ブログ

【英国製】グレンチェックのフランネルジャケット

2017年12月24日

※グレンチェック(glen check)・・・

 

・・・グレナカート・チェックの略称。数種の小さな格子の四角形を交互に配することで、大きな格子を描き出している。スーツのほかにハンティングキャップやコートでも比較的よく見かける柄。伝統的でおしゃれ感の高いチェック柄で、定番の柄で男女を問わず人気がある・・・

(英国服飾辞典)

 

 

7

 

 

英国の伝統的な柄のひとつで、スコットランドのアーカートという地の渓谷で織られたところからついた名称。「グレン」はスコットランドやアイルランド地方で「渓谷」を意味します。

正式な地名の「glen Urquhart(グレン・アーカート)」が「グレナカート」という呼称になり、今では通称「グレンチェック」と呼ばれています。

 

 

 gu2

 

 

スコットランドのアーカートは、「ネッシー」で有名なネス湖の周辺に位置しています。アーカート城址はその昔の対イングランド戦争の舞台になりました。

 

gu

 

 

ちなみに、ネス湖の河口にある街が「インヴァネス」市です。「インヴァ」はスコットランド古語で「河口」を意味します。

 

 ec

 

 

英国発祥の服飾用語であるグレン(グレナカート)チェック、インヴァネスコート、アルスターカラー、ドニゴールツイードなどには、スコットランドやアイルランドの様々な地名が由来となっています。まだ見ぬこうした土地に、いつかは旅してみたいと思います。

 

 

 2

 

 

そんな英国の伝統あるミル(織物工場)ブランド、テイラー&ロッジ(Taylor & Lodge)製、グレンチェック柄フランネルのジャケットが仕上がりました。

 

 

3

 

 

大柄なお客様は普段ネイヴィーのスーツスタイルが多く、ネイヴィーのブレザーよりもソフトな印象のジャケットが欲しいとのご相談でした。そこでおすすめしたのがこのグレンチェックの生地です。

 

 

5

 

 

このテイラー&ロッジのフランネル生地は、ラムズ・ゴールデン・ベール(LUMB`S GOLDEN BALE )という高品質の糸を使い、350g/mというウェイトに織り上げています。そのタッチ(手触り)はソフトながら、とてもしっかりとした打ち込みです。

 

 

4

 

 

このしなやかかつ張りのある生地で、ショルダー、バスト、ウェストにかけて美しいドレープを出す事ができました。

 

 

6

 

 

ボタンはグレーの練り釦、ライニングはネイヴィーでメリハリを付けています。

 

 

8

 

 

はるかスコットランドのネス湖に近いハイランド地方。その小さな谷間で生まれた伝統的なグレンチェック柄は、世界中に愛されるパターンとなりました。そして極東の日本の最南端でお客様のジャケットになるとは、ロマンがありますね!

 

1

 

 

 

Taylor & Lodge LUMB`S GOLDEN BALE 350g/m

 

ジャケット・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥159,000

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・¥78,000

 

【映画】英国製生地スーツで「キングスマン(Kingsman)」気分?

2017年12月21日

来春早々に公開される予定の映画「キングスマン・ゴールデンサークル(Kingsman: The Golden Circle)」。一作目の「キングスマン」は個性あるスパイ映画でした。

 

私はお客様からおススメいただきDVDで鑑賞したのですが、内容も大変面白かったので今度こそ劇場に観に行きたいと思っています。

 

 

 2

 

キングスマンゴールデンサークル公式サイトはこちら!

 

 

この「キングスマン」という名前の謎のスパイ組織は、英国ロンドンの背広街、サヴィル・ロウ(Savile Row)の老舗テーラーを秘密基地にしているという設定です。

 

 

 6

 

 

実際に老舗テーラーのハンツマン(HUNTSMAN)でロケをしており、なんと秘密基地へのエレヴェーターは、仮縫い用のフィッティングルームというところもポイントです。当然ハンツマン仕立てのスーツを着たスパイたちも沢山登場します。

 

 

3

 

 

4

 

 

主演のコリン・ファースや、教官役のマーク・ストロング、名優マイケル・ケインらが着用するハンツマン謹製のダブルブレストスーツを見ているだけでもワクワクしてしまいます。

 

 

10

 

 

劇中では” Manners maketh man”(「礼儀が人を作る」)という格言が出てきます。”maketh”はmakeの三人称単数現在の古い形で、この格言は14世紀後半のオックスフォード大学ニュー・カレッジの創設者、ウィカムのウイリアムの言葉です。

 

 

8

 

 

この Manners maketh man”フレーズは印象的で英国では結構ウケたらしく、追随してポスターも作られました。後ろに「HARRY」とか(笑)。

 

 

7

 

 

2017年クリスマスのビスポークテーラー「ハンツマン」訪問の模様はコチラです。

 

当店の外壁にも掲げている、`Tailor makes the man`もそっくりの格言です。こちらは「紳士服が人を作る」になるのですが、英和辞書の日本語訳では「馬子にも衣装」となっています。ちょっと意味が違うのではないか、と昔から思っているのですが、どうでしょうか?

