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【BESPOKE】さらりと着るカシミアのラグランコート

2017年10月28日

10月も終りに近いのに、またも台風がやってきます。。。

 

いよいよこの台風が過ぎると、秋も終盤になり冷え込むようになってくることでしょう。

ひたひたと近づいてくる冬に備えて、温かいカシミアを使ったお洋服がほしくなります!

 

 

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イタリアの大手生地メーカー(ミル)、ロロ・ピアーナ(Loro Piana) は高級カシミア生地の生産量No.1です。内モンゴル産のカシミア山羊の原毛を厳選して買い付け、コート、ジャケット、そしてピュアカシミアのスーツ生地まで自社の工場で織り上げています。

 

 

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こちらはピュアカシミアをベージュとブラウンの色で織り上げた柔らかい雰囲気のラグランコートです。

 

 

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お客様のご依頼は、シンプルなデザインで軽く温かくさらりと着ることのできるラグラン・コートでした。

 

 

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そこで、シングルのステンカラーをつけた、ラグランコートをおすすめいたしました。ラグランコートは見た目も着心地も柔らかいイメージです。コートのボディと衿の芯地も一枚にしてソフトな手触りです。

 

 

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生地はやや甘い織ですが、ウェイトは500g/mという重さです。

しかし、生地自体の織が立体的で空気を含んでいるために、実際に着用するととても軽く感じます。

 

 

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判りにくいのですが、ステッチはエッジから9mmほどのポイントに、やや明るめのシルクの穴糸で仕上げました。このポケットの写真をよく見ていただくと判りますね。

 

 

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横から見たラグランコート。

 

 

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ボタンホール部分は比翼にしました。ちなみにボタンは高級品のバッファロー・ホーン釦を使いました。

 

ライニングは無地のブラウンです。温かみのある色合いを選び頂きました。

 

 

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基本的にカジュアルコートとしてご着用されますから、セーターなどニット類やネルシャツなどをインナーとして考えたサイズです。

この柔らかく温かいラグランコート、この冬にぜひ沢山着てほしいものです!

 

 

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ラグランコート・お仕立て上がりプライス

 

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥148,000~(ウール)

 

ピュアカシミアを使うと・・・・¥280,000~(PIA CENZA)

 

ロロピアーナのピュアカシミアなら・・・¥480,000~

 

【BESPOKE】ゼニアの深い黒=DEEP BLACK 登場

2017年10月26日

一口に「黒」といっても、黒なりに様々な色調があります。

明るい黒から墨の様な漆黒、赤みのある黒から青や緑がかった黒などなど・・・

 

 

黒の表記で有名なフレーズは、英国の詩人ディラン・トーマスによる一節があげられます。

・・・・STARLESS and BIBLE BLACK

「・・・・空には星も無く荘厳なほど黒い」

 

後にこのフレーズはプログレッシブロックバンド、「キング・クリムゾン(king Crimson)」のアルバムタイトルにもなりました。

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日本人が昔から好む「黒」はどちらかというと「漆黒」や「墨黒」のような、光を反射しない本格的に黒い色合いです。

 

最近はブラックスーツといえど、英国やイタリアのミル(織物工場)では、ノーマルなウーステッド生地の色のバリエーションとして「黒」を提供してきましたので、日本人的な感覚でいえば、これが黒?という明るい生地も多数流通しています。

 

そんな潮流に棹を差し(笑)日本人的な深く暗い「黒」の生地コレクションが、エルメネジルド・ゼニアの「ディープ・ブラック(DEEP BLACK)」シリーズです。

 

 

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向かって右端がDEEP BLACKです。

他と比較して黒い事が判ります・・・。

 

 

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このほど、このディープ・ブラック生地でお仕立てしたフォーマルスーツが完成しました。 シングル1個ボタンのタイコ(=付け合わせボタン)ボタン。ピークトラペル、ノーベントの正統派フォーマルデザインです。

 

 

 

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生地はDEEP BLACK NEROシリーズの中でも、 250g/mというオールシーズン向けのウェイトです。真冬でも着用できるよう スリーピースでお仕立てをいたしました。

 

 

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張りとコシがあるDEEP BLACK生地は、立体に仕立てが向いている生地です。

肩のラインもシャープなシルエットが出せました。

 

 

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ピークトラペルはフォーマル性が最も高くなる衿のデザインです。

パーティーシーンなどではエレガントで優雅な雰囲気になります。

 

 

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ボタンとライニングは、ブラックのプレーンをお選びいただきました。

厳粛なセレモニー時の着用も考えての選択です。

 

 

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ブラックスーツは並んで記念写真を撮ると、生地の質と仕立ての良しあしが一発で判ります。

 

 

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しかもブラックスーツは次々と変えていくものでもないので、せっかくなら上質な生地と、いい仕立ての服が欲しいものです。

そんな皆さまにディープ・ブラックをおすすめいたします!

