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【パターンオーダー】濃茶のトラヴェラーでクラシックなスリーピースを!

2019年1月19日

今冬シーズンのトレンドは、もともとビジネス向けのスタンダードなコレクションを展開していたブランドが、サイドラインを設け、業界では「ミルド」といわれる起毛感のあるツイーディーな生地を取り入れたことです。

 

 

 

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ゼニアのトラヴェラーは、シワの回復性が非常に良い、高級ビジネス生地です。

出張などで連続で着用する場合でも、一晩ハンガーに掛けておけば翌朝にはかなり回復しやすいので、ビジネススーツやスペアのパンツには最適です。

今回パターンオーダーをいただいたゼニアのトラヴェラーは、ダークブラウンのミルド調の風合いの良い生地です。

 

 

 

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【お客様は・・・】40代の法律関係のお仕事に就いてらっしゃる方で基本的に毎日スーツを着用せねばなりません。また身体を鍛えてらっしゃり、特にスポーツマンに多い、ヒップがパンと張った出尻体型でらっしゃいます。

 

これまでも転勤先で様々なオーダー体験をされてきましたが、当店のスーツが一番しっくりと身体を包んでくれる、とのことで今回も転勤先からオーダーをご依頼いただきました。

 

 

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【ご要望】毎日着用するスーツなので、シワになりづらい、またはシワが取れ易いこと。

柔らかい印象の生地で、クラシックな装いを心がけたい事

鍛えている身体に無理なく、しかしフィット感は出したい事 などでした。

 

 

 

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【お選びいただいた生地は・・・】ということで、ゼニアのトラヴェラー、ミルド調の雰囲気ある「こげ茶色」をお選びいただきました。270g/mという合冬生地なので秋冬でも軽く快適な着心地です。

 

 

 

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【デザインとオーダー手法】

スリーピースにされました。

シングルブレスト2個ボタン、サイドベンツの英国風スタイル。

パンツはノータックのストレート、ベストは5個ボタン5個掛けです。

お客様のご要望とご予算から、パターンオーダーでお仕立てしました。

 

 

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【オプション】・・・ゼニアにはロゴの入ったオフィシャルのライニングとボタンが数多く用意されています。今回はスリーピースとの事で、ベストの背中にもライニングが入ります。大柄のストライプのこげ茶ロゴ入りのライニングをお選びいただきました。

ボタンは本水牛のダークブラウンです。ロゴが刻まれたシックで存在感あるボタンです。

 

 

 

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【お仕立てのポイント】・・身体を鍛えていると胸とヒップに張りが出ます。パターンオーダーなのでBESPOKEとまではいかないものの、採寸と補正は提携ファクトリーとも入念に打ち合わせしました。

 

 

 

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パターンオーダーの場合、どこまで採寸と補正を任せられるプロフェッショナルのフィッターが力を発揮できるかが、成否のカギを握ります。

 

三洲堂テーラーは1930年の創業以来。その道のプロとしてBESPOKEで培った採寸力と補正力、加えてデザイン提案力を発揮し、お客様のニーズにお応えしつつさらに魅力を引き出せるスーツをご提案いたします。

 

 

 

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【三洲堂テーラーから】・・・こげ茶のメランジ調の風合いの良い生地、というとカントリースーツ的なイメージがあります。しかし、このゼニアのトラヴェラー生地は確かに少し柔らかさを出していますが、スリーピースになるとかっちりとした正統派の雰囲気が滲みます。

 

生地の完成度の高さが、スーツの上質感を生みだす典型例だと感じました。

 

 

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【プライス】 スリーピース・スーツお仕立て上りプライス(税別)

 

パターンオーダー・・・・・¥124000~

Pre BESPOKE(仮縫い付き・マシンメイド)・・・¥184000~

BESPOKE(フルオーダーメイド・仮縫い付き・ハンドメイド)・¥254000~

 

 

 

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【関連記事は・・・・】

 

①【BESPOKE】エルメネジルド・ゼニア、ミドルグレーのスリーピース

 