 

IMG_3657

 

 

ということで、またも英国の老舗ミル「ジョン・フォスター(John Foster)」のスーツが登場です。

 

 

IMG_3659

 

 

ベースはネイヴィー。ハウンドツースの様な柄が織りこまれ、その織り柄が自然光に反射して複雑な光沢と、モード感を漂わせる英国らしい生地です。

 

 

IMG_3660

 

 

カリッとしたドライな手触りで、流行りの艶やかな細番手生地と違う雰囲気です。パターンメイドながら立体感がある仕上がりです。

 

 

IMG_3661

 

 

IMG_3653

 

 

 

ボタンは同系色の本ナット、ライニングはメリハリを考えてライトグレイッシュ・ブルーをお選びいただきました。

 

 

IMG_3654

 

 

英国生地の良さは、しっかりとした打ち込みと、最小限の織りや柄でシックに抑えた紳士趣味を発揮するところでしょうか。まさにテーラーが仕立て易く、ジェントルマンを形作るためには必需品だと感じます。

 

 

12

 

 

ジョンフォスター(=ダロウ・デイル)は、2冊の生地バンチブックからお選びいただけます。

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイドのフルオーダー)・・・¥178,000~

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・・・¥69,100~

 

 

 

11

 

英国を代表する高級ミルブランド、テイラー&ロッジも2冊のバンチブックをご用意いたしました!

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイドのフルオーダー)・・・¥222,000~

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・・・¥106,800~

 

 

 

5

 

 

英国製生地を使って、ブリティッシュなスタイルに仕上げることは、当店の最も得意な分野になります。

 

 

9

 

 

クールでスタイリッシュなスーツを英国製生地でオーダーすれば、気分はジェントルマンですね!

 

 

 

 

 

【英国生地】ジョンフォスター生地でBESPOKE SUITS!

2017年12月14日

英国王室御用達シャツメーカー、トーマス・メイソン社のオーダーシャツが次々に仕上がってきました。私も3着オーダーしましたが、そのうち一点「タッタ―ソールチェック」のシャツをご紹介します。

 

 

10 (2)

 

 

襟型は「ナポリ・カッタウェイ」カフス型は「ラウンド」です。

 

 

10 (1)

 

 

トーマスメイソンフェアは終了しましたが、三洲堂テーラーには豊富なメイソン生地見本がございます。引き続きメイソン生地のオーダーシャツをご愛用くださいませ!

 

 

12

 

 

約200年前、1819年にジョン・フォスター社は同名の経営者により、イングランド北部の毛織物生産業の中心地、ウェスト・ヨークシャー州で創業されました。

 

 

20

 

 

14

 

 

ジョン・フォスター社のWEBサイトはこちら

 

以来200年紆余曲折、経営者の幾多の交替を経て現在毛織物工場(ミル)として、その名のブランド生地を世界に供給しています。

 

 

9

 

 

私達テーラーの間では、しっかりとした英国生地を安定供給してくれるミルブランドとしてよく使われています。最近の流行の艶やかな細番手生地と違い、あくまでも英国生地らしい中番手に紡がれた糸を、しっかりと縦横に織り上げています、

 

 

8

 

 

このほどオーダーをいただいたスーツは295g/m。しっかりと織り上げられたグレーのヘリンボーン柄の生地は、立体感があり生地の柔軟性も良く、仕立て映えする素材です。

 

 

3

 

 

シングルブレスト2個ボタン、センターベント。

シンプルで飽きのこないデザインは、10年以上着用されても色あせません。

 

 

4

 

 

仕立てた水迫によると、ジョンフォスターの生地は手に馴染み仕立て易い生地だったとの事です。

肩からウェスト、ヒップ周辺にかけて美しいドレープを描きます。

 

 

5

 

 

