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【新商品】六月燈、夏の白、コットン&ウール ブレザー

2017年7月16日

この2日間「照国神社の六月燈」という鹿児島では夏の最初の大きな祭りが開催されています。7月16日になるとほぼ毎年梅雨明けになります。写真は夕方の混雑ぶりです。普段静粛な雰囲気の照国神社界隈がこの2日間は大賑わいです。

 

 

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夏になると「白」色の出番が多くなります。

白は他の色合いと組み合わせると見事に対象物を引き締めて目立たせる効果を持つ色です。

 

 

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最近手に入れた枕崎の「桐蔭窯」さんの陶磁器の湯呑とティーカップの色はご覧のように清潔感ある白です。

 

どちらもミニマムなデザインで、緑茶やコーヒーの色合いが引き立ち、目で味わうことができる器だなと感じました。

 

 

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いよいよ本格的な夏の間、私もこのようなジャケット+パンツのスタイルで仕事をしています。ジャケットは濃紺のシルクモール。とても軽く通気性もありこの季節に欠かせないジャケットとして愛用しています。パンツはピュアリネンです。

 

 

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白い麻のパンツは確かにシミや汚れに弱いけど、空高く入道雲が湧きおこる真夏の太陽の下では、これに勝るものはありません。英国に始まり日本も含め、世界中のの海軍が白と紺の組み合わせの制服を採用していることが、実感として理解できます。碧い大海原ではさらに映えることでしょう。

 

 

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今日は新しいブレイシズを付けました。ブレイシズとはいわゆる「サスペンダー」のことです。

 

・・・いわゆるサスペンダーは、本来はソックスや下着を吊るすガーターベルト等を差すのものです。基本的に英語では「ブレイシズ」と言いますので、海外でご購入される際は気を付けてほしいです(笑)。

 

ネイヴィーのバンドに白の革で、いかにも「夏」なので購入しました。

見た目はいいのですが、バンド自体は布製なので伸縮性が無く、なで肩の私にはややずり落ちやすい欠点があります。たびたびずり落ちそうになるので困ります。しかし、これも自分で身に付けないと判らぬ学習です。堪りかねてパンツのブレイシズ用ボタン位置をずらしました。

 

 

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ということで、お客様からも夏のネイヴィーブレザーのオーダーを多くいただきます。今回ご紹介するブレザーは、イタリアのファビオ(FABIO)社の63%コットン&35%ウール+2%ポリウレタンという、雰囲気ある生地でお仕立ていただきました。

 

 

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生地の表面は、2種の凹凸サッカー部分と平面部分を幾何学的に配置し、大きなチェック模様が描かれています。個性的な表情のあるブレザー生地です。

 

 

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シンプルなシングル胸2個ボタン。ブレザーらしくサイドベンツを切っています。

際から7mmにミシンステッチを入れて、スポーティーな雰囲気を出しました。

 

 

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腰ポケットはアウトポケットです。

こちらもカジュアル感をだしています。

 

 

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内側は大見返しの1枚仕立てです。うすいピンク色の背裏だけを付けた、夏らしい涼感ある仕様ですね。

 

 

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ボタンは本水牛の明るめの艶消しです。

釦1個1個の表情が変化する水牛ボタンは、ともすれば固くなりがちなネイヴィーブレザーに少しだけ安らぎを与えて、着る人にも観る人にもリラックス感を出しています。

 

 

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この夏の定番ブレザーとしてお使いいただけることと存じます!

 

 

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T.G.FABIO  63%COTTON&35%WOOL&2%Polyurethane 265g/m

 

ブレザーお仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥133,000

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥59,900

 

 

【新商品】ゼニアの伝統、夏のHigh Performance。

2017年7月14日

2017SPRING&SUMMER SALE開催中!

 

~7月30日・日曜日まで!

 

ストック生地仕様

BESPOKE(フルオーダーメイド)・・20%OFF!

 

生地見本帳使用

BESPOKE&パターンオーダー・・・10%OFF!

 

 

 

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最近でこそイタリアの高級生地メーカー、ゼニアの盛夏用生地は「クールエフェクト(COOLEFFECT)」が有名です。しかし8年ほど前までは、永らく「ハイ・パフォーマンス(High Performance)」 が占めていた時期がありました。

 

 

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「ハイ・パフォーマンス」は織りあげている糸そのものに、スピンをかけた強撚̪̪糸を使っていてます。皴がよりにくく回復性も良い性質から、夏スーツ地としてとても人気です。

クールエフェクトが出回るようになってからも、供給し続けているところを見るとやはり根強い人気があるのだと思います。

 

 

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現在ではゼニアは、ハイ・パフォーマンスという名前の高級ウォッチまでリリースしているほどです。

 

 

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最近ではこのハイ・パフォーマンスに涼感をもたらすために、クールエフェクト生地用の糸も掛け合わせ、「High Performance COOL EFFECT」という生地もリリースされています。

 

今回オーダーをいただいた生地は、ミドルグレーのオルタネートストライプという、とても夏服らしい雰囲気です。

 

 

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オルタネートストライプである上に、シングルブレスト2個釦サイドベンツのデザインは、正統的な英国スーツという雰囲気です。

 

 

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肩パッドを省き、一枚芯で作ったこのジャケットですが、肩はノーマルな袖付けなので見た目はかっちりとしています。しかし着心地は軽く柔らかくストレスを感じさせません。

 

 

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ボタンはゼニアオフィシャルの本水牛釦、ライニングもゼニアロゴ入りオフィシャルのドットのシルバーグレーです。

 

 

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お客様はずっとネイヴィー系のダークスーツをオーダーされてきました。今回が久しぶりのグレーのスーツということで、多少顔映りのご心配をされていましたが、杞憂に終わりました。

 

とっても良くお似合いになってました!

