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【BESPOKE】伝統的なアイリッシュリネンを手縫いで素敵なジャケットに!

2018年7月1日

こちらの2着は、ともにアイリッシュリネンで仕立てたメンズとレディースのジャケットです。

 

右は約9年前に、当時の職人、故吉元が仕立てたレディース。左は日本国内では珍しい女性仕立職人、加治木が仕立てたメンズです。

 

 

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アイリッシュリネンについては、一昨年詳しくブログに書いたことがあります。

 

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こちらのページです

 

 

右のレディースジャケットの方が、少し光沢が感じられるのは、アイリッシュリネンの特長です。経年によりアイリッシュリネンのの繊維は輝きを増してきます。

 

最初は、巷で云われるアイリッシュリネンのこの特長の事を、眉つばものだと思っていました。

しかし、実際に洗濯も何度か繰り返すうちにとてもいい感じに柔らかくなり、見た目の光沢も出てきましたので、とても驚きました。

 

 

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メンズジャケットは、シングル2個ボタンサイドベンツ、チェンジポケット付き一枚仕立てになります、

 

 

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フェイスの特長は職人の手による「真のハンドステッチ(笑)」がフロントにいれてあることです。

 

 

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装飾的なハンドステッチは、このような夏のリネンジャケットなどにほどこされると、服の表情に深みがもたらされ、細やかな手作業で仕立てられた工芸品としての服の価値を高めてくれます。

チェンジポケットは、アイリッシュリネンということで、お付けする事になりました。

 

 

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ボタンはゼニアのナットを使いました。生地のブランドが違うのに・・・、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、釦自体の色と質感の良さがあり、このブルーのジャケットに似合っていました。お客様も納得の上でのチョイスです。

 

 

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ちなみにネクタイはフェアファクスの麻+シルクのドット柄です。

アイリッシュリネンと素材もマッチしていて、合う組み合わせだと思います。

 

 

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ジャケットの価値は「裏」の作りにも現れます。

余分な裏地を省いた一枚仕立ては、普通に背抜きや総裏の服を作るより、はるかに時間がかかります。手仕事によるパイピングはジャケットの裏の表情をより一層豊かに感じさせます。

 

 

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涼しげな表情ですが、実際に私も着ていて裏地が無い分、涼しく感じます。

 

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オーダーされたお客様は、このジャケットをご旅行のお伴にされるようです。

 

 

 

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合わせて仕立てられたゼニアのコットンのトラウザーは、ウオッチポケット付き、ワンプリーツ入りのクラシックなスタイル。

 

 

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シャツもアイリッシュリネンです。

バンドカラーにして涼しげな夏のシャツがジャケット上下にお似合いです。

 

 

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使うほどに味わいの深まるピュアリネンの服。

末永くご愛用いただけますと、ありがたく存じます!

 

 

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Spence Bryson Pure Irish Linen 320g/m

ジャケット・お仕立て上りプライス(税別)

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)…¥180,000

※一枚仕立て・・・・・¥20000

※ハンドステッチ・・・¥10000

※本切羽・・・・・・・¥10000

(※全て手作業になります)

 

 

 

 

【BESPOKE】クール・エフェクトで「Manners Maketh Man」!

2018年6月28日

6月28日・木曜日、ただいま 17時45分です。

鹿児島は気温29度ですが、ご覧のように湿度が71%、体感気温は33度です。

 

店内は涼しいのですが、外はうだるような湿気と熱気です。

 

 

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今日はロシアのボルゴグラード(旧名:スターリングラード)で、W杯予選の最終戦が日本時間の23時よりキックオフとなります。ボルゴグラードは現在気温33度。5時間後のキックオフも気温が下がらないようです。

 

 

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こう蒸し暑い時でも伝統的な紳士たるものは、クラシックな装いが必然となる場合、真夏だろが梅雨だろうが、きちんとスーツを着て佇まいを端正にしておかなくてはなりません。