②【新商品】ゼニアの秋冬トラヴェラーのスリーピース

 

③【新作品】TRAVELLER ブラック・スリーピース・スーツ

 

 

 

 

【英国コート生地】真冬へようこそ!パターンオーダーで作るアルスターコート

2019年1月11日

冬真っただ中・・・吹き付ける冷たい北風、しんしんと地面から湧き上がる冷気から身を護るオーバーコートは、やはり身体に合ったサイズが必要です。

 

今日ご紹介するアルスターコートは、厳寒で知られる北アイルランドのアルスター地方で着用されていたオーバーコートの一種です。

 

 

 

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まず第一の特長として、6個ボタンまたはまたは8個ボタンのダブルブレストであること。「ダブルブレスト」ということだけでも、生地が身体をすっぽりと覆いますから、かなり温かくなります。

 

 

 

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次にアルスターコートの語源となった「アルスターカラー」が付いていること。アルスターカラーとは写真のように、ダブルブレストのピークラペル(下襟)に、上襟がぴったりと同サイズで付いている襟のカタチです。

 

 

 

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アルスターカラーは、最近特に人気のある襟型です。ノーマルなダブルのチェスターコートにも通常のピークトラペルではなく、アルスターカラーが付いているものが多くなりました。

 

 

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3番目の特長は、フラップ付きパッチポケットです。北アイルランドのアウターウェアとして重宝されていたこのコート、仕事で着る際に悪天候でもフラップが付いていれば雨風も気になりません。

 

 

 

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背中のバンドもアルスターコートの特長です。

若干、飾りバンドになってはいます。しかしもともと背中にゆとりを持たせた上で、バンドでギャザリングさせていますから、ワークウェアとしての動きやすさをコートにもたらしています。

 

 

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カフスがターンナップになっている事もユニークな特長の一つです。その昔わずらわしいボタンではなく、さっと袖まくりして作業に取り掛かった名残です。

 

 

 

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ということで、三洲堂テーラーではコチラのコートを、BESPOKEだけではなくパターンオーダーメイドやPre BESPOKEでもオーダーを受け付けております。

 

 

 

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このコートは、英国サヴィル・クリフォードのヘヴィーウェイトのコート生地を使いました。550g/mの厚みのあるウールを使っていますから、北風も通さずがっしりと身体を覆います。

 

英国生地らしい大柄のチェックが、ダークグレーベースのサージ生地の上に渋く乗せられています。

 

 

 

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コートのパターンオーダーでは、各種サイズとデザインを取り揃えています。

 

BESPOKEに比べ、比較的安価でご案内ができます。ただし納期は約50日かかります。

皆様「次の冬」に備えて、コートをご準備されては如何でしょうか?

 

パターンオーダーですが、日本国内の提携工場でしっかり縫製仕立ていたしますので、10年は平気で着用いただけます!

 

 

 

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Savile Clifford (England) 550g/m Pure Wool

 

アルスターコート・お仕立て上りプライス(税別)

 

パターンオーダー・・・¥173000~

 

Pre BESPOKE(仮縫い付き・マシンメイド)・・・¥203000~

 

BESPOKE(フルオーダー・ハンドメイド)・・・¥258000~

 

 

 

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【オーバーコート・関連記事はコチラ!】

 

 

①【コート】いよいよ冬本番、コートの出番です

 

 

②【BESPOKE】さらりと着るカシミアのラグランコート

 

 

③【BESPOKE】ベネディクト・カンバーバッチのアルスターコート

 

 

 

 

【パターンオーダー】厳寒から身を護る強い味方、ウール&カシミア・フランネル

2019年1月9日

ここ日本のディープ・サウスも新しい年のスタートから、晴天に恵まれました。

 

お正月以来晴天の日が多く、東シナ海から吹き寄せる冷たい風は吹いていても、窓外の景色は明るく暖かさを感じます。

 

 

 

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1月4日の仕事始め以来、裁断台には補正待ちのお洋服が山積みです。

 