 

 

 

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Ermenegildo Zegna High Performance 210g/m Superfine Australian Wool

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥284,000

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥149,000

 

 

 

【新商品】ゼニアのトロフェオ、ストライプ生地のスーツ

2017年7月12日

イタリアの高級生地メーカー(ミル)、エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)のスリーシーズン物では、高級品であるトロフェオ(TROFEO)生地のスーツが仕上がりました。

 

 

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もともとゼニアは仕様糸の細さを表示する単位「Super」を表記しないミルです。生地のクオリティに自信を持つゼニアは、品質を単に「Superfine Wool」としか表記していませんでした。

 

メーカー本体の見解では,、このトロフェオにしろ、人気のトラヴェラーやクールエフェクトにしろ、製品の品質向上の努力を不断に進めているので、その時々のSuper表記はしていないとのことです。

また、糸が細くても生地の値段が高くなることもあるので、「Super」がスーツ生地の価値判断基準となることはない、とも言っていました。

 

実際にライバルのロロピアーナも、こと「タスマニアン(TASMANIAN)」という代表的な生地において、ここ20年で糸の細さはSuper100からSuper150に変化しています。

 

 

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ゼニア社は現在、トロフェオ生地はSuper150ウールで構成されているといっています。確かにこの生地の奥深い色彩と光沢、深い陰影(ドレープ)は、Super150クラスになります。

 

 

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今回ご紹介するスーツも、ベースの深みのあるネイヴィー地に控えめながらしっかり存在感を持つピンストライプが濃淡交互に刻まれた、美しいトロフェオ生地で作られました。

 

 

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シンプルなシングルブレスト2個釦、サイドベンツのクラシックなデザインです。

 

 

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外見はクラシックですが、実際はノーパッド+一枚芯で仕立ててあります。

軽くストレスを感じない快適な着心地を保証します。

 

 

 

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ボタンとライニングはゼニアのオフィシャルを使いました。

シックな組み合わせが好きなお客様らしいチョイスです。

 

 

 

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トロフェオ生地はスリーシーズンご活用いただけます。

この夏から11月位まで、ぜひこのスーツをご愛用いただきたいものです。

 

 

 

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Ermenegildo Zegna TOROFEO 230g/m Superfine Australian Wool

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・・¥291,000~

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・・¥153,000~

 

 

【新商品】ザ・ローリング・ストーンズのファッションとゼニア極上「トロフェオ」生地のストライプスーツその①

2017年7月9日

オーダーメイドを生業としていますと、たびたび訊かれる質問があります。「この今のスーツのデザインはどれほど持つのか?」、言い換えますと「今の着丈短めタイトなスーツスタイルは、お金かけてオーダーしても流行はすぐ変わらないよね」という了解を求められます。

 

そんな時はスーツスタイルは約10年~15年周期で変動するので大丈夫!とお答えしています。

 

細やかな変遷は一度調べてみる予定です。

 

・・・そんな事を考えてふと自分が生まれた頃、1964年頃のスーツスタイルはどうだったんだろうと思い、ネットで当時の写真を探してみました。

 

 

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おお・・・ありました! 今なお現役のロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が1962年にデビューして間もないころのプロモーション写真です。ストーンズのメンバーは制服のように同じ服を着て演奏したり、写真を撮られたりする事が嫌いでした。なので貴重な一枚だと思います。

 

 

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こちらの写真の方がストーンズらしいですね。良く観るとジャケット丈はほぼ標準的な長さで、3つボタンが多い。右端のビルワイマンのダブルブレストは当店のスポーティーなダブルのデザインにそっくりです。ミックを見れば判るように、パンツはノータックで丈は短く裾巾も細くなっています。ほぼ全員ブーツをはいているようです。

 

 

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ストーンズのスーツ姿の写真は70年代に入ると急激に減ります。フラワーチルドレンやヒッピーブームもあって、服はより装飾的に中性的に変化し、派手目のメイクもするようになりました。

 

上の写真ではバンド設立時のリーダー、ブライアン・ジョーンズが姿を消し、凄腕のギタリスト、ミック・テイラーが加入しています。音楽的な充実度は1970年代初期のこの写真の頃が高く、私も当店でBGMに流したりしています。

 

 

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最後の写真はストーンズ1972年のものです。

 

ミックとキースの服はよりワイルドになっています。このころの彼らの姿は動画や写真で多数観る事ができますが、少し近づきにくいカリスマ性と凄みが感じられます。

 

 

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そういえば、ミック・ジャガーのこのスーツはロンドン、サヴィル・ロウで当時大人気だった「トミー・ナッタ―」というテーラーで仕立てたものです。

 

 

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トミー・ナッタ―は年代に1970年代に大活躍したテーラーですが、80年代とともにそフェードアウト、80年代はアルマーニやベルサーチなどのイタリア勢がスーツスタイルを席巻する時代となりました・・・。

 

 

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・・・ということで、本日は「ゼニアのトロフェオの美しいストライプスーツ」に入る前に力尽きましたので、一枚だけ写真を載せまして、残りは明日以降UPさせていただきます。

 

 

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ちなみにこの鹿児島で「ストーンズが好きな方」とお会いしたことはほとんどありません。例外的に見た目も趣味もロックしているY様というお客様がいらっしゃる位です。

 

もしブログをお読みの方でお好きな方がいらっしゃいましたら、ぜひお声をおかけ下さいませ(笑)!