ラペル(下襟)の美しいロールを作るのに、どれだけの手間と時間がかかるのでしょうか?大量生産品なら接着芯を高圧プレスで張りつけるだけです。一方、仕立職人の水迫は自身の手でひとつづつ身頃と毛芯に「八刺し」を施し、厳しい着用を重ねても美しいラペルロールが崩れないように仕立てていきます。

 

 

2

 

 

 

15

 

 

ボタンは本水牛の艶消し釦をお選びいただきました。

ライニングはグレーと相性の良いネイヴィーをチョイス。色の対比が美しく映えています。

 

6

 

 

・・・・ということで、英国生地を使って伝統的な英国縫製の技術で仕上げられた、グレーのビスポークスーツ。この服を遠い英国のジョンフォスター社のスタッフの方々や、200年前の創業者にささげたいと思います。

 

 

7

 

 

1

 

 

JOHN FOSTER 295g/m PureWool

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(フルオーダー:仮縫い付きハンドメイド)・・・¥178,000

 

SARTORIA(パターンオーダー)・・・¥74,800

 

 

【新作品】ロロピアーナのフラッグシップ「ウィンター・タスアニアン」スーツ

2017年12月10日

オーストラリア最南部、タスマニア島は我が日本の北海道よりもやや小さい面積の島です。南極海に面した気候と風土は北海道に似ているようです。夏は最高気温24度、冬は雪が多く5度。

 

 

230px-Tasmania_in_Australia_svg

 

 

 

10

 

 

 

ただし、雨が多く電力は全て水力発電でまかなわれています。

1642年、オランダ人タスマンにより発見された島は、その後英国の流刑地として開発され、今では風光明媚な観光地であり、農業と牧畜で有名な州となりました。

 

学生時代の最後の年、私はオーストラリア一周旅行をしていましたが、調整がつかずタスマニア島には渡れませんでした。旅の途中でオーストラリアの人たちからタスマニアは我が国の最後の楽園だよ、と言われていたので残念でした。

 

 

11

 

 

そのタスマニア島で飼育されているメリノ羊から採取される最高級のウールは、本土の羊毛に比べて柔らかく、しなやかで繊維の細さで有名です。

 

 

12

 

 

なかでも、スーパーファインウールと呼ばれるSuper100‘s(18.5マイクロン)以上の細さのウールは非常に評価が高く、本日ご紹介するウィンター・タスマニアン(Winter Tasmanian)のスーツをご覧いただけますとその上質感が判ります。

 

ウィンタータスアニアンについて詳しく表記したページはコチラ!

 

表題にロロ・ピアーナのウィンター・タスマニアンは同社のフラッグシップ(旗艦)と私が勝手に表記しています。というのも、この20年BESPOKE TAILORとして、数々の冬物生地に触れてきましたが、この生地ほど立体的に仕立て上り完成度が高く、しなやかで艶のある生地はなかなかお目にかかれません。

 

 

9

 

 

ということで、写真のスリーピース・スーツはウィンター・タスアニアンのオルタネート・ストライプでお仕立てしました。

 

 

8

 

 

シングルブレスト2個ボタンですが、お客様のリクエストで腰ポケットはやや斜めのスラントポケットにしています。背中はサイドベンツを切りました。

 

 

IMG_3570

 

 

毛芯がベースになっている張りのある生地は、肩からバスト、そしてウェストへ美しいドレープを描いてくれます。

 

 

2

 

 

やや小さめのアームホールに付く袖は、十分にイセ込まれて円やかで立体的な曲線を描きます。着心地を左右する大切なポイントでもあります。

 

 

4

 

 

上質な生地はたっぷりと贅沢に使い、身体を覆いたくなるのがテーラーの性(さが)です。今回もウェストコートをおすすめし、スリーピースでお仕立てしました。

 

 

5

 

 

ウェストコートの背中にはジャケットと同じライニングが付きます。

今回はロロ・ピアーナのオフィシャルロゴ入りネイヴィーのキュプラをお選びいただきました。

 

 

6

 

 

ボタンは貴重なバッファローホーンを使いました。表生地が上質なので、とても高級感がある釦を使わないとバランスがとれません。

 

 

IMG_3563

 

 

 

7

 

 

年の瀬が近づいて、いよいよ寒くなってきました。忘年会はじめ行事も目白押しです。

ウィンタータスマニアンのスーツは、普段のお仕事から大切な会議や式典などでご活躍いただけるものと思います。

 

 

 

1

 

 

 

Loro Piana WINTER TASMANIAN Super150`s WOOL 340g/m

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(フルオーダー・仮縫い付きハンドメイド)・・・¥374,000

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥213,000