昨年11月以降、裁断士、裁縫士ともに休日まで出勤して製図に、裁断、仮縫いと補正、上着とズボンとチョッキの仕事準備や本縫製・・・・と目の回るような忙しさです。

 

 

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真冬にそんな多忙な日々が続くと、体調も崩し易くなります。

風邪をひかぬよう自己管理する事も大切な仕事です。

 

防寒ということでは、最近はダウンジャケットやヒートテックなど便利な着用アイテムがあります。しかし、クラシックな紳士服飾の王道スタイルを標榜する(笑)当店を預かる私としては、基本的にダウンを着ない主義ですから、どうしてもウールやカシミアに頼ることになります。

 

 

 

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【お客様】

 

40代の会社にお勤めのサラリーマンの方です。がっちりとしたご体格なのでスーツはこれまでもパターンオーダーされていたとのことです。

 

 

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【ご要望】

 

通常のウーステッド系のスーツはすでにお持ちなのですが、こと防寒という点では厳しい。いよいよ上質なフランネルのスーツで冬を乗りう切りたい・・・というご要望です。

 

 

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【生地選び】

 

そんな状況下で、お客様にも一番おすすめしている生地が、ロロ・ピアーナ(Loro Piana / ITALY)のウール&カシミア・フランネル(Wool&Cashmere Flannel)です。

320g/mと冬服にしては少し軽めですが、ウールはSuper130クラス、5%のカシミアも最上級の原毛を使っていて、こんなに暖かく手触りの良いスーツ生地はありません。

 

 

 

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【デザイン&オーダー手段】

そんな素敵なフランネル生地を使うなら、やはりスーツはスリーピースかダブルブレストで身体全体を覆いたいものです。

ということで、オフィスワークにも役に立つスリーピースにされました。

シンプルにシングルブレスト2個ボタン、背中はサイドベンツを切っています。

 

 

 

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これまでもパターンオーダーでスーツをお仕立てされてらっしゃり、大変ご満足をいただいていますので、今回もパターンオーダーにされました。

 

 

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【オプション等】

 

お客様の小技を効かせたこだわりポイントは、袖の切羽についている飾りボタンのボタンホール&付け糸の糸色をエンジに替えたことです。

 

 

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ボタンは本水牛、ライニングはチャコールグレーと相性の良い明るめのネイヴィーをお選びいただきました。

 

 

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【お客様のご感想」

 

スリーピースで着用すると、その温かさと軽さに驚きます。

 

次に気付くのはロロ・ピアーナ生地ならではの、自然な光沢と高級感です。艶のあるカシミア入りフランネルは仄暗い室内でも鈍い光を放ち、存在感ある上質スーツだと判ります。冬服は活用期間が短い? そんな事を全く感じさせないへヴィーユースで着てらっしゃるとのことです。

 

 

 

 

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【三洲堂テーラーから】

 

フランネルやツイード生地を敬遠されるお客様もいらっしゃいます。先ほど述べたように着用期間が短いのではないか、という疑問を持たれるようです。

 

私の日常感覚では、フラノのスーツやジャケットは12月に入るとすぐに着るようになり、1月と2月は必需品、3月後半でようやく手放します。現在毎日フランネルのスーツを連続着用しています。テーラーなのでそこはありがたく、このロロピアーナのウール&カシミアフランネルが主体です。

 

決定的なのは日中の気温が10度前後では、どんなに厚手の生地でスリーピースにしようとも、起毛の無いウーステッドのノーマルな生地だと寒さは防げません。

 

おかげさまで毎年寒い時期に風邪をひかずに過ごせます!