 

まさに「Manners Maketh Man(マナーが人を作る)※」です。※Maketh は英語の古語文法です。

 

 

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写真のスーツはイタリアの高級生地メーカー、ゼニア(Ermenegildo Zegna)の盛夏用スーツ生地、クール・エフェクトで仕立てた、シングルブレスト、サイドベンツの正統派スーツです。

 

 

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クール・エフェクト生地は、ゼニア曰く、特殊トリートメントにより直射日光下で華氏10度※ ほど体感温度を下げてくれるとの事です。※摂氏換算で5度ほど。

 

 

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熱帯地方に植民地を多数持つ英国では、体感温度を少しでも下げる為に、各テーラーは背中の裏地を省く「背抜き」を考案、少しでも身体に涼しさをもたらそうとしました。

 

 

 

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実際に「背抜き」は一枚の裏地が無い為に、表生地がこの「クール・エフェクト」や有名な「エア・ウール」などを使えば、すこし風も入り込み「いくばくかの涼」を感じます。

 

・・かといってすごく涼しい訳ではなく、感覚的には「八月の京都の町屋の中庭に打ち水をした」感じでしょうか。

 

 

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クールエフェクトは、生地のタッチ(感触)はほどよい柔らかさですが、仕立ての立体感はよく出ます。肩や袖を身体を包み込むように立体的に仕立てることができました。

 

 

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ライニングは涼しげな水色、ボタンは本水牛の艶消しダークです。

 

 

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さて、今夜のポーランド戦ですが、勝ってグループリーグ1位突破したい限りです。決勝トーナメントの対戦相手が1位と2位では、まったく違う事に気付きました。

 

 

クールに、ファイティングスピリットを持って戦う!

 

猛暑の中、背広を着て仕事を頑張っているすべての日本のサラリーマンも応援しています。

 

頑張れニッポン!!

 

 

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Ermenegildo Zegna  COOL EFFECT 220g/m Superfine Australian Wool

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

BESPOKE(フルオーダー)・・・¥240000~

SARTORIA(パターンオーダー)・・¥119500~ 

 

 

 

 

 

 

【ゼニア】エレガントなオフホワイトのジャケット【ランバン】

2018年6月25日

例年のことですが、本格的な夏が近づくにつれ、明るい色のスーツやジャケット、パンツ、などのオーダーが増えて参ります。

 

私もそうですが、生成りのジャケットや、ホワイトのリネンやコットンパンツを着ている方も多くなっています。

 

 

 

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まず最初にご紹介するジャケットは、レディースのBESPOKE(フルオーダー/仮縫付ハンドメイド)ジャケットです。

 

 

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ランバン(LANVIN)のオフホワイト生地で仕立てたピークトラペル(剣襟)一個ボタンのデザインは、エレガントを極めているようです。

 

 

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美しい背中に魅了されるこのジャケットは、まるで「クリスチャン・ディオール」のエレガントな名作「Bar Jacket」の如きシルエットです。実はその名前にご縁のあるお仕事に就かれている方のジャケットになります。

 

 

 

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次にご紹介するジャケットもレディースです。イタリアのエルメネジルド・ゼニア社のピュアリネン生地で仕立てました。

 

 

 

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シングル2個ボタンのオーソドックスなデザインですが、ゼニアのピュアリネン生地の上質さが見た目にも判ります。

 

 

 

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リネン生地自体に張りがあり、肩やバストからウェストにかけての優美な曲線を、立体的に仕立てることが出来ました。

 

 

 

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ボタンはゼニアオフィシャルの茶蝶貝、ライニングもゼニアのモスグリーンです。

ピュアリネンなので、袖は本穴本開きにしました。

 

 

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レディースジャケットには内ポケットの付いている既製品は珍しいのですが、BESPOKEなら小さな小物入れも作れます。

 

 

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実際にご試着いただきました。

仕立ての立体感がよく判るとのお褒めのお言葉をいただきました!