 

 

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エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zrgna)

 

DEEP BLACK スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥265,000~

 

SARTORIA(パターンメイド)・・・¥135,600~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【BESPOKE】美しき碧、ロロ・ピアーナのジャケット

2017年10月25日

イタリアナンバーワンの高級生地メーカー、ロロ・ピアーナ(Loro Piana)が毎シーズンのおすすめ生地をコレクションしているBOXが、ポロポステ・ジャケット(Proposte Giacche)です。

 

 

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当店も毎シーズンこのプロポステシリーズから、スーツやジャケットの現物生地を注文しています。バンチブック(生地見本帳)ではうかがい知れない生地の奥深い魅力を知るためには、現物生地が必要になります。

 

 

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たとえば今日ご紹介する渋いダークグリーンのブークレ調のジャケットなどは、生地の完成度が素晴らしいです。しかし12×17センチほどの見本ではその雰囲気がもう一つ分かりづらいものです。

 

 

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・・・ということで完成したジャケットはこちらです。

ブークレ織という立体的なモールを様々な色糸を使って織り上げた、まさにロロ・ピアーナといいますかイタリア工芸の粋といった雰囲気のメランジ調の仕上がりです。

 

 

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シンプルなシングル2個釦、センターベントのデザイン。

冬物らしく総裏にしてあります。

 

 

 

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お客様は少し小柄ですが、ボリュームのある体型をされています。

バストに張りを持たせ、お腹はやや出てらっしゃいますが、見た目はスマートになるよう型紙を調整しました。

 

 

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ボタンはグリーンの練り釦を使いました。

素材はプラスティックですが、手作りに近い立体的なボタンです。

 

 

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ライニング(裏地)は同系色のシルバー系グリーン。

生地のラベルはWISH Super170+Cashmere です。もちろん滑らかで気持ちの良い手触りです。

 

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インナーを何にするか考えるのも楽しみです。

ブラックやブラウンのハイネックやタートルのセーターもいいし、デニムやネル系のシャツを合わせてウールニットタイでもいいですね!

 

 

 

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ロロピアーナのプロポステ・ジャケット

Loro Piana PROPOSTE GIACCHE

 

 

お仕立て上がりプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・・¥223,000~

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥128,000~

 

 

 

 

 

 

【BESPOKE】ベネディクト・カンバーバッチのアルスターコート

2017年10月17日

映画俳優、ベネディクト・カンバーバッチ扮するシャーロック・ホームズが縦横無尽に活躍する英国のTVドラマ「シャーロック」。

 

 

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カンバーバッチの横に控える、ワトソン博士を演じる俳優マーティン・フリードマンも、英国きってのお洒落俳優ですから、ついつい洋服姿に目がいくのですが、今回ご紹介する服は、カンバーバッチが常日頃着ているアルスターコートです。

 

 

 

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お客様のS様は学生時代からスーツ姿を普段気で着用されていて、リフォームで初めて当店をご利用いただき、大学の卒業式ではパターンオーダースーツをお仕立ていただきました。

 

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以前からドラマ「シャーロック」をご覧になっていて、カンバーバッチのコートに注目され、店舗やネットで探してらっしゃいましたが、全くそれらしいものも見当たりません。そこで当店にご相談されました。

 

最近市販されているコートはロングでもひざ丈の上だったり、ショートコートが多く、ご自身の身長に最適なロング丈を求めるなら、オーダーメイドしかないと思います。

 

 

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カンバーバッチの着ているアルスターコートは、正統派のアルスターに少し味付けがしてあります。ひざ下までの長い着丈、胸に縦に付いているスラントポケットなどなど。

 

 

 

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生地は本場アイルランド、W.BILL(UK) 480g/m100%ウール、ドニゴールツイードのネイヴィー。生地の表面にはバイアスに畝がかかりとても雰囲気があります。同系色のネップも入っています。

 

 

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ディテールにもこだわりました。

バスト付近のスラントポケットは、ドラマでもよくカンバーバッジが手を入れているシーンがありました。実際には使ってみると、意外に使い易く格好も決まります。

 

 

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背中はアルスターコートの魅力の一つです。

 

 

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背中上部からそこまで施されたアクションプリーツ、広い背中のゆとりを束ねてドレープをだすバンドなど、このコートを着ていると男性の後ろ姿にも魅力があることを感じます。

 

 

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カフスはダブルカフスにしてあります。これもアルスターの定番です。

折り曲げられたカフスの優美なRなど、細部にこだわります。

 

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ライニングはブラックのペイズリーです。

表生地よりも深いブラックに刻まれたペイズリー文様が素敵です。

 

 

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ということで記念写真をお撮りしました。

 

 

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スマートなS様といつもの引き立て役の私です。

 

これから末永くご愛用いただけるコートになったことと思います!