 

 

 

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【オーダープライスは・・・・】

 

Loro Piana WOOL&CASHMERE(5%) Flannel 320g/m

 

スリーピース・スーツ お仕立て上りプライス

 

パターンオーダーメイド・・・¥160,000~

 

プレ・ビスポーク(仮縫い付き・マシンメイド)・・¥210000~

 

BESPOKE(仮う縫い付き・ハンドメイド)・・・¥306000~

 

 

 

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【参考サイト:フランネルを使った事例に関しては・・・】

 

 

 ①【新作品】ドラッパーズ「True Blue」極上フランネルジャケット

 

 

②【新作品】ロロ・ピアーナの美しいフランネル・スリーピース・スーツ

 

 

③【英国生地】冬到来!フランネルのダークグレースーツ

 

 

三洲堂テーラーには、多種多様なフランネル生地のバンチブック、現物生地がございます!ぜひお手に触れて、ご試着してみてください! お待ちしております。

 

【秋色】美しい色・・キャメルのダブルブレザー登場!

2018年12月3日

秋色・・・というと皆様は何色を想い出すでしょうか?

 

山野を彩る紅葉や、晴れ渡った夕方にどこまでも続く茜色の鱗雲などなど。

 

 

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私たちは仕事柄、シーズンになると店内の生地ストックに並ぶカシミアコート生地の色であるキャメル、すなわちラクダ色を思い起こします。

 

 

 

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今日ご紹介するダブルブレストのブレザーは、イタリアの大手生地メーカー、カノニコ(CANONICO)社の360g/mフランネルウールでお仕立てしました。

 

 

 

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カノニコはイタリア最大規模のファクトリーを構えています。生地のバリエーションも非常に多く、ノーマルなウーステッド系からフランネル、ツイード、リネン&シルクなど魅力的な生地を数多くラインナップしています。

 

 

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例えば、個性的でハイクオリティなファブリックデザインで有名な、マーチャント(生地商)ドラッパーズ(DRAPERS)社などは、そのコレクションのほとんどをカノニコに依頼しています。

 

 

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秋のマローネ(栗色)とでも表現できましょうか?

ブラウンの深みのある素敵な色合いです。

 

 

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最近人気のブリティッシュテイストのダブルブレスト(通称ダブル)のブレザー、私もネイヴィーを愛用しています。胸を交互に深く覆って使う生地も多めですから、シングルに比べて贅沢に見えます。

 

 

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デザインはブリティッシュなので、チェンジポケットをお付けしました。

背脇には当然サイドベンツが入っています。

 

 

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このような6個ボタン×2個掛けのダブルブレストの前ボタンは、通常どのように止めておけばいいのでしょうか?

 

 

 

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いつもなら上前身頃の2つともピッタリ掛けずとも、一つだけ掛けておいてもいいのですが、フロントの釦を掛けたくないなら、内側の小ボタンだけ留めておけば、だらしなく前が広がる事はありません。

 

 

 

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ボタンは本水牛の艶有。一個づつ色合いが異なりそれが魅力になっています。

 

 

 

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注目すべきはライニングです。

「甲州裏地」という日本を代表する柄物裏地産地、山梨県で織り上げられた和柄の裏地をお選びいただきました。空に舞う無数の雁たち。歌川広重の浮世絵の名作「月に雁」を思い起こさせます。

 

 

 

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歌川広重作「月に雁」

 

※「月に雁」・・・・切手コレクターにとってはは、貴重品として有名です。私が小学校5年の頃「切手蒐集」という小学生にとってはお金のかかる趣味にはまってしまった頃、この名作「月に雁」はその頃(1974年)一枚¥8000ほどしました。とても手に入るような代物ではなく、切手図鑑を憧れをもって眺めていました。

 

 

 

 

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話が脱線しましたが、

この秋のマローネ色のブレザー、昨日のご試着時にお客様はホワイトデニムをはいていましたが、ピッタリとお似合いでした。

色調がやや明るいので、明るめからダークな色までボトムスは合わせやすく便利ですね。

 

 

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CANONICO (ITALY) 360g/m Pure Wool

ダブルブレステッド・ブレザーお仕立上りプライス(税別)

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥148000~

パターンオーダーメイド・・・・¥61000~

PreBESPOKE(仮縫い付きマシンメイド)・・・¥91000~

 

 

フランネルのブレザーに関してはこちらからもどうぞ

 

 

①ドラッパーズ「True Blue」極上フランネルジャケット

 

 

②Great Seamanship Navy Blazer【紺ブレ】