 

 

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背中が綺麗に収まっています!

 

 

 

三洲堂テーラーのレディースオーダーメイドは、

すべて仮縫い付きハンドメイドの「BESPOKE」、すなわち

フルオーダーメイドです。

 

 

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オーダープライスはメンズのBESPOKEと同じです。

デザインはレディス―デザインチームの3名がご相談に乗ります。

 

 

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ビジネスシーンで使うスーツ、

ご旅行やリゾートでおめしになるワンピースやジャケットなど

ぜひお気軽にご相談下さい!

 

レディース・スーツS上下 お仕立て上りプライス

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥178000より。

 

 

【BESPOKE】誰でも一度はSILVER GHOST(シルヴァーゴースト)!

2018年6月15日

「素敵!」といわれる色・・・この季節ならさわやかなブルーネイヴィーは外せないでしょう。

 

濃い目のネイヴィーもいいのですが、6月も中旬になり湿度も気温も上がってくると、より明るいブルー系の紺が見た目も着心地もさわやかです。

 

 

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トム・クルーズも大好きなブルーネイヴィー。

 

今日ご紹介するスーツは、ベルギーに本社を持つ高級生地マーチャント(問屋)、SCABAL(スキャバル)のSILVER GHOST(シルヴァー・ゴースト)240g/m、Superfine merino wool を使いました。

 

 

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「Silver Ghost」というワードがピンとくる人は、よほどの車好きの方でしょう。

 

ロールス・ロイス社初期の名車シルヴァー・ゴーストは、1906年に発売されました。最初は高額過ぎて売れなかったのですが、ある有名な広告がきっかけとなり、全世界のVIPの間で大流行するようになりました。

 

それが下記キャッチコピーです。

 

 

「シルヴァーゴーストの車内は静粛。聞こえてくるのは、あなたの時計の秒針の音だけです」

 

 

コピーライターによると、販売に困ったロールス・ロイスに「売れる」キャッチコピーを頼まれたが、いろいろ考えてもいい案が出来ない。困ったあげく工場に行ってみたら、作業員らが雑談でそんな話をしてくれた、とのこと。身近に知恵は眠っているものです。

 

 

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 もうひとつ。

 

 

シルヴァーゴーストは、生産終了になってからも堅牢で、めったに修理が必要になることがなかった為、ボディを替えて病院車や霊柩車になって使われ続けました。そこで英国では有名なブラックジョークが生まれました。

 

 

「英国では、誰でも一生に一度はロールス・ロイスに乗れる。」

 

 

 

 

 シルヴァーゴーストについて詳しくはコチラ

 

 

 

ロールス・ロイスと違い、スキャバルの「シルバーゴースト」は、誰でもスーツに仕立てることが可能です。

 

こちらはオーソドックスなシングルブレスト2個ボタン、サイドベンツのデザイン。

 

 

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 生地の表面は複雑な織りが、深く複雑なブルーの光沢を放っています。

この拡大すると「鱗」の様な文様がスーツの外見に深みを与えます。

 

 

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240g/mのスーパーファインメリノを使っていますが、この生地の特長はしなやかで艶がありながら、芯がしっかりとした打ち込みになっている事です。

 

 

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バストやショルダーを立体的に包むような着心地は、芯もさりながら生地のレジリエンス(強靭性)から生まれています。

 

 

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ボタンはスキャバルのオフィシャルロゴ入り。

ライニングもスキャバルの同系色です。

 

 

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コーナーにひっそりとたたずむ、シルヴァーゴースト生地のスーツ。

 

お客様によると非常に使いやすく、季節にもピッタリで重宝しているよ、とのことでした。ありがたいものです。

 

 

 

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SCABAL SILVER GHOST 240g/m Superfine merino wool

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

BESPOKE(フルオーダー仮縫い付きハンドメイド)・・¥224000~

SARTORIA・パターンオーダーメイド・・・¥109900~