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【新商品】ゼニアのトロフェオ、ストライプ生地のスーツ

2017年7月12日

イタリアの高級生地メーカー(ミル)、エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)のスリーシーズン物では、高級品であるトロフェオ(TROFEO)生地のスーツが仕上がりました。

 

 

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もともとゼニアは仕様糸の細さを表示する単位「Super」を表記しないミルです。生地のクオリティに自信を持つゼニアは、品質を単に「Superfine Wool」としか表記していませんでした。

 

メーカー本体の見解では,、このトロフェオにしろ、人気のトラヴェラーやクールエフェクトにしろ、製品の品質向上の努力を不断に進めているので、その時々のSuper表記はしていないとのことです。

また、糸が細くても生地の値段が高くなることもあるので、「Super」がスーツ生地の価値判断基準となることはない、とも言っていました。

 

実際にライバルのロロピアーナも、こと「タスマニアン(TASMANIAN)」という代表的な生地において、ここ20年で糸の細さはSuper100からSuper150に変化しています。

 

 

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ゼニア社は現在、トロフェオ生地はSuper150ウールで構成されているといっています。確かにこの生地の奥深い色彩と光沢、深い陰影(ドレープ)は、Super150クラスになります。

 

 

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今回ご紹介するスーツも、ベースの深みのあるネイヴィー地に控えめながらしっかり存在感を持つピンストライプが濃淡交互に刻まれた、美しいトロフェオ生地で作られました。

 

 

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シンプルなシングルブレスト2個釦、サイドベンツのクラシックなデザインです。

 

 

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外見はクラシックですが、実際はノーパッド+一枚芯で仕立ててあります。

軽くストレスを感じない快適な着心地を保証します。

 

 

 

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ボタンとライニングはゼニアのオフィシャルを使いました。

シックな組み合わせが好きなお客様らしいチョイスです。

 

 

 

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トロフェオ生地はスリーシーズンご活用いただけます。

この夏から11月位まで、ぜひこのスーツをご愛用いただきたいものです。

 

 

 

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Ermenegildo Zegna TOROFEO 230g/m Superfine Australian Wool

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・・¥291,000~

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・・¥153,000~

 

 

【新商品】ザ・ローリング・ストーンズのファッションとゼニア極上「トロフェオ」生地のストライプスーツその①

2017年7月9日

オーダーメイドを生業としていますと、たびたび訊かれる質問があります。「この今のスーツのデザインはどれほど持つのか?」、言い換えますと「今の着丈短めタイトなスーツスタイルは、お金かけてオーダーしても流行はすぐ変わらないよね」という了解を求められます。

 

そんな時はスーツスタイルは約10年~15年周期で変動するので大丈夫!とお答えしています。

 

細やかな変遷は一度調べてみる予定です。

 

・・・そんな事を考えてふと自分が生まれた頃、1964年頃のスーツスタイルはどうだったんだろうと思い、ネットで当時の写真を探してみました。

 

 

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おお・・・ありました! 今なお現役のロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が1962年にデビューして間もないころのプロモーション写真です。ストーンズのメンバーは制服のように同じ服を着て演奏したり、写真を撮られたりする事が嫌いでした。なので貴重な一枚だと思います。

 

 

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こちらの写真の方がストーンズらしいですね。良く観るとジャケット丈はほぼ標準的な長さで、3つボタンが多い。右端のビルワイマンのダブルブレストは当店のスポーティーなダブルのデザインにそっくりです。ミックを見れば判るように、パンツはノータックで丈は短く裾巾も細くなっています。ほぼ全員ブーツをはいているようです。

 

 

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ストーンズのスーツ姿の写真は70年代に入ると急激に減ります。フラワーチルドレンやヒッピーブームもあって、服はより装飾的に中性的に変化し、派手目のメイクもするようになりました。

 

上の写真ではバンド設立時のリーダー、ブライアン・ジョーンズが姿を消し、凄腕のギタリスト、ミック・テイラーが加入しています。音楽的な充実度は1970年代初期のこの写真の頃が高く、私も当店でBGMに流したりしています。

 

 

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最後の写真はストーンズ1972年のものです。

 

ミックとキースの服はよりワイルドになっています。このころの彼らの姿は動画や写真で多数観る事ができますが、少し近づきにくいカリスマ性と凄みが感じられます。

 

 

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そういえば、ミック・ジャガーのこのスーツはロンドン、サヴィル・ロウで当時大人気だった「トミー・ナッタ―」というテーラーで仕立てたものです。

 

 

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トミー・ナッタ―は年代に1970年代に大活躍したテーラーですが、80年代とともにそフェードアウト、80年代はアルマーニやベルサーチなどのイタリア勢がスーツスタイルを席巻する時代となりました・・・。

 

 

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・・・ということで、本日は「ゼニアのトロフェオの美しいストライプスーツ」に入る前に力尽きましたので、一枚だけ写真を載せまして、残りは明日以降UPさせていただきます。

 

 

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ちなみにこの鹿児島で「ストーンズが好きな方」とお会いしたことはほとんどありません。例外的に見た目も趣味もロックしているY様というお客様がいらっしゃる位です。

 

もしブログをお読みの方でお好きな方がいらっしゃいましたら、ぜひお声をおかけ下さいませ(笑)!

 

【新商品】浴衣(ゆかた)感覚・・・プリント柄「シャツ・ジャケット」!

