOKEオーダーメイドとBESPOKE

英国に限らず、貴族階級や紳士階級の服は、その時代の仕立て職人の熟練した「手」により、生み出されてきました。

1800年代なかばに入ると、軍人が住んでいたロンドンのメイフェア地区、サヴィル・ロウストリート周辺に、仕立屋が集まるようになり、現在でも9件の有名テーラーが営業しています。

彼らは「Bespoke Tailor」と名乗りました。これは客に希望を話される(Be spoke)から作られた造語でありサヴィル・ロウ発祥であると言われています。日本で一般的なオーダーメイドの仕立店の事です。 彼らの生み出す、「ブリティッシュ・ドレープスーツ」は、バストとショルダーからウェストにかけて男性的な美しい絞り込みのドレープを描く、マニッシュなフォルムです。

サヴィル・ロウ界隈の職人たちが生み出したこのスーツは、英国の覇権とともに全世界に広まり、日本にも明治初年には横浜に最初のテーラーがオープンしています。

日本で通常使われる「オーダーメイド」とは、クライアントから一着ずつ託されるビスポークの事であり、当店は英国発祥のこの業態を、東洋の一角で忠実に受け継ぎ、発展させていきたいと願うBespoke Tailorです。

オーダースーツと既製品の違いオーダースーツと既製品の違い

注文をいただいてから、お客様のボディに対して作り込んでいくオーダースーツと、最初から複数のお客様のボディを想定して作ってある既製品とは、そのモノの発想から違います。
しかし、実際は以下のポイントが全く違っています。

  1. お客様に最適の「バランス」でスーツが作られる

    テーラーの仕事は、「お身体に服を合わせる」ことではありません。それらを含み、最適なバランスのスーツをご提供することです。着丈、肩幅、ウェストの絞り、パンツのシルエットには、必ずお客様を最も美しく見せる最適なバランスがあります。

    Tailor makes the man という言葉の通り、大人が満足いただける服を作ります。

  2. 長く着用できることが前提に作られている。

    オーダースーツは、そのお客様の体型と時代の流行の変化に合わせて、補正やデザインを修正することが出来るように、仕立ててあります。肩幅の補正や袖筒、パンツの大幅なウェスト直等に対応できるように、縫代が確保されています。また、リクエストに応えられるような工房(アトリエ)と職人が常に待機しています。

  3. 上質な天然素材を使っている。

    長くご愛用頂くために、生地の質は常に上質で耐久性のある天然素材を使います。

    英国とイタリアで織り上げられるウール、カシミア、シルク、リネン、コットンなどの上質生地は、肌になじみ、見た目と着心地の満足感を得られます。三洲堂テーラーはほぼ全ての有名生地メーカー、マーチャントの製品を取り扱っています。