2017年6月26日

お客様からオーダーをいただいていた、シャツジャケットが仕上がってきました。

 

当店のパターンオーダーシャツジャケットは、専用のバンチブックから生地をお選びいただけると同時に、¥20,000追加すれば普通のシャツ生地をジャケットにお仕立てすることも可能です。

 

 

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まず一着目のシャツ生地は、イタリアの高級シャツ生地メーカー、カンクリーニ(CANCLINI)の「ANTIBES(アンティーブ)」と銘打たれたライン。

 

 

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フランス南部リヴィエラ地方のリゾートタウン、アンティーブをイメージしたシャツは、80番双糸の薄手のピュアコットンに美しいプリントを施した、大変カラフルかつ開放感あふれる生地です。

 

 

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シングル一個釦、ピークトラペル、ノーベントでお仕立てしました。

 

 

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背中に裏地(ライニング)をオプションで取り付ける事も可能ですが、このジャケットはなるべく「さらり」と着て楽しみたいとの事で、裏は全くありません。

 

 

 

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袖のボタンも2個だけにして、本当に着流し風に身に付けるシンプルなデザインになっています。

 

 

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カンクリーニ・シャツジャケットお仕立て上り(税別)

シャツ代¥26,000+ジャケット加工賃¥20,000

=合計¥46,000(税別)です

 

 

 

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次に英国を代表するプリント柄、「リバティ・プリント(LIBERTY PRINT)」を使ったシャツジャケットです。

 

 

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こちらはリバティ・プリントならではの、薄いベージュをベースとしたコットンに唐草模様が施された素敵な柄です。

 

 

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シングル3個釦、センターベント、袖は3個釦の本切羽です。

 

 

 

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リバティプリントの専門ブックには、このシャツ生地以外にも多数の楽しく美しいピュアコットンやリネン(麻)のプリント生地がコレクションされています。

 

 

 

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リバティ・プリント(LIBERTY PRINT)

 

シャツ・ジャケットお仕立て上り(税別)

 

¥19,000++¥20,000=¥39,000

 

 

皆さまもこの夏、浴衣感覚で楽しめるプリント柄のシャツジャケットを、一枚お仕立てになってはいかがでしょうか?

 

【新商品】ひたひたとダブルブレストの復権が始まっている・・・?

2017年6月20日

ダブルブレスト(以下ダブル)のスーツは、1990年ごろのバブル時代の浮かれた気分の中で人気があったせいなのか、この失われた20年(もう30年近い!)の間はなかなか復権出来ない状態が続いています。

 

 

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当時流行った肩幅が広くボタン位置がすごく低く、着丈のやけに長いダブルのジャケットに、3本タックのダボダボパンツは、生地の色合いも明るいものが多く、今で言うところの「チャラい」イメージでした。

 

 

 

 

 

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べつにダブルは軽薄な成金が好むわけではなく、この日本国の今上天皇陛下から西洋で言えば英国のチャールズ皇太子まで、由緒正しい堅実な方々にも愛されています。

 

 

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メンズウエア業界としては、ずっとタイトなシングルブレストのスーツやジャケットが流行り続けている中で、少しでも次のトレンドに消費者の目を向かせたい意向です。

その意を汲みまして、メンズファッション誌もダブルブレストのジャケットやタック入りのパンツを盛んに取り上げていいます。

 

このTAGLIATORE(タリアトーレ)のジャケットも、バーニーズNYではイチオシでした。ダブルブレストながらそれほど重厚でないので、気軽に着用できる雰囲気ですね。

 

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ということで、今日ご紹介するジャケットはお客様にとって久しぶりのダブルブレストということです。6個釦×2個掛け(6×2)、サイドベンツの正当派ブレザーです。

 

 

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生地はロロピアーナが手掛ける「SUMMERTIME」。ウール&シルク&リネンの雰囲気ある素材です。シルク混ならではの光沢に、リネンのざっくりした質感を、しっかりとウールでまとめているとても上質な生地です。

 

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現在当店でもダブルのスーツやジャケットのご注文は、月に2.3着ほどしかありません。

ダブルブレストを象徴する大きく胸を覆うエレガントなピークトラペルは、日本語で「剣襟」という名の如く大きな弧を描く剣(つるぎ)のようです。

 

 

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ピークトラペルには、装飾的な非日常性を感じることができます。

これもダブルブレストがマニッシュな軍服の発展系であるという事から言えることでしょう。

 

 

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デザインは正統派の6×2のダブルブレストに、チェンジポケットも付けてブリティッシュな雰囲気を出しています。その反面肩の袖付けはマニカカミーチャという非常にリラックスした仕様にしています。生地もイタリア製ですがこんなポイントに、着心地とエレガントの両立を図るお客様の想いを感じます。

 

 

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ボタンはクラシックなメタルをお選びいただきました。

 

ネイヴィーのブレザーは、もともとNAVY=海軍の制服が原点です。そして男性なら海軍のブレザーに憧れを持つ気持ちが、きっとどこかにあるはずです。

 

 

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夏服ですから背抜き仕様にいたしました。

お客様は夏季のご出張も多いらしく、高温多湿の気候に合わせて少しでも涼しくしたいものです。

 

 

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このような魅力的なダブルブレストのジャケットを着る方が増えてきますと、ダブルもいいな!という世の男性達も増えてくるのではないでしょうか?

 

当店もエレガントでクラシックなダブルをぜひ皆さまにおススメいたします!

 

 

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Loro Piana SUMMERTIME wool&silk&linen

 

ジャケット・お仕立て上りプライス(税抜き)

 

BESPOKE(借縫い付き・ハンドメイド)・・・¥223,000~

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